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周梨槃特のブログ

史料紹介という修行

ムショに神輿がやってきた

応永八年(一四〇一)五月八日条 (『康富記』1─1頁) 九日丁酉 雨降、今日紫野今宮祭也、近衛西洞院獄門内構旅所、侍所所司代、又所司 代長松奉行也、此所新儀也、先々神行之時、獄門外ニテ糟神供進之也、⬜︎獄門邊御旅 所之由、申之歟之間如此、獄内構之…

不当な出世で大喧嘩! 出世間なのに…

文安四年(一四四七)七月十四日条 (『建内記』9─18) 十四日、甲辰、天霽、 (中略) 後聞、 (雪心等柏) 今日相國寺有物忩事、沙弥・喝食等頻悪行有閇籠之企、住持加制止、以行者・力者 等警固之、沙弥不承引及刃傷墜命云々、禅家繁昌之餘、動如此事…

火事と喧嘩は京の華!?

文安四年(一四四七)七月三日条 (『建内記』9─5) 三日、癸巳、 (中略) (教親) (勝元) 一色事也、 今日上邊有火事、細川内前田宿所云々、侍所事也、」被官人在彼近所、不打消之条奇 恠之由、細川被官人語之、一色被官人聞付之、卽刃傷令殺害之間、…

イカれた女

文安四年(一四四七)五月一日条 (『建内記』8─122) 一日、壬辰、晝雨、 (中略) 政所 (貞國) 伊勢入道眞蓮許へ女房十六七歳ナルカ於庭徘徊、老若成畏怖、又狂人かと尋之、彼 (足利義教) 云、非物狂也、我ハ普廣院殿御使也ト云、其證如何ト問ケレ…

イリュージョン! 記録上最古の花火興行

文安四年(一四四七)三月二十一日条 (『建内記』8─41) 廿一日、壬子、天霽、 (中略) 今夜向寺門、初夜如法念仏聴聞之、大炊御門前内大臣信、参会、於同局聴聞之、彼仏 事料貳百疋、・諷誦文一通・麻布代百疋、被送之、依親懇之舊好也、 初夜了唐人於…

中世の昼ドラ 〜新妻の不倫!〜

文安四年(一四四七)三月十四日条 (『建内記』8─32) 十四日、乙巳、天霽、 (中略) 傳聞、中御門大納言宗継卿、新妻者、月輪右衛門督家輔卿、息女也、元爲喝食在光香 院二条家門内也、宗継卿⬜︎[ ]許見付之、奪取令同輿、入室作女房、不可説事也、 …

UFO!? 空飛ぶカワラケ!

文安四年(一四四七)三月十二日条 (『建内記』8─27) 十二日、癸卯、天霽、 (中略) 傳聞、先夜天有光物、其勢、如土器二十許連續飛天、入空中云々、 「書き下し文」 十二日、癸卯、天霽れ、 (中略) 伝え聞く、先夜天に光る物有り、其の勢い、土器二…

拾いますか? 拾いませんか?

文安四年(一四四七)三月六日条 (『建内記』8─14) 六日、丁酉、雨降、「夜霽戌刻星二捕合、一者落下、一者入天不見云々、勘文可尋」 (中略) (斎藤有子) 冷泉局参詣石山寺、於大門内拾銭十三文利生顕然、所願成就之先兆、祝着之由、 翌日演説、 「…

不吉な兆候テンコ盛り!

文安四年(一四四七)三月六日条 (『建内記』8─13) (補書) 六日、丁酉、雨降、「夜霽戌刻星二捕合、一者落下、一者入天不見云々、勘文可尋、」 (中略) 家久説、後日勘付之 (中臣) 傳聞、去月興福寺南円堂有光物入堂中(挿入)「後日、尋氏人家久…

孔子が夢に現れた ─孔子三尊像─

文安四年(一四四七)二月二十五日条 (『建内記』7─269) 廿五日、丁巳、雨降、 (中略) 南面 今日權弁親長相語云、帥大納言去比有夢事、池邊有屋、々内掛孔子御影、御左方又 西也、 有一像、御右方有顔淵像、奉見付之間、成其恐之処、可参御前之由孔…

縁故の力

文安四年(一四四七)二月十九日条 (『建内記』7─248) 十九日、辛亥、天霽、 (中略) (狛) 〔部脱〕(狛郷房) 今日大原野神主治房子刑少輔(割書)「實名忘却、」爲治房使参来、去正月十日於廬 (持常) (久連) 山寺(割書)「律院也、」喝食(…

依怙贔屓→刃傷沙汰→切腹 これって鉄板法則!?

