周梨槃特のブログ

史料紹介という修行

楽しい日記(未完)

 古文書の紹介の合間を縫って、不思議だ! おもしろい!と思う古記録の記事も紹介してみようと思います。

 今昔物語集や沙石集など、中世にはおもしろい説話集がたくさんありますが、日記のなかにも、個人的におもしろいと思う記事が出てきます。

 以後、不定期ですが、ちょっと紹介してみようと思います。古文書の紹介同様、調べは行き届かず、書き下しや解釈に誤りも多いと思いますが、恐れず掲載していきます。

 

 

 In parallel with the introduction of ancient documents, I will also introduce stories of old diaries that I think are interesting and strange.

 There are many interesting stories collections in the Middle Ages such as "konnzyakumonogatarisyu" and "syasekisyu", but articles in the old diary that are personally interesting will also come out.

 Although it is irregular, I think I will introduce it little by little. The research is inadequate, there may be many errors in explanation and interpretation, but I will not be afraid to post it.

 (I used Google Translate.)

 

*2019.7.2追記

 以後、掲載していく記事の多くは、小高恭編『中世京都 闇と陰の世相史年表』(岩田書院、2010年)で紹介されていることを最近知りました。この研究書は、古記録に記載された政争や事件、自然災害や怪奇現象などの記事を網羅し、編年体で記載しています。室町時代の京都で起きた不思議な現象や慣習を探したいなら、この研究書でほぼ事足りると思います。

 

 

 

 

 【不思議なめぐりあわせ ─備忘録として─】

 私は寺社巡りが好きなのですが、自分が望むと望まないとに関わらず、ナイスタイミング!ってときに、その場所を訪れることがあります。狙ってもなかなか行けないのに、狙わずに行ったときに限って、ありがたい出来事に遭遇するものです。きっと神仏からお呼びがかかったのだろう、と思われる出来事を、年次で並べていきます。加齢とともに記憶が曖昧になってきているので、ここでまとめておこうと思います。なお、こんな出来事が増えれば、さらに書き足していく予定です。

 

 

2009.5.13

 奈良県長谷寺。この年は仕事を辞めて、好き放題に寺社を参拝することにしていました。5月10日に出発して、3日目のことです。たまたま参拝すると、本尊十一面観世音菩薩立像のご開帳期間でした。旅の出だしとしては、よいご縁でした。

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2009.6.6

 山形県羽黒神社。たまたま参拝すると、12年に一度の丑年御縁年でした。まさに当たり年です。ちなみに、この年は7年に一度の善光寺御開帳の年でもありました。こちらはきちんと調べ、狙って参拝しました。

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2009.6.7

 山形県鶴岡市の某キャバクラ。名前は忘れました。久々に会った友人とたまたま訪れたところ、店内で長野県諏訪大社御柱を発見。といいますか、寺社巡りをやっていることをお店のママに話したら、御柱をわざわざ見せてくれたのです。御柱は立て替えられた後、古いものは氏子さんや関係者などに分け与えられるそうです。ちなみに、1週間ほど前の5月29日に諏訪大社を訪れていました。実際に立てられている御柱を触るのは気が引けて、やや心残りのまま次の目的地に旅立っていました。だから、こんな場所で御柱に触れるとは思いも寄りませんでした。あまりの驚きに、酔いが一挙に醒めたことを覚えています。

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2009.6.15

 和歌山県高野山。たまたま参詣すると、降誕会空海の誕生日)でした。しかも、あとでわかったことですが、高野山開創以来初めて(当時で1194年目)、天台座主高野山を正式訪問した日でもありました。この事実を知ったときには、さすがに鳥肌が立ちました。滋賀ナンバーのクラウンが大師教会の前に停まっていたので、変だなあと思ってはいました。この年は、仕事を辞めて寺社参拝をしまくっていたので、珍しい出来事に遭遇しやすかったのかもしれません。

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2011〜2013.6.3

 不思議でもなんでもないですが、この期間に四国八十八ヶ所を巡拝し、満願成就を果たしました。その後、高野山にお礼参りに出かけなければ、とは思っていたのですが、ほったらかしにしていました。2015年が高野山開創1200年だったのですが、ここで参詣するのもあざといと思い、翌2016年(開創1201年目)に御朱印をいただきに登拝しました。

