周梨槃特のブログ

史料紹介という修行

戦争論

西谷修『100分で名著 ロジェ・カイヨワ 戦争論』(2019年8月) *単なる備忘録なので、閲覧・検索には適していません。 また、誤字・脱字の訂正もしていません。 第1回 近代的戦争の誕生 P13 そして再び戦争の危機が近づいてきた1937年、カイヨワはバタイ…

楽音寺文書21

二一 小早川陽満弘景寄進状 (端裏書) 「結縁頂免寄進状 竹原殿」 奉二寄進一 楽音寺領結縁灌頂免事 (横) 右頼春僧都為二本願主一、依レ有二承旨一、」梨子羽郷〈南方〉模枕石代貮段、除二 諸役一」永代当寺令二寄附一所也、於二彼法事一」者、頼春之任二…

楽音寺文書20

二〇 小早川仲好寄進状 (端裏書) 「一宮御寄進状 仲好」 奉二寄進一 一宮学頭分并供僧職事 合田壹町壹段大〈并畠六反」林等事〉 右彼六名者、依レ為二梨子羽郷南方大郎丸名之内一、」一円寄二付楽音寺南方院主 頼真一処也、」仍於二彼名一者、令三停二止万…

自殺の中世史3─3 〜自殺の先例化 分析編〜

以前、「自殺の中世史2─13・14 〜現世の浄土と自殺〜」という記事で、嘉元二年(1304)に石清水八幡宮で起きた「大山崎神人集団切腹事件」を紹介しましたが、またしても同様の事件が起きてしまいました。ただ今回の場合、事件の概要についても、切…

自殺の中世史3─2 〜自殺の先例化 史料編〜

【史料1】 応安四(一三七一)年四月九日条 (『後愚昧記』2─32頁) (三善廣衡) 〔率〕 九日、(中略)良證語曰、八幡宮神人閉籠之間、社務卒勇士押寄之処、件閉籠神人 等切腹之間、神殿・神宝以下悉触穢了、希代事候也云々、 【史料2】 応安四(一三…

楽音寺文書19

一九 小早川仲義寄進状 奉二寄進一 安芸国布田庄梨子羽郷 楽音寺瓦葺免事 合参段〈梨子羽郷南方太郎丸名内」坪者針田参段〉 右依レ有二先祖宿願一、始奉二寄進一処也、」但本堂瓦葺成就以後者、可レ為二末代」 修理料所一者也、仍天長地久・国土」泰平、殊者…

楽音寺文書18

一八 小早川仲義相計状 うしろまへたかくほうか」つくりにて候へく候、 梨子羽郷〈南方〉太郎名」之内、りやう所分の田一反、」山田ほうしニはからい (蟇沼) 候、下」地者大かいらに御たつね」候てめされ候へく候、但」ほうしひきぬ (楽音寺) かくをんし…

楽音寺文書17

一七 小早川仲義臨時天役免状 (蟇沼)(楽音) (棟) ひきぬかくおん寺、両寺之段」銭宗別之事、永代をかき」りてさしおき申候、但 (臨時天役) 公方」むきの事ハ、任二先例一可レ有二御」沙汰一候、仍両寺りんしてんやくの」 めん状如レ件、 (1395) 応…

楽音寺文書16

一六 沙弥某下知状 楽音寺燈油田壱町伍段、」任二正検使免状并坪付之旨一、」為二僧戒乗沙汰一、向後 無二」相違一令二領知一、可レ被レ致二御祈」祷之丁寧一之状如件、 (1281) 弘安四年正月廿一日 沙弥(花押) 「書き下し文」 楽音寺燈油田壱町伍段、正…

楽音寺文書15

一五 梨子羽郷楽音寺新燈油田坪付 (花押) 梨子羽郷 楽音寺新燈油田坪付事 安宗名 二里十坪三反六十歩 同十四坪一反三百歩 六里廿九坪一反六十歩 十二里十四坪二反六十歩 (半) 十二里十八坪一反六十歩 十八里十五坪斗 久弘名 十八里十八坪四反小 十一里廿…

