周梨槃特のブログ

史料紹介という修行

蟇沼寺文書6

    六 一宮修正会勤行所作人注文

 

     (1314)

     正和三年五月十八日

 一御宮正月御修正勤行所作人注文事

  一初夜導師 一人         平坂寺付十十道一人

  一呪願師  一人        〈有羽寺」又大長寺〉

  一守護人  三人         江良 平坂 舜海

  一後夜導師 一人         学頭付従僧一人

  一三十二相頭一人         定月房 十口分

  一唄師 一人           定月房 六口分

  一散花 一人           乗円房 十口分

  一梵音 一人           江良寺

  一牛玉導師一人          蟇沼寺

  一神明帳 一人          明道房

  一楊枝  一人          寂法房

  一繋波次法螺等三人        承仕二人已上十九人

  一牛玉宝印明燈願文花束等学頭栄

  一御鏡壇供飯酒等本ハ学頭沙汰 当時ハ田坂

 

 「注釈」

「大長寺」─現三原市小坂町の廃寺(「小坂村」『広島県の地名』平凡社)。

 

「江良寺」

 ─現三原市本郷の江良鎮守山の麓付近にあったものとみられる(「本郷村」『広島県の地名』平凡社)。

 

*「一宮修正会役人注文」(『楽音寺文書』52号文書)参照。

*平坂寺・有羽寺・江良寺・細田寺・蟇沼寺の所在地については、橋本敬一「沼田庄」(『講座日本荘園史9 中国地方の荘園』吉川弘文館、1999、286頁)所収の「一宮修正会参加寺院所在地」を参照。