周梨槃特のブログ

いつまで経っても修行中

仏通寺文書13

    一三 清唯外三名連署禁制   ○東大影写本ニヨル

 

 (端裏書)

 「仏通寺規式」

   禁制

 仏通天寧并諸末寺之住持、不叢林出頭之輩、若有違犯者、門中同心

 永可罰擯者也、

     (1427)

     応永三十四年正月 日

                     安心(花押)

                     玄胤

                     真知(花押)

                     清唯(花押)

 

 「書き下し文」

 仏通・天寧并びに諸末寺の住持、叢林出頭の輩を請ずべからず、若し違犯有らば、門中同心し永く罰し擯すべき者なり、

 

 「解釈」

 仏通寺・天寧寺ならびに諸末寺の住持は、五山派寺院出身者を招請してはならない。もし違反すれば、われら愚中門派は団結し、永久に違反者を罰して追い出さなければならないものである。

 

*『仏通寺住持記』にはほぼ同文の文書が書き写されています。その返り点や送り仮名を参考にして、書き下し文や解釈を作っています。

 なお、この文書については「仏通寺住持記 その10」でも紹介しています。