四六 小早川興景書状(切紙)
至二遠国緬々一御使」僧快然候、歳暮之儀」御斟酌候へ之由申候間」忝候、不二
尋申一候哉、御隔心と」却而迷惑候、爰許大切」之筆三対御濃情之至」更難二
申尽一候、明春者」早々以二面拜一諸慶可二」申述一候、恐惶謹言、
十一月廿七日 興景(花押)
法持院 御坊中
「書き下し文」
遠国にはるばる至る御使僧快然に候ふ、歳暮の儀御斟酌し候への由申し候ふ間忝く候ふ、尋ね申さず候ふか、御隔心と却つて迷惑し候ふ、爰許大切の筆三対御濃情の至り更に申し尽くし難く候ふ、明春は早々に面拜を以て諸慶を申し述ぶべく候ふ、恐惶謹言、
「解釈」
はるばる遠国に至る御使僧の機嫌はよいです。歳暮の件については、事情をよくお考えくださいと申しましたので、こちらとしては恐縮しております。尋ね申し上げないでしょうか。お心を隔てられていると、かえって迷惑です。こちらが大切にしている筆三対に、このうえなく情が深いことは、まったく申し尽くしがたいです。明春は、早々にお目にかかり様々なお慶びを申し述べるつもりです。以上、謹んで申し上げます。
*さっぱり解釈できませんでした。