五 矢野八幡宮御供注文
一 御くう上せんの事
もちかす 大宮十六
十一せん
小せん
もちかす 十
十一せん 合廿二前
一しゝこまいぬのもち二ツつゝ
門まろうと二ツつゝまり
一ゑひすのもち一ツ
まいさん米一升三合
(1554)
天文廿三年八月
「書き下し文」
一つ、 御供上膳の事、
餅数 大宮十六
十一膳
小膳
餅数 十
十一膳 合はせて二十二膳
一つ、獅子狛犬の餅二つづつ
門客二つづつ椀
一つ、夷の餅一つ
舞散米一升三合
(1554)
天文廿三年八月
「注釈」
屋能八幡宮(尾崎八幡宮)にお供えする御膳の数を記した注文だと思われます。大宮(本殿か)にお供えする餅の数は十六個で、御膳は十一、摂社・末社にお供えする餅は十個で、小膳(大宮よりもランクの下がった御膳か)は十一だったと考えられます。その他に、獅子・狛犬には餅を二つずつ、随神門の客神には器に入れた餅を二つずつ、夷神には餅一つ、舞人には散米を一升三合与えたということではないでしょうか。よくわかりません。