周梨槃特のブログ

いつまで経っても修行中

2021-01-01から1ヶ月間の記事一覧

蟇沼寺文書14(完)

十四 僧鏡賢譲状 (端裏書) 「楽音寺西方譲状 □□□僧鏡賢」 譲与 楽音寺西方寺務職三分二事 僧頼真所 右於二寺務職一者、依レ為二師資相承之職一、鏡賢令二伝領一地也、而間弟子頼真仁 三分二相二副手継文書等一所レ令二譲与一也、於二有レ限寺役等一者守二…

蟇沼寺文書13

十三 賢阿譲状 (前闕) 「 (弥ヵ) 一畠一所□二郎作 一畠一所ミや木野か作 一林一所〈アツし原」但半分宛〉 但公方之所当ニ宛也、又桑代拾貳文宛、 うとし 一中四郎屋敷畠 此所当者毎年上貳斗文料貳舛也 一林一所〈神の迫」半分宛〉 但両人寄合て別合て無…

蟇沼寺文書12

十二 楽音寺例時懺法并念仏番置文 (端裏書) 「楽音寺置文」 定 (安芸沼田庄) 楽音寺例時懺法并念仏番闕如置禁制帳〈文事〉 右守二結番之次第一、雖レ為二一時一日一、無二懈怠一可レ致二勤行一、例時懺法者 及二薬師経一、已後於二念仏番一者不レ可レ過…

酒匂著書

酒匂由紀子『室町・戦国期の土倉と酒屋』(吉川弘文館、2020年) *単なる備忘録なので、閲覧・検索には適していません。 また、誤字・脱字の訂正もしていません。 序章 P2・3 土倉・酒屋の定義が曖昧。土倉・酒屋が金融業を独占的に行なっているわけでは…

神仏に対する冒涜罪

文明二年(1470)六月廿六日条 (『大乗院寺社雑事記』4─451頁) 廿六日(中略) 一随心院殿之若狭寺主相語、祇薗炎上以来、神躰五条邊ニ奉入之、彼神躰ハ以全躰 黄金奉鋳之、牛頭形躰、希有本尊也、然而社人奉碎之売買了、此事無其隠之間、 彼社人…

蟇沼寺文書11

十一 金剛仏子尊範外五名連署置文并座主増恵証判 (前闕) 「 (座主増恵ノ裏花押アリ) 一如法経間事 自二河原観如方一買得田地三段号行本、為二尊範後生菩提一所レ令二寄進一也、経衆 与同心奉二寄合一、遂二検注納所一当如法経中時料仁可レ被レ用レ之、此…

蟇沼寺文書10

一〇 楽音寺院主良承申状 安芸国沼田庄梨子羽郷内楽音寺院主権律師良承謹言上 (職) 欲下早任二譜代相伝之旨一下中賜安堵之 令旨上当寺院務識兼懸木御前学頭職事 副進 一通 寺務職相伝系図 (藤原) 右当寺者 朱雀院御願所、天慶年中為二純友追討之勅願一、…

気になる狛犬 その2(完)

佐賀市本庄町大字本庄「本庄神社」(T撮影) *阿形:一物型 吽形:陰唇型 佐賀市伊勢町「伊勢神社の肥前狛犬」(T撮影) 佐賀市大和町大字久留間「男女神社」阿々型・合掌型狛犬(T撮影) *向かって右側の狛犬は、合掌しているように見えます。 福山市神辺…

ことばの文化史 その2

『ことばの文化史』中世3(平凡社、1989年) *単なる備忘録なので、閲覧・検索には適していません。 また、誤字・脱字の訂正もしていません。 公方 無用の物ども 公方の語 鎌倉中 いかがわしき公方 法螺を吹く はじめに 諸天善神歓喜せん 罪障消滅 仏…

ことばの文化史 その1

『ことばの文化史』中世1(平凡社、1988) *単なる備忘録なので、閲覧・検索には適していません。 また、誤字・脱字の訂正もしていません。 高声と微音 一 大声と小声 二 微音─ささやき声 三 忌避される高声 四 高声の積極的役割 五 「高声」をめぐる…

蟇沼寺文書9

九 源内覚右連署譲状并沙弥西道証判 (端裏書) (を) 「□とやさとのゝゆつりしやう」 ゆつりわたす元末名之事 合一反六十歩者むかい田なり 半卅歩後家分 但後家一期後さやくそ女 下人さやくそ女後家 半卅歩田ハをとやさとのにつくへき也、 をうとしの林後…