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右が結願の地、88番大窪寺御朱印で、左が満願の地、1番霊山寺御朱印

 

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高野山奥之院の御朱印

 

 

2017.5.3

 広島県三次市甲奴町小童。世羅高原農場のチューリップ観賞と小童の須佐神社参拝に出かけたとき、たまたまお蕎麦屋さん「わらべ」に立ち寄りました。そこは、「座敷わらしさん」の住まうお店でした。ちなみに、このお蕎麦屋さんにたどり着くまでに、「お蕎麦がなくなった。休業日。閉店。」という理由で3軒のお店に蹴られ、やっと入店できたのがこのお店でした。

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お店の外観。

 

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座敷わらしさんのお部屋

 

 

2017.7.18

 広島県三次市甲奴町小童。7月16日から18日は、須佐神社祇園祭でした。今回は最終日を狙って参拝しました。頗梨采女(櫛稲田姫櫛名田比売奇稲田姫)の鎮座するお神輿(大御前)が修復中で、祇園祭に合わせて戻ってくることも知っていました。ただ、このお神輿の製作年代が永正14年(1517)で、今年はちょうど500年目のメモリアルイヤーだということは知りませんでした。新しくなったお神輿を写真におさめて帰るつもりでしたが、観光客でもお神輿を引いてよいということだったので、御旅所の武塔神社から本社まで大縄で引かせてもらいました。中世に由来するお神輿を、他所者が引く機会などあまりないことだと思うので、嬉しい経験をさせてもらいました。

 この日は天気があまりよくなく、車での移動中は雨に降られ、外に出ると雨が止む、という状態でした。お祭りが終わって帰宅中、大雨に遭遇しましたが、おかげさまでとても大きな虹を2本、正面に見ることもできました。最後の最後まで、楽しませてもらいました。素盞嗚尊?牛頭天王頗梨采女?櫛稲田姫?蛇毒鬼神?座敷わらし? 五感では感知できない尊い力による、オシャレなサプライズに遭遇した1日でした。

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新しくなったお神輿。広峯神社のお神輿に形は似ています。

(「須佐神社文書 その3」の写真参照)

 

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小童祇園祭HPより転載

 

2018.3.20

 ここ3年ほど、「積極的受動性」をモットーに生きています。簡単に言うと、なるべく自分からは選ばない、何もしない。与えられるもの、生ずることを、ひとまずそのまま受け入れ、そのときになるべく自分の意志を意識しない、ということです。とくに、自己に内在化され、こびり付いて離れない損得などの社会的価値も、極力考えないようにしています。自己の主体性・能動性・意志を極力排除し、流れのままに生きていると、珍しいことに出会いやすく、いや気づきやすくなります。自己に起きる現象を、自分の意志や行為による結果だと説明する考え方に飽き飽きし、何とかそれを相対化したかったので、こんな過ごし方をしています。おかげさまで、少しずつ偶然を楽しめるようになってきました。

 さて、今年も何か珍しい偶然が起きないものかと楽しみしていたのですが、ありがたいことに早速起きました。

 私は京都という場所が好きで、学生時代に何度も訪れました。基本的には寺社・史跡巡りが目的で、都合15回以上は旅行に出かけています。ただ、就職してしまうとなかなか訪れることもできなくなり、前回に出かけてからすでに7年が経っていました。めぼしい寺社は一通り参拝し、もはや興味をそそられるスポットもなくなったので、自分から京都に行きたいと思うことはなくなっていました。

 ところが昨年末、今は遠くに離れてしまった友人から、京都に出かけようと誘いを受けました。これも何かの縁だろうと思い快諾したのですが、私自身に行きたいと思う場所はなかったので、観光スポットのチョイスはすべて友人に任せしました。

 さて、旅行初日、私たちは東山区にある泉涌寺に向かいました。その寺域内には今熊野観音寺があったので、ついでに立ち寄りました。ここは西国三十三所観音霊場の第十五番札所なのですが、今年はちょうど三十三所霊場草創1300年の当たり年だったのです。またしても、メモリアルイヤーに参拝という偶然(幸運)に遭遇することができました。

