周梨槃特のブログ

いつまで経っても修行中

明月記

妖怪「猫胯(ねこまた)」登場 〜鎌倉時代の妖怪概念について〜

天福元年(1233)八月二日条 (『翻刻 明月記』3─434頁) 二日甲戌、 終日陰、西北方雨降云々、此辺不然、 夜前、自南京方来使者小童云、当時南都、云猫胯獣出来、一夜噉人七八人、死者 多、或又打殺件獣、目如猫、其躰如犬長云々、二条院御時、京中…

呪いの遺言状

寛喜三年(1231)二月一日条 (『翻刻 明月記』3─325頁) 二月小、 一日戊午、 天晴、大風毎日、 (中略) 午時許、漏刻博士泰俊朝臣来談之次、見故泰忠朝臣自筆処分遺言状、分与所領于 三人養子〈貞光・忠光・」泰俊〉、各可懸養後家、違其状者、為…

怪鳥来襲 Part2 〜食べたらどうなる?〜

嘉禄元年(1225)六月十三日条(『翻刻 明月記』2─571頁) 十三日、 天晴、午時大雨、雷鳴、不経程、 (中略) (補1) 山僧之下法師説云、近日志賀浦〈三井寺領之境」浜、植梨木〉、件梨木辺、 異鳥来自天降集、其鳥大、如唐鳩、色青黒、翅甚広、…

蛇の託宣と歩き回る遺骨

建久七年(1196)四月十七日条 (『翻刻 明月記』1─77頁) 十七日、 陰、申後雨降、(中略) 刑部卿参入、申世間雑談等、 新日吉、近日有蛇、男一人随其蛇、吐種々狂言、称蛇託宣、又云、後白川院後身 也云々、此事不便、書奏状進之云々、殿下仰云、…

死病と恥辱

嘉禄三年(1227)十一月二十八日条(『翻刻 明月記』3─80頁) 廿八日、 天晴、 (中略) 忠弘法師、此四五日又赤斑瘡、恥而秘之云々、今日殊危急之由聞之、匪直也事歟、 「書き下し文」 忠弘法師、此の四、五日又赤斑瘡あり、恥じて之を秘すと云々、…

勇者の誉れ

『徒然草』第八十段 (『日本古典文学全集27』小学館、1971年、156頁) 人ごとに、我が身にうとき事をのみぞ好める。法師は兵の道を立て、夷は弓引く術知らず、仏法知りたる気色し、連歌し、管絃を嗜みあへり。されど、おろかなるおのれが道よりは…