周梨槃特のブログ

史料紹介という修行

看聞日記

てるてるビーフ、てるビーフ♪ (Magic spell for praying for fine weather)

応永三十一年(1424)七月十七日条 (『図書寮叢刊 看聞日記』3─47頁) (生島) 十七日、晴、明盛参、世事語之、牛一枚〈板切両方」ニ二頭書、〉持参、当絵所預 秀行筆云々、雨降之時牛ヲ逆ニ釣、然者雨晴云々、其為絵所ニ可令書之由兼仰付 了、仍持…

国家的要注意人物 (A loose cannon in Medieval Japan)

嘉吉元年(一四四一)五月十六日条 (『図書寮叢刊 看聞日記』6─280頁) 十六日、晴、持斎如例、(中略)抑聞、異形之比丘尼自奥州上洛、此間徘徊云々、其 形有目一云々、但片顔ニ額より大なるこふありて、おとかひまてさかる、其下ニ 分明 有眼歟、不■■…

妖怪たちの乱痴気騒ぎ (Yokai parade)

嘉吉元年(一四四一)二月二十七日条 (『図書寮叢刊 看聞日記』6─257頁) 廿七日、晴、時正中日也、持斎如例、(中略)抑此間一条もとり橋東爪ニ夜々有 (細川持常) 拍物、三ヶ夜めニ、細河讃州聞之、人を出して令見、忽然而失、妖物所行也、仍 公方へ…

あかちゃんの頭… (Baby's head ...)

永享十年(一四三八)二月十・十一日条 (『図書寮叢刊 看聞日記』6─123頁) (賀茂) 十日、晴、(中略)抑台所縁下赤子頭犬食来歟、巳時見付、吉凶不審之間、在貞朝臣 捨 尋之、凡赤子頭ハ吉事之由申、其所ニ埋云々、然而不審事也、在貞返事病事・ (…

切り裂き女房 ─Nyobo the Ripper─  付:妖怪「鳶人」

【史料1】 永享十年(一四三八)二月六日条 (『図書寮叢刊 看聞日記』6─121頁) 六日、晴、暁風吹、(中略)聞、此間公方御所中変化之物〈女房云々〉、女中切髪、 或切小袖、其人目ニ見、他人不見云々、不思議事歟、御祈無退転云々、 「書き下し文」 …

竹の中からトクトクと… (The power of Vaiśravaṇa)

永享八年(一四三六)七月五日条 (『図書寮叢刊 看聞日記』5─296頁) 五日、晴、入夜雨下、自公方五色二籠・酒蘸十桶・沸出酒小棰一給、件酒ハ河内国 〔者〕〔沙〕 住人窮困之物毘舎門ニ祈請、為其利生竹を切、中より酒沸出、又味噌も涌出 云々、(後略…

唾液フェティシズム (Saliva fetishism)

永享八年(一四三六)三月二十七日条 (『図書寮叢刊 看聞日記』5─255頁) (土御門) 廿七日、晴、(中略)陰陽師有重参、霊気祭今月仕事之間、禁裏申沙汰、仍是へも 持参之由申、四半紙十三枚ニ鶏一羽つヽ書、是ニ御唾被吐懸可給之由申、一年中 閏月ま…

天狗のイタズラ その2 (Tengu's mischief ─part2)

永享八年(一四三六)三月二十三日条 (『図書寮叢刊 看聞日記』5─254頁) 廿三日、晴、予誕生日来廿五日祈禱疏大光明寺進之、書名字如例、浄喜馳申、行蔵庵 小喝食庵ニ火を付、已燃上之処見付消之、喝食則逐電、月見岡辺河ニ入て泣、草刈 童部見付庵へ…

数珠が切れたんですけど… (The string of the Buddhist rosary snapped.)

