2019-07-01から1ヶ月間の記事一覧
三 関東下知状案 (豊田郡) (茂平) 安芸国沼田庄雑掌実厳、与二梨子羽郷地頭小早」河美作守法師〈法名」本仏〉 女子尼浄蓮代唯心一、相論條々、 一田地十四町余事 右訴陳之趣、雖レ多二子細一、所詮去文永八年、遂二当庄検注一之」時、地頭 門田事、依レ…
「妖怪 鞘走り(さやばしり)」 嘉吉元年(1441)六月二十三日条 (『図書寮叢刊 看聞日記』6─293頁) 廿三日、小雨降、(中略) (頭書) 「後聞、今日公方御腰刀鞘走、他之御腰物被召寄、又サヤハシル、御腹立云々、 御怪異如此歟、」 「書き下し…
橋本圭一「沼田庄」 (『中国地方の荘園』講座日本荘園史9、吉川弘文館、1999年) *単なる備忘録なので、閲覧・検索には適していません。 また、誤字・脱字の訂正もしていません。 【荘域】豊田郡。古代の沼田郡・沙田(ますだ)郡の二郡にあたる。沙…
二 比丘尼浄蓮申状 (豊田郡) 安芸国沼田庄内梨子羽郷」雑掌申、本門田并楽音寺」敷地事、為下令二明申一候上、 差二進」代官唯心一候、以二此旨一可レ有二申」御沙汰一候、恐々謹言、 (1282) 弘安五年七月廿五日 比丘尼浄蓮(裏花押) 進上 御奉行所御中…
『安芸国楽音寺 ─楽音寺縁起絵巻と楽音寺文書の全貌─』 (広島県立歴史博物館、1996) *単なる備忘録なので、閲覧・検索には適していません。 また、誤字・脱字の訂正もしていません。 「楽音寺の歴史」 《沼田庄と沼田氏》 楽音寺は、真言宗御室仁和寺…
解題 当寺は、沼田庄の開発領主であった沼田氏が創建した寺である。現在は真言宗であるが、応永以前は天台宗であった。この寺創建の事情を同寺縁起絵巻は次のように記している。沼田氏の先祖藤原倫実は承平天慶のころ安芸国に配流されていたが、藤原純友が乱…
応永三十一年(1424)七月十七日条 (『図書寮叢刊 看聞日記』3─47頁) (生島) 十七日、晴、明盛参、世事語之、牛一枚〈板切両方」ニ二頭書、〉持参、当絵所預 秀行筆云々、雨降之時牛ヲ逆ニ釣、然者雨晴云々、其為絵所ニ可令書之由兼仰付 了、仍持…
二 毛利氏奉行人書状(切紙) 在陣被レ遂二 御祈念一御久米被二差渡一候、則頂戴候、遠方御懇之儀難二申尽一之 候、又先日□階罷渡候時、御久米并御樽慥相届候、重々御心付忝存候、此表事朝鮮 国無二残所一至二唐堺一推詰御隙明候、帝王其外諸公家衆至大明国…
解題 中村家は、代々、醤油醸造や塩浜の経営をしていた。明治初めに下市村(竹原市竹原町)戸長などをつとめている。 一 毛利輝元書状(切紙) ○以下二通、東大影写本ニヨル (小早川) 急度申入候、明後日廿六隆景乗舟候条、無二御油断一御渡海肝要候、仍動…
現在私は、「楽しい古記録」や「中世の妖怪変化・怪奇現象特集」というカテゴリーで、日本中世の不思議な出来事や奇妙な慣習を紹介しています。こうした記事をまとめた研究書はないものかと探していたところ、ずいぶん前に出版されていたことを、最近知りま…
文安元年(1444)閏六月十四日条 (『康富記』2─66頁) 【頭書】虹夜立事、康保有例、其外希有云々、 十四日壬戌、晴、後聞、今夜戌剋、乾方虹立云々、衆人見之云々、予不見之、虹者向 日立者也、日在東則虹立西、又日在西則虹立東方也、夜陰虹見事希…