文安元年(一四四四)六月十日条 (『建内記』7─139) 十日、戊子、雨降、 例日也、 (中略) (勝元) (之長ヵ) 傳聞、細川九郎(割書)「惣領也、十三歳、」去月廿六日覽圍碁、香西子与前田 子(割書)「十五歳、」也、香西子碁手九郎助言、仍前田子…

鶏公方 足利義勝

嘉吉三年(一四四三)六月二十三日条 (『建内記』6─96) 廿三日、丁未、天晴、 (中略) 傳聞、頭人摂津掃部入道常承(割書)「満親朝臣事也、」被註所領云々、近日室町 殿鶏済々有畜養、又多被預置人々云々、摂津掃部入道有大鶏、被召之処、不進之、 因…

国外逃亡伝説

嘉吉三年(一四四三)六月二十三日条 (『建内記』6─96) 廿三日、丁未、天晴、 (中略) (則繁) 高麗國朝貢使来朝、先日参 室町殿奉拜云々、傳聞赤松左馬助(割書)「故満祐法師 弟也、謀反人也、」去々年没落播州、不知行方之処、菊地被相憑、越于高…

堪えきれないこの痛み!

嘉吉三年(一四四三)六月二日・十六日条 (『建内記』6─64・83) 二日、丙戌、天晴、 (中略) 常継尻穴出、成苦痛云々、 「書き下し文」 常継尻穴を出し、苦痛を成すと云々、 「解釈」 常継は尻の穴を出し、痛み苦しんでいるそうだ。 「注釈」 「常継…

神のお使い

嘉吉元年(一四四一)十二月二十七日条 (『建内記』5─37) 廿七日、己未、天晴、 (中略) (智林) 七ヶ日 浄蓮華院長老来臨、巻数等祝着々々、吉夢事被談之、先日任槐祈念参吉田社中事也、 鹿二頭出現寺家経蔵邊、向後必可達其望感應之瑞也云々、 「書…

やっぱり地獄に堕ちたのか・・・

嘉吉元年(一四四一)八月七日条 (『建内記』4─7) 七日、辛未、天晴、 (中略) 自今日於浄花院又被行如法念仏、御臺御願也、依御夢想之告有此事云々、普廣院殿海 中船中有血、血中御坐、御頸許在血上、御臺夢中被尋申子細之処、非血爲火、依慳貪 放逸之…

酒の粗相で絶交・・・

嘉吉元年(一四四一)七月二十六日条 (『建内記』3─295) 廿六日、庚申、雨下、 (中略) 蔵人左少弁入来、昨日爲教秀代参番了、夜前山科中将有経花山院番代参勤之処、彼朝 臣以外沈酔参之、反吐入泉殿御舟、言語道断次第也、於龍頭者不汚歟、進御所云…

畜生道からの生まれ変わり

嘉吉元年(一四四一)五月二十三日条 (『建内記』3─209) 廿三日、己未、 無量寿院来臨、笋已下珎物有芳志、旁賞翫催興了、玄周来、蔡壽喝食十歳論義已下讀 誦、令悦耳了、件蔡壽者無量寿院下男子也、犬再誕之由人称之、彼寺有犬、僧衆於佛 前勤行之時…

明日は早朝から毒の雨が降るでしょうw。

嘉吉元年(一四四一)三月六日条 (『建内記』3─96) 六日、天晴、夜微雨、 (中略) (傍注)「若爲天魔之所爲哉」不審々々、後日清大外記来語云、此事於毘沙門堂有人 聲云、明旦毒雨可降也、水不可服用之由称之、此事室町殿被聞食及之、被相觸云々、 被…

男女の仲も命がけ

永享十二年(一四四〇)三月十二日条 (『建内記』3─54) 十二日、庚寅、天晴、夜雨、 (中略) 傳聞、六条宰相中将(割書)「有定卿」女、室町殿若君(割書)「朝日養君也」上﨟 也、而於朝日宿所与遁世者(割書)「十七歳云々」密通露顕之間、於上﨟者…

アポなしは認めません!

