周梨槃特のブログ

いつまで経っても修行中

山野井文書3

   三 大内氏奉行人連署奉書

 

 山口雜説之由、就風聞馳参之次第、尤神妙之至也、何様至京都

 注進之、仍 御感之旨、所仰執達如件、

 

     (1509)          (杉武清)

     永正六年十一月二日      左兵衛尉(花押)

                  (杉弘依)

                    木工助(花押)

                  (杉重輔)

                    伯耆守(花押)

                  (陶弘詮)

                    兵庫頭(花押)

           (仲次ヵ)

          能美四郎殿

 

 「書き下し文」

 山口雑説の由、風聞に就き馳せ参らるるの次第、尤も神妙の至りなり、何様京都に至り之を注進せらるべし、仍て 御感の旨仰する所執達件のごとし、

 

 「解釈」

 山口での反乱の噂によって馳せ参じなさった事情は、いかにもこの上なく感心なことである。きっと京都に至りこの件を注進したはずだ。そこで、大内義興様が感心なさっているというお言葉を通達します。

 

 「注釈」

「山口雑説」─未詳。大内義興に対する山口での反乱の噂か。

「能見四郎」─七代仲次(秀依)。