五〇 小早川隆景自筆書状
(持)
法寺院物語之儀、心静ニ」内儀被レ聞候而、分別候様ニ」頼入候、猶内蔵主可レ
申候、謹言、
正月廿七日 隆景(花押)
(捻封ウハ書)(小田景盛)
「 又三郎殿 隆景」
「書き下し文」
法持院物語の儀、心静かに内儀を聞かれ候ひて、分別し候ふ様に頼み入り候ふ、猶ほ内蔵主申すべく候ふ、謹言、
「解釈」
法持院が話した件について、心静かに内情をお聞きになりまして、道理をわきまえますよう、心から頼みます。さらに、内蔵主が申し上げるはずです。以上、謹んで申し上げます。