一一 大内氏奉行人書状寫
『横紙書翰』
旁忠儀之次第、達二上聞一被レ成二 御感状一候、尤御面目之至候、弥可レ被レ抽二
戦功一事肝要候、恐々謹言、
『陶』
十一月十八日 晴賢『在判』
(賢家)
石井蔵人殿
「書き下し文」
かたがた忠儀の次第、上聞に達し御感状を成され候ふ、尤も御面目の至りに候ふ、いよいよ戦功を抽でらるべき事肝要に候ふ、恐々謹言、
「解釈」
(あなたが)あれやこれやと忠義を尽くしてくれた状況は、大内様のお耳に入り、御感状を発給されました。いかにも、このうえなく感心なことです。ますます戦功をお挙げになるべきことが大切です。以上、謹んで申し上げます。