永享八年(一四三六)二月二十四日条 (『図書寮叢刊 看聞日記』5─242頁) 廿四日、小雨降、(中略)次北野参、欲所作之処、念珠緒切了、是吉瑞云々、仏神之 前所作之時緒切事、所願成就之瑞云々、殊珍重也、(後略) 「書き下し文」 二十四日、小雨降る…

永松庵妊婦殺人事件

永享七年(一四三五)三月二十四・二十七日条 (『図書寮叢刊 看聞日記』5─98頁) 廿四日、晴、(中略) (裏書) 「廿四日、今暁永松庵僧超俊逐電、相尋之処、舟津下女密会懐妊了、〈為九 曰 月」云々、〉件女を永松庵門前畠麦中ニ殺けり、血流之間尋求…

ルパン三世 ─泉涌寺より愛をこめて─

【史料1】 永享七年(一四三五)二月二十一日条 (『図書寮叢刊 看聞日記』5─87頁) 廿一日、晴、(中略)抑去十八日夜、泉涌寺塔頭青苔院へ強盗入、自兼倉之尻を (見怡) 穿て財宝悉取放火、近辺塔頭同炎上云々、青苔院へ西雲庵なと重宝文庫ニ被預置 …

観音霊場の威力 ─中世の物体移動現象─ (Phenomenon of moving things without notice)

永享六年(一四三四)四月十一日条 (『図書寮叢刊 看聞日記』4─304頁) (庭田幸子)(田向経兼女)(庭田重有室)(田向長資)(西大路) 十一日、晴、早朝石山参詣、南御方・ 近衛 ・ 御乳人 ・源三位・隆富朝臣・ (庭田)(世尊寺)基祐 山 重賢・…

中世利根川のポロロッカ!?

永享五年(一四三三)十月廿六日条 (『図書寮叢刊 看聞日記』4─235頁) 廿六日、雨降、入風呂如例、(中略)抑関東有不思儀之怪異、先大地震、堂舎顛倒、 (全ヵ) (利根) 人多死、又八幡宮〈鶴岡」歟、〉金灯炉焼失、〈金焼」云々〉、又刀祢川逆ニ流…

両頭の蛇

永享五年(一四三三)閏七月二十七日条 (『図書寮叢刊 看聞日記』4─204頁) 廿七日、晴、朝両頭小蛇一方入頭穴之間不見、尾方有頭、両頭初而見、希有事也、 「書き下し文」 二十七日、晴る、朝両頭の小蛇一方の頭を穴に入るるの間見えず、尾の方にも頭…

神のお使い その2

永享五年(一四三三)二月九日条 (『図書寮叢刊 看聞日記』4─145頁) 九日、晴、室町殿八幡社参、自今夕北野七ヶ日可有参籠云々、明後日一万句連歌御法 (二条持基) 楽也、執柄以下廿頭也、諸方連歌経営無他事云々、 (裏書) 「聞、室町殿八幡社参御…

ウツワの小さな小便坊主 (Peeing outside)

永享四年(一四三二)五月廿四日条 (『図書寮叢刊 看聞日記』4─56頁) 廿四日、晴、聞、去廿日北野社僧七八人児一両人相伴、下京辺勧進くせ舞見物、面々 酔気之間、北山鹿苑寺未見之由申、帰路彼寺へ罷向、寺門ニ僧一人小便ス、児見之 (抛ヵ) 咲之間僧…

強制参拝 ─女神様のアメとムチ─ (Forced worship ─Carrot and stick used by the goddess)

永享四年(一四三二)四月二十一日条 (『図書寮叢刊 看聞日記』4─44頁) 廿一日、晴、賀茂祭也、 (中略) (慈光寺) 抑持経参宮可同道之由、自今春約束申、然而依計会思留云々、而持経妻此間俄為狂 〔議〕 気神宮有御託宣、参宮思留之条不思儀也、不参…

越後屋、おぬしもワルよのぉ〜

永享三年(一四三一)七月六・十・十九日条 (『図書寮叢刊 看聞日記』3─297・300・302頁) 六日、晴、明日花合如例取集、座敷等室礼、抑聞、米商買之者六人侍所召捕糺問、被 去月以来 書湯起請云々、此事此間洛中辺土飢饉、忽及餓死云々、是米商…

流罪と追放

永享三年(一四三一)六月十九日条 (『図書寮叢刊 看聞日記』3─295頁) 十九日、晴、月次連歌定直申沙汰、 (中略) 抑聞、去五月十四日相国寺沙弥預〈勝定院沙弥、〉被打擲、鹿苑院僧所行云々、依 堂 之沙喝蜂起、僧■ニ閇籠、寺を欲焼鳴鐘、寺中騒動之…

一軒家から借家への転落

永享三年(一四三一)四月十九日条 (『図書寮叢刊 看聞日記』3─282頁) (西大路) 西大路之 十九日、晴、隆富朝臣窮困過法之間、宿所沽却云々、仍当所移住、御所辺祗候之 由申、今日参、妻子等相伴云々、不便也、侍臣相加祗候珍重、但可加扶持之条 計…