楽音寺文書14

一四 沼田庄領家下文 (花押) (安芸豊田郡) 下 沼田庄梨子羽郷 可下早以二当郷安宗久弘名出田壱 町五反一〈坪付在」別紙〉引二募楽音寺燈油 田一致中祈祷上事 右相二当正検一、以二彼出田一、為二祈祷一、限二永代一」所レ令三奉二免件料田一也、 然則為…

神の油断とそのお詫び

【史料1】 嘉吉三年(一四四三)十二月九日条 (『図書寮叢刊 看聞日記』7─93頁) 〔執〕 九日、晴、(中略)抑祇園修行夢想ニ造内裏遅々、急速可有沙汰之由、祇園被示、 執行召仕下女 〔託〕 其後物付俄物狂、沙を食して詫宣云、内裏炎上之日ハ祇園守護…

応仁の乱

呉座勇一『応仁の乱』(中公新書、2016年) *単なる備忘録なので、閲覧・検索には適していません。 また、誤字・脱字の訂正もしていません。 P7 かくして興福寺の僧侶は、出自によって明確に区別されるようになった。摂関家出身者は「貴種」と呼ばれ、とん…

楽音寺文書13

一三 日名内慶岳書状(折紙) 呉々、夫丸同前之」在所も於二御尋ニ一者、可レ」有二御座一之条、為二 御心得一」候、雲州御陣之時」被二仰出一旨も」候する哉、 法持院御抱京市」夫丸長々被二留置一候」条、対二貴所一御理」雖レ被レ仰候、 彼出入御」無二案…

楽音寺文書12

一二 寶□書状 預二御札一候、畏入存候、」抑 若宮御経免田地段」別之事、致二催促一之由蒙レ」 仰候、此事ハ去年閣被レ」申候之間、其分候之処、如レ此」承候、不二存知仕一候 間、不レ可レ及二」御沙汰一候歟、 内裏反銭」事ハ可レ有二御沙汰一候、追而」可…

楽音寺文書11

一一 毛利氏検地奉行人連署書状 楽音寺従二二王門一寺内之」検地、守護不入之御理」承候、当時何篇相替候」条、 重畳雖下用二捨千万一候上、」子細有レ之、御寺内之通、」堅蒙レ仰候之間、任二 先例一候、」恐惶謹言、 天正十八年 卯月八日 元相(花押) 庚…

自殺の中世史3─1 〜称賛された自殺〜

応安四(一三七一)年四月一日条 (『後愚昧記』2─31頁) 〔北小路万里小路〕 一日、智恵光院辺騒動、相尋之処、土佐国住人佐川〈仮名、実名」不知之、〉居住 (細川頼之) 件寺中、而執事為四国管領之間、仰可発向南方之由之処、固辞之間、為誅伐、差遣 …

楽音寺文書10

一〇 小早川隆景巻数并守札返事(折紙) 為二在陣祈念一、巻」数并守札被二送」越一令二祝着一候、殊両」種音信之通御」懇 之儀候、此表諸」所任二存分一候之条、太」慶候、恐々謹言、 極月五日 隆景(花押) ] ]返章 「書き下し文」 在陣祈念として、巻数…

楽音寺文書9

九 小早川弘平自筆書状 (院) 来春御上洛あるへきなと、」内々御物語共候、さやうに候ハヽ、」法持ゐんたん そく候ハんと」推量申候、然処鷹のとまり」さしをき可レ申候由承事候、心得」 申候、それさまへたいし、法持院」分のとまり閣申候、左も候ハヽ」御…

楽音寺文書8

八 小早川弘平自筆書状 尚々御注文進之候、此下ニ」書写候て可レ給候、惣て時儀を」具にあそハし 候て、残候て其分」可レ被二申遣一候、 又志芳並瀧寺」より源十郎かたへ、」如レ此申越候、為御」披見進之候、 昨日者以二書状一令レ申候処、委」細御返事之趣…

