二 大内政弘感状(切紙)
(陶)
其堺之儀馳走之由、弘護注進京着悦入候、弥無二如在一候者、可レ爲二神妙一候也、
謹言、
十月二日 政弘(花押)
(重秀)
能美若狭守殿
「書き下し文」
其れ堺の儀馳走の由、弘護の注進京着し悦び入り候ふ、弥々如在無く候はば、神妙た
るべく候ふなり、謹言、
「解釈」
そもそも堺の件であなたが奔走したことについて、陶弘護からの報告が京に到着し嬉しく思っております。ますます手抜かりなく奔走してくれれば、感心なことです。以上、謹んで申し上げます。
「注釈」
「堺之儀」─未詳。
「陶弘護」─周防守護代。
「能美若狭守」─六代重秀。