壬生閻魔堂のかぐや姫 (The Princess Kaguya-like Yokai)

応永三十二年(一四二五)五月六日条 (『図書寮叢刊 看聞日記』3─123頁) 六日、晴、(中略) 〔閻〕 抑聞、此間壬生地蔵堂之内、炎魔堂柱朽損之間、加修理之処、柱内ヨリ女房 〔議〕 忽然而出来、則成長而番匠ヲ喰云々、若鬼歟、又蛛なと化現歟、不思…

未来からのサイン (Signs of death)

応永三十二年(一四二五)二月二十八日条 (『図書寮叢刊 看聞日記』3─99頁) 参議右中将義量 廿八日、晴、入風呂如例、将軍他界実事也、昨夕云々、為天下驚歎、両三年内損、此 間興盛、種々被尽祈療、然而無其験、遂被堕命、当年十九歳也、尤可惜々々、…

ハーレム内の憂鬱4 ─中世公家密通法─

永享二年(一四三〇)五月十一日条 (『図書寮叢刊 看聞日記』3─201頁) (正親町三条) 五月十一日、晴、仙洞女房一条局〈日野中納言盛光卿女、〉令懐妊云々、是三条中将 (後小松上皇)(足利義教) (実煕) 実雅朝臣所犯也、自仙洞室町殿へ被訟仰之…

ハーレム内の憂鬱3

応永三十一年(一四二四)六月一日・四日・八日条 (『図書寮叢刊 看聞日記』3─38〜45頁) (田向) (兼宣) 六月一日、晴、毎事幸甚々々、祝着如例、抑長資朝臣自広橋可来之由申間出京、是仙 (称光天皇) 洞女中事、此間被閣了、而再発、禁裏・仙洞…

ハーレム内の憂鬱2

応永三十一年(一四二四)五月十二日・十五日・十六日・二十日条 (『図書寮叢刊 看聞日記』3─36〜37頁) 十二日、晴、入夜大雨降、行豊朝臣参語世事、仙洞女房事御所中女房達皆御糺明、随 而卿相雲客十人許ツヽ結番被書告文、三ケ日殿上ニ被召置祗候被…

ハーレム内の憂鬱1

応永三十一年(一四二四)五月六日・七日・九日条 (『図書寮叢刊 看聞日記』3─35〜36頁) (後小松上皇) 六日、時々雨灑、只今聞、仙洞祗候女房大納言典侍殿〈甘露寺故大納言兼長卿息 〔世〕(持頼ヵ) 女、〉逐電云々、土岐与安密通露顕云々、但定説…

遺骨の使いみち (How to use cremains)

応永二十九年(一四二二)九月六日条 (『看聞日記』2─224頁) 六日、雨降大風吹、所々吹破、御所門以下破了、 (中略) 抑聞、於河五条原今日大施餓鬼依風雨延引云々、此事去年飢饉病悩万人死亡之間、 為追善有勧進僧、〈往来囉斎僧相集、〉以死骸之骨…

疫神の中世的イメージ (Image of God of pestilence in the Middle Ages)

応永二十八年(一四二一)五月二十八日条 (『看聞日記』2─133頁) (冷泉範綱ヵ) (後小松上皇) 廿八日、正永参語世事、洛中病死興盛、言語道断事云々、此間仙洞有御夢想、相国 寺門前ニ牛千頭許群衆、門内へ欲入、而門主防之追出、前ニ進ム牛声ヲ出…

中世のファフロツキーズ ─空から鮒が降ってきた─ ("Rain of animals" in Medieval Japan)

応永二十七年(一四二〇)六月二十九日条 (『看聞日記』2─59頁) 廿九日、晴、晡夕立降、 (中略) 抑室町殿仕女局ニ鮒自天降下云々、不思儀事也、陰陽師火事之由占申云々、此局 洞院娘西御方也、其後此女房室町殿背御意、被成尼云々、所詮此女房恠異也…

天狗のイタズラ その1 (Tengu's mischief ─part1)

応永二十七年(一四二〇)六月二十七日条 (『看聞日記』2─59頁) 〔釈〕 廿七日、晴、酉時有大地震、帝尺動也、又有焼亡、〈申時歟、〉北小路油小路辺 云々、天狗洛中荒云々、先日中京辺在家四五間菖蒲を逆ニ葺云々、天狗所為歟、 炎旱非只事、御祈禱雖…