七 小早川隆景書状
當山之儀、前々姿聊無二相違一申談、何篇不レ可レ存二疎意一候、猶裳懸河内守可レ
申候、恐々謹言、
十月九日 隆景(花押)
福成寺々務 御同宿中
「書き下し文」
当山の儀、前々の姿聊かも相違無く申し談じ、何篇疎意を存ずべからず候ふ、猶ほ裳
懸河内守申すべく候ふ、恐々謹言、
「解釈」
当山福成寺のことは、以前の習わしと少しも異なることなく相談し申し上げ、何事についても疎ましく思い申し上げるはずもありません。さらに、裳懸河内守が申し上げるはずです。以上、謹んで申し上げます。
「注釈」
「裳懸」─裳懸河内守盛聡か(村井良介「芸備国衆家臣団一覧表」