(能美) (弘中)(被)
就二御同名与三言上之儀一、爲下可レ被レ成二御尋一之⬜︎上遣二正長披官一候、於二
(儀) (謹言)
旨⬜︎一者見二申状一候之条、[ ]被レ遣候、恐々⬜︎⬜︎、
八月廿八日 正長(花押)
景忠(花押)
「書き下し文」
御同名与三言上の儀に就き、御尋ねを成さるべきの⬜︎のため正長被官を遣はし候ふ、
旨儀に於いては、申状に見え候ふの条、[ ]遣はされ候ふ、恐々謹言、
「解釈」
御同名の能美与三が訴え申した件について、大内義興様がお尋ねになろうとしたため、弘中正長の被官を遣わします。与三の所存については、申状に見えておりますので、そちらにお遣わしになりました。以上、謹んで申し上げます。
「注釈」
「御同名与三」─未詳。
「正長」─弘中正長。大内氏奉行人。
「景忠」─未詳。