永享元年(一四二九)八月四日条 (『建内記』2─91頁) 大原野神主成房今日参賀之処、大館上総入道称不見知追返了、先可申次事也、希代之 所行也、不便々々、 「書き下し文」 大原野神主成房今日参賀の処、大館上総入道見知らずと称して追い返し了んぬ、…

瑞夢連発!

正長元年(一四二八)十月二十五日条 (『建内記』1─260頁) 廿五日、 昨夢 祖神社壇之躰也、弥憑神助者也、毎日看経念誦如例、 今春予病氣之時分、阿弥陀三尊影向枕邊、(傍注)「其躰金色古佛之躰也、予所持之 称光院殿拝領之善光寺如来之寸法聊相似者…

吉事!? 凶事!? どっちよ…

文明十八年(一四八六)八月十二日条 (『長興宿禰記』188頁) 十二日、甲申、晴、 後聞、今夜室町殿不思儀有恠異、御母儀(割書)「一位殿」御方御倉前庭、有合戦 聲・兵具打合音令騒動、番衆輩奔散令驚之処、無人一向無其形云々、陰陽賀・安両 (土御門…

怪異!? 蛙合戦

延徳四年(一四九二)四月四日条 (『晴富宿禰記』158頁) 四日甲辰 晴 (中略) 今朝於二条室町薬師堂傍、蛙合戦[ ]堀溝七八ケ間之間、蛙充満飡合之後、 [ ]退畠辺蛙子四千百有之云々、 「書き下し文」 四日甲辰 晴れ、 (中略) 今朝二条室町薬師堂…

ヤブ医者

延徳二年(一四九〇)十一月二十六日条 (『晴富宿禰記』153頁) 廿六日甲辰 晴 (中略) (足利義視) 准后将軍厳親腫物御所労尻、已御難儀之間被召諸医師、松井兵部卿自昨日進御良 (貞盛法印) 薬、此間竹田進御薬無御験之間、兵部卿薬御服用也、又江…

追放と帰参

延徳二年(一四九〇)十一月三日条 (『晴富宿禰記』151頁) 三日辛巳 晴 (中略) 夜前南禅寺早鐘物忩之間、遣人之処、以前擯出之僧欲帰入、不可叶之由大衆蜂起 云々、冬至也、 「書き下し文」 三日辛巳 晴れ、 (中略) 昨晩南禅寺早鐘物騒の間、人を遣…

ナゾの発光体

文明十一年(一四七九)七月廿日条 (『晴富宿禰記』105頁) 廿日甲戌 霽 (中略) (マ丶) 昨夜光物在禁中、人魂之由風聞云々、条々恠異非一事、皆以恐怖且又云々、 「書き下し文」 廿日甲戌 霽れ、 (中略) 昨夜光る物禁中に在り、人魂の由風聞と云々…

痴情のもつれ、行きすぎたDV

文明十一年(一四七九)五月五日条 (『晴富宿禰記』九三頁) 五日辛酉 雨、自巳剋止、幸甚々々、 佳節幸甚々々、 今日四条西洞院(割書)「西洞院西四条北頬」在家夫婦又妾有之、彼婦妬妾而 責夫、仍夫害婦并小子、希代所行也、挙町驚見、欲告所司代、夫則…

猿も井戸に落ちる!?

文明十一年(一四七九)正月三日条 (『晴富宿禰記』165頁) 三日庚申 晴 (傍注)「定日不知之」上辺井中(以下割書)「慥不知其在所」山猿落入、軅出而 去云々、風聞之間記之、 「書き下し文」 「定日之を知らず」上辺の井中に「慥かに其の在所を知らず…

龍の住む池

文明十年(一四七八)三月九日条 (『晴富宿禰記』40頁) 九日辛未 晴 (中略) 抑殿中泉殿水、家門有子細時可濁之由、見後普光園院殿御置文、今度(以下割書)「去十一月十一日」放火以前、此水濁之由、御随身御留守之輩令申、于今猶不清、一昨日被竜供之…

楽しい日記

古文書の紹介の合間を縫って、 不思議だ! おもしろい!と思う古記録の記事も紹介してみようと思います。 今昔物語集や沙石集など、中世にはおもしろい説話集がたくさんありますが、 日記のなかにも、個人的におもしろいと思う記事が出てきます。 以後、不定…