楽音寺文書7

七 小早川弘平自筆書状(折紙) 尚々存る子細候て」如レ此申候、思召分」らるへく、」かしく、 (備後御調郡) 連々礼儀を無沙汰候間、与風」因島江罷渡候、軈而々々帰宅」仕可二申承一候、仍 度々承候つる」金剛坊事、年内之儀者、」先々如レ今にて被レ置候…

中世若狭のラップ現象 ─竈が吠えた!─ (The rap phenomenon)

嘉吉三年(一四四三)十一月十三日条 (『図書寮叢刊 看聞日記』7─84頁) 十三日、晴、(中略)抑若狭有社頭伊勢、贄殿竈、去八九月之間連日吠、社人卜 (武田信賢) 之、九月廿二三日之間ニ可有大乱云々、守護ニ注進令祈祷、果而内裏炎上、謀反 人露顕、…

マジョリティーの限界とマイノリティーの可能性 part2

三橋順子「性と愛のはざま ─近代的ジェンダー・セクシュアリティ観を疑う─」 (『岩波講座 日本の思想』第5巻、岩波書店、2013年9月) *単なる備忘録なので、閲覧・検索には適していません。 また、誤字・脱字の訂正もしていません。 P120 インド文化圏…

マジョリティーの限界とマイノリティーの可能性 part1

伊藤亜紗『目の見えない人は世界をどう見ているのか』(光文社新書、2015) *単なる備忘録なので、閲覧・検索には適していません。 また、誤字・脱字の訂正もしていません。 P29 見える人が目をつぶることと、そもそも見えないこととはどう違うのか。…

楽音寺文書6

六 比丘尼浄蓮自筆書状 (端裏書) 「 [ ] 」 真道房便宜証文委承候了、 一楽音寺院主御代官職事、可レ為二」真道房之由仰給候、御一期之間」何御弟子 ニも御計候ハん事者、」其旨こそ、まほりまいらせ候ハん」する事ニ候へハ、 別子細ニ不レ及候、」其付…

楽音寺文書5

五 地頭尼浄蓮代浄円陳状 安芸国沼田庄内梨子羽郷地頭尼浄蓮代浄円謹弁申 当郷内楽音寺僧隆憲称二院主一虚名企二奸謀偽訴一無レ」謂子細事 (裏花押) 右当寺者、天慶年中、本下司草創之寺、建永以後地頭」補任之地也、自レ而以来 為二地頭氏寺一、領家断レ…

楽音寺文書4

四 六波羅施行状案 (豊田郡) 安芸国沼田庄雑掌実厳、与二梨子羽郷 」地頭小早河美作守〈法名」本仏〉 女子尼浄蓮代唯心一、相論条々、 一田地十四町余事 一楽音寺田地事 右任二今年四月十二日関東御下知一、可レ令レ致二沙汰一之状如レ件、 (1288) 正応…

楽音寺文書3

三 関東下知状案 (豊田郡) (茂平) 安芸国沼田庄雑掌実厳、与二梨子羽郷地頭小早」河美作守法師〈法名」本仏〉 女子尼浄蓮代唯心一、相論條々、 一田地十四町余事 右訴陳之趣、雖レ多二子細一、所詮去文永八年、遂二当庄検注一之」時、地頭 門田事、依レ…

走りだす鞘にキレる将軍 (The sheaths of short swords started running)

嘉吉元年(一四四一)六月二十三日条 (『図書寮叢刊 看聞日記』6─293頁) 廿三日、小雨降、(中略) (頭書) 「後聞、今日公方御腰刀鞘走、他之御腰物被召寄、又サヤハシル、御腹立云々、 御怪異如此歟、」 「書き下し文」 二十三日、小雨降る、(中略…

沼田庄について

橋本圭一「沼田庄」 (『中国地方の荘園』講座日本荘園史9、吉川弘文館、1999年) *単なる備忘録なので、閲覧・検索には適していません。 また、誤字・脱字の訂正もしていません。 【荘域】豊田郡。古代の沼田郡・沙田(ますだ)郡の二郡にあたる。沙…