周梨槃特のブログ

史料紹介という修行

山野井文書21

   二一 来島牛松(通総)假名書出(折紙)

 

    任

       右近助

 

   永禄十一年(1568)

      十二月廿六日         牛松(花押)

           (景重)

         能美四郎殿

 

 *書き下し文・解釈は省略。

 

 「注釈」

「仮名書出」─「仮名(けみょう)」は、武士が実名の他につけた名前(『日本国語大

       辞典』)で、主君に当たる人物がその名を授けた文書のことと考えられ

       ます。この文書の場合、右近衛府に由来する「右近助」という官途名な

       ので、「官途書出」と名付けたほうがよいのかもしれません。

「牛松」─来島通総来島通康の子。通総の代になると、河野氏を裏切って織田方に味

     方するようになります(「湯築城だより」5号、http://pc2.ehimemaibun-unet.ocn.ne.jp/kankobutsu_hoka/yudukijo_dayori/yudukijo_dayori5.pdf)。

「能美四郎殿」─十代景重。

 

来島通総が能美四郎に右近助という仮名を授けたのだと考えられます。