周梨槃特のブログ

いつまで経っても修行中

2024-11-01から1ヶ月間の記事一覧

因島村上文書3

三 預所寄進状 寄進 放生会頭田事 友貞名内興田壹段半 右於彼坪所当者、毎年宛賜頭人等可致其募、庄官百姓等宜承知敢不可違失者、 可祈誠領家御方并庄内貴富、仍所寄進如件、 (1286) 弘安九年十月 日 (花押) 「書き下し文」 寄進す放生会頭田の事 友貞名…

神々のもめごと

文明四年(1472)五月二十三日条 (『経覚私要鈔』9─144頁) 廿三日、己未、霽、 (中略) (発心院) 定清僧都来、茶一種随身了、物語云、去十四日雨ハ布留大明神被下雨也、 然春日大明神被押置之処、雨ヲ下条不可然之由御忿之間、布留御殿付火焼 …

因島村上文書2

二 因島中庄領家下文 下 因島中庄 可早宛行公文職事 (例) 右以人為彼職、庄務所任先列、可被沙汰状如件、庄官百姓等所宜承、知勿違失、 故以下、 (マヽ)(1224) 貞応三月四月六日 「書き下し文」 下す 因島中庄 早く宛て行ふべき公文職の事 右人を以て…

因島村上文書1

解題 中世、中部瀬戸内海で勢威をふるった因島村上家に伝わる文書で、三巻五十一通からなる。一号から三号までは因島に関するものではあるが当家との関係は明らかではない。 その後は足利将軍家・山名・河野・大内・毛利の各氏から村上氏の歴代にあてた書状…

養老著書

養老孟司『ものがわかるということ』(祥伝社、2023年) *単なる備忘録なので、閲覧・検索には適していません。 また、誤字・脱字の訂正もしていません。 第1章 ものがわかるということ P18 「同じ」という能力は交換を生み、お金を生み、相手の立場を考…

山科文書1(完)

解題 御調郡久井町江木に鎮座する稲荷神社には、今なお「場の魚」と呼ばれる宮座の儀式が伝えられている。社家供僧の座である巫子座のほか、領家座(東座)、地頭座(西座)がある。山科家は領家座の御頭触付頭をつとめる家である。地頭座の御頭触付頭の定光…