周梨槃特のブログ

史料紹介という修行

洞雲寺文書20

   二〇 大内氏奉行人連署書状

 

    (端裏ウハ書)

     「               青 景 右 京 進

                     吉見孫右衛門尉

      洞雲寺 監寺禅師           興滋」

 

 就當御寺領丸山名事、對小幡方申遣候、従其方着遣之返事到来候

 者、可御意候、此由可御心得候、恐々謹言、

 

      五月六日              興滋(花押)

                        隆著(花押)

     洞雲寺 監寺禅師

 

 「書き下し文」

 當御寺領丸山名の事に就き、小幡方に對して申し遣わし候ふ、其方より着き遣わさる

 るの返事到来し候はば、御意に懸けらるべく候ふ、此の由御心得に預かるべく候ふ、

 恐々謹言、

 

 「解釈」

 洞雲寺領丸山名のことについて、小幡行延方に対し、奉書をもって申し遣わしました。あなた様から小幡方へ遣わした手紙の返事が到来しましたなら、小幡にお気遣いなさるべきです。このことをご承知ください。以上、謹んで申し上げます。

 

 「注釈」

「丸山名」─未詳。

「小幡方」─小幡行延。3・4号文書に現れる小幡興行の一族か。大内方の国人か。本

      拠地は、佐伯区五日市町大字石内にある有井城(「有井城跡発掘調査報

      告」http://sitereports.nabunken.go.jp/ja/11483)。

「監寺」─禅宗で、一寺を統率する役僧のこと。都寺に次ぐ重役。

 

*関連史料として、7・21号文書がありますが、どれもきちんと訳せません。