周梨槃特のブログ

いつまで経っても修行中

経覚私要鈔

声はすれども姿は見えず

長禄二年(1458)十二月一日条 (『経覚私要鈔』4─106頁) 朔日、乙卯、霽、寒風超過者也、(中略) 一去廿七日玉手大宿所ニ有酒宴、五更時分事終了、其刻五十人計声ニテ切入、 多分醉臥之間、少々起合処無殊事之間、成不思儀〔議〕思、神慮難量之由…

ブラックなパレード 〜中世儀礼の強制力〜

【史料1】 長禄二年(1458)七月二十五日条 (『大乗院寺社雑事記』1─440頁) 廿五日 一室町殿義─政 御拜賀、扈従公卿 (中略) (語) 一九条大納言殿御共三条実文朝臣、於殿中腹気子細在之、言悟道断次第、 先代未聞事云々、 「書き下し文」 一つ…

鹿の嘆き

長禄二年(1458)五月二十九日条 (『経覚私要鈔』4─25頁) 廿九日、乙卯、霽、 (懐英) 北面賢春法師来語云、於社頭大宮殿後辺、神鹿事外臥之間、神人等走出見之処、 テン鹿ノヒタヰニ食付、依之臥欤間打放了、然而於鹿死云々、希代不思儀也、 〔奇…

バケモノの単位

「妖怪 サルイタチ」 康正三年(1457)六月十三日条 (『経覚私要鈔』3─204頁) 十三日 乙巳、霽、(中略) 一去月廿八日男山八幡宝殿人五六人も取合音為之間、告社僧開見之処、カホハ猿、 〔互ニヵ〕 身ハイタチノ如ナル者二人□□食合死了云々、希代…

お手軽人魂判別法!

享徳二年(1543)三月一日条 (『経覚私要鈔』3─51頁) 朔日、戊午、霽、(中略) 〔戌、下同ジ〕 (幸徳井) 〔マヽ〕 一夜前戊刻、光物愚坊東辺ヨリ飛之由金正申之間、相尋友幸之処、可為戊刻者非 〔為脱ヵ〕 〔ツヵ〕 人魂候、若亥刻者可為人魂之…

謎だらけの狐神楽?

宝徳二年(1450)三月二十四日・二十七日・四月三日条 (『経覚私要鈔』2─109・111・116頁) 廿四日、戊辰、雨、(中略) 一或者語云、於南都希共在之、先去廿日比欤、猿沢池上死人浮上、 若人身ヲナクル欤、不分明、是一、 於一言主狐神楽ヲ…

赤鬼と青鬼は実在した!

宝徳元年(1449)七月二・五日条 (『経覚私要鈔』2─45・46頁) 二日、 有少盃、在安上洛了、 〔一〕 □在安語云、越中国ニ椎名知行分内、夜々作物ヲ荒之間、郷村ノ人共夜待為之、 如案田畠損之者在之、仍取マハシテ打之、一人ハ打留之、一人クミ留…

盛られた蛇

「盛られた蛇」 文安四年(1447)閏二月十九日条 (『経覚私要鈔』1─167頁) 十九日、辛巳、甚雨、 (西忍) 楠葉語云、天王寺ニ在蛇、角在之、ヒレモ立、長三尺計、其色金色也云々、 人多以見之、出現吉凶如何、此間事云々、後聞、此蛇ハ本堂石破目…

物言ふ狐

「物言ふ狐」 文安四年(1447)閏二月六日条 (『経覚私要鈔』1─161頁) 六日、戊辰、霽、以外寒、(中略) (安位寺)(俊祐) 十七日(墓ヵ) 一先日当山浄土院語云、去月於布施蟇西社、狐物ヲ云、其云事ハアラカナシト二度 マテ云ケル云々、以外…

イカれた女 その2 〜器物損壊と放火〜 (A crazy woman Part2)

「イカれた女」 文安四年(1447)二月十一日条 (『経覚私要鈔』1─151頁) 十一日、癸卯、天曇、(中略) 〔柏槇、下同ジ〕 一木阿語云、興福寺西金堂ノ前ナル白眞木、枝トモ烏食折、假令人ノヲリカヌル ホトナルヲモ折云々、以外事欤、又春日社ノ金…

池の水ぜんぶ抜く大作戦!?

【史料1】 康正三年(1457)七月二十二日・八月四日条 (『大乗院寺社雑事記』1─195・204頁) 廿二日 一社頭神人共高山ノ池ヲカユ、為祈雨也、然間高山ノ上計ニ大雨下テ、山計ノ外 無其儀、希事也、(後略) 四日 (中略) 一龍花院方於天満拜殿…

蝶々〜、蝶々〜、大路にとまれ〜♪ ─魂のシンボル─ (Soul symbol)

【史料1】 永享六年(1434)七月十一日条 (『満済准后日記』下─594頁) 十一日。晴。(中略) 一去比法性寺大路辺へ白蝶降下云々。豊年瑞之由。諸人申入旨三位法眼申入之間。 先規若如此事在之歟之由。御尋大外記業忠処。両度例注進之。最初天暦年…

数珠が切れたんですけど… (The string of the Buddhist rosary snapped.)

永享八年(1436)二月二十四日条 (『図書寮叢刊 看聞日記』5─242頁) 廿四日、小雨降、(中略)次北野参、欲所作之処、念珠緒切了、是吉瑞云々、仏神之 前所作之時緒切事、所願成就之瑞云々、殊珍重也、(後略) 「書き下し文」 二十四日、小雨降る…