周梨槃特のブログ

史料紹介という修行

田中文書1

解題

 田中氏は長浜の神職をつとめる。本文書の伝来関係については明らかでない。

 

 

    一 豊臣氏奉行連署書状(切紙) ◯以下三通ハ、東大影寫本ニヨル

 

 其方御代官所此方ゟ、近年者以金銀米召置候へ共、自今以後者公用にて、

 百姓於取納、可運上之旨候条、可其意候、恐々謹言、

 

                  (長束)

                   長大

       六月朔日          正家

                  (浅野)

                   淺弾

                     長政

                  (前田)

                   徳善

                     玄以

      増田長盛

       増右殿 御宿所

 

 「書き下し文」

 其方御代官所此方より、近年は金銀米を以て召し置かれ候へども、自今以後は公用に

 て、百姓取り納めらるるに於いて、運上有るべき旨に候ふ条、其の意を得らるべく候

 ふ、恐々謹言、

 

 「解釈」

 そちらの御代官所は、近年は金銀米をお取り置きになっておりますが、今後は公用として、百姓より収納なさるときに、こちらへ運上しなければならないというご命令ですので、その指示をご了承ください。以上、謹んで申し上げます。