 だから何だ、と言われればそれまでですが、自己の意志を極力排除した結果、メモリアルイヤー参拝に繋がったところがおもしろいです。こんな偶然がさらに続いてほしいものです。ちなみに、この友人と2人で出かけたのは2回目なのですが、2回とも割に激しい雨に降られました。もう1人増えると晴れになります。2人とも単体であれば、基本的には晴れ男・晴れ女なのですが、3度目も雨が降るようなことがあれば確実に何かありそうです。この検証も楽しみです(その後、3・4度目は雨が降らなかったので、残念ながら?ただの偶然だとわかりました…)。

 

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 これは、ご本尊の御影です。草創1300年を記念して、カラーになったそうです。御本尊は十一面観音、脇仏左が毘沙門天、右が不動明王。天台型の観音三尊像形式です。

 

 翌日、上賀茂神社を参拝しました。ここも今回で4回目になるのですが、初めて本殿内に入り、お参りすることができました。さらに、帰る直前、京都駅でお土産を買っていると、将棋の加藤一二三さんを見ました。1ヶ月ずれたら、1日ずれたら、1分ずれた、ルートを変えたら…。偶然が運んでくる僥倖は、本当におもしろいものです。

 

2018.9.23

 2ヶ月ほど前、NHKブラタモリで下関・門司の特集を放送していました。ずいぶん昔に唐戸市場で寿司を食べたなぁ、なんて思いながら見ていたたところ、友人からブラタモリツアーの足跡を辿ろうと誘われたので、昨日下関・門司に行ってきました。

 今回は、神仏に関するメモリアルイヤーではなかったのですが、関門トンネル開通のメモリアルイヤーでした。しかも、還暦。区切りの年に参拝・訪問するという傾向は、今回の旅行でも現れました。まだまだ、続くのでしょうか…。

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2019.8.20

 庭にある雨水を溜めている水槽に、突然おたまじゃくしが大量に発生しました。通常、おたまじゃくしが発生するには、その前提として卵がなければなりません。私は毎日、その水槽を見ているのですが、卵を見た記憶はまったくありません。それどころか、蛙がその水槽の中にいた記憶もありません。この水槽の水位は低いため、いったん飛び込んでしまった蛙が水槽の中から逃げ出すことは、物理的に不可能なのです。仮に逃げることができたとしても、やはり卵はなかったので、どう考えても不思議なのです。このおたまじゃくしは、いったいどこから発生したのでしょうか? 近所の子どものイタズラでしょうかw? そんなイタズラをするでしょうか…?

 

2019.8.23

 おたまじゃくしが順調に成長していくなか、今日は「ガムシ?」(ゲンゴロウみたいな虫)が水槽の中に増えていました。私の家は田んぼや小川のそばにあるので、それほど珍しい虫ではないのですが、この水槽に飛び込んだヤツは初めてです。

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2019.12.11

 残念ながら、おたまじゃくしが一匹もいなくなってしまいました。死ねば浮かび上がってくるか、死骸が水底に溜まるはずなのですが、そんな様子もありません。当然、カエルになって跳んで逃げたわけでもありません。どこかへ消え去ってしまったようです。毎日見ていたのですが、少しずつ数が減っていきました。いったい私は、何を見ていたのでしょうか。もう、わけがわかりません。

 

2020.2.9

 私がミュシャという画家を知ったのは、2017年の4月ごろだったと思います。当時、国立新美術館で開催されていたミュシャ展の情報を、テレビで見たのがきっかけでした。そもそも私は、この歳になるまで美術というものにまったく関心をもたないまま生きてきました。何を見ても、何が美しいのかさっぱりわからない…。そんな私がミュシャの『スラブ叙事詩』という作品を見て、初めて感動したのです。画集を買ったのも、ミュシャが初めてでした。

 いつかミュシャの作品をナマで見たいと思っていたのですが、自分の家から近い美術館ではなかなか展覧会をしておらず、現物を見る機会に恵まれないまま過ごしてきました。それがやっと、今年になって近場にやってきたのです。喜び勇んで出かけてみると、「日本・チェコ交流100周年」の記念事業と書いてありました。まさか、こんなところでメモリアルイヤーに遭遇するとは…。メモリアルイヤーとのシンクロは、まだまだ続くようです。

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