周梨槃特のブログ

史料紹介という修行

古記録にみる死霊の描写 ─室町時代はルネサンス?─

文明三年(1471)閏八月十六日条 (『大乗院寺社雑事記』5─451頁) 十六日 (中略) 一中御門被相語、南朝方ニ此一両年日尊と号シテ十方成奉書、種々計略人在之、 (醍醐) 後酉酉院之御末也云々、南朝御方ニハ随分人也、可成将軍所存在之歟云々、去…

稲葉桂氏所蔵文書2

二 景経奉書写 信成申梨子羽郷弁海名間事、民部大夫奉書并七郎左衛門入道内々状如レ此、子細 (所ヵ) 見レ状候処、停二止違乱一、如レ元御安堵候て、可下令二下知一給上之旨仰レ候也、 仍執達如レ件、 (1321) (判) 元亨元年四月六日 景経在ー (マヽ) …

ロジェ・カイヨワ Part3

ロジェ・カイヨワ『戦争論』法政大学出版局、1974年 *単なる備忘録なので、閲覧・検索には適していません。 また、誤字・脱字の訂正もしていません。 第三章 鉄砲 歩兵 民主主義 四 上流社会の戦争 P82 考えてみれば、貴族階級の置かれた立場は、奇妙なも…

ロジェ・カイヨワ Part2

ロジェ・カイヨワ『戦争論』法政大学出版局、1974年 *単なる備忘録なので、閲覧・検索には適していません。 また、誤字・脱字の訂正もしていません。 第1部 戦争と国家の発達 第1章 戦争の原形態と小規模戦争 1 原始的戦争 2 戦争と国家の発生 3 帝国…

稲葉桂氏所蔵文書1

解題 鎌倉時代後期から室町時代にかけての弁海名に関する史料は約二十通あり、楽音寺・東禅寺・弁海神社・稲葉桂氏の各所蔵文書の中にみることができる。 本文書は十通あり、明治七年原本を県庁へ進達した時の写であるが、うち九通は鎌倉時代末期から南北朝…

弁海神社文書2(完)

二 弁海名得分取帳 (安芸豊田郡) 永和元年〈乙卯〉取帳 弁海名一丁九反三百歩 永和之帳前 弁海分 領家分延米 二石七斗七合 吉書 四百七十七文 地頭分同 九斗八舛一合 吉書 百六十文 領家代 九斗六合八夕 吉書 七十文 地頭代 一斗四舛三合 公文分 三斗三舛…

弁海神社文書1

解題 当社の創立年代は不詳であるが、男山(石清水)より勧請した八幡をまつるという。周辺が小字弁海(豊田郡本郷町)であり、この称がある。弁海は中世の弁海名に由来する地名であろう。今川了俊の『道行ぶり』にこの辺のことを記し、男山八幡宮とみえるの…

自殺の中世史3─14 〜刑罰としての切腹と代理自害 分析編〜

*今回の事件(史料1〜3)については、清水克行「室町殿の紛争解決法」(『室町社会の騒擾と秩序』吉川弘文館、2004、89〜91頁)、同「復讐の衝動」(『喧嘩両成敗の誕生』講談社選書メチエ、165・166頁)で検討されているので、詳細はそち…

自殺の中世史3─13 〜刑罰としての切腹と代理自害 史料編〜

【史料1】 応永三十一年(1424)三月十四日条 (『図書寮叢刊 看聞日記』3─24) 十四日、晴、 (中略) (満元) 〔招〕 抑後聞、今日前管領細河、屋形有喧嘩事、為節養赤松一党詔請有大飲、而安東 (義雅) ゝゝ〈公方近習、〉酔臥之処、赤松左馬助…

蟇沼寺文書14(完)

十四 僧鏡賢譲状 (端裏書) 「楽音寺西方譲状 □□□僧鏡賢」 譲与 楽音寺西方寺務職三分二事 僧頼真所 右於二寺務職一者、依レ為二師資相承之職一、鏡賢令二伝領一地也、而間弟子頼真仁 三分二相二副手継文書等一所レ令二譲与一也、於二有レ限寺役等一者守二…

蟇沼寺文書13

十三 賢阿譲状 (前闕) 「 (弥ヵ) 一畠一所□二郎作 一畠一所ミや木野か作 一林一所〈アツし原」但半分宛〉 但公方之所当ニ宛也、又桑代拾貳文宛、 うとし 一中四郎屋敷畠 此所当者毎年上貳斗文料貳舛也 一林一所〈神の迫」半分宛〉 但両人寄合て別合て無…

蟇沼寺文書12

十二 楽音寺例時懺法并念仏番置文 (端裏書) 「楽音寺置文」 定 (安芸沼田庄) 楽音寺例時懺法并念仏番闕如置禁制帳〈文事〉 右守二結番之次第一、雖レ為二一時一日一、無二懈怠一可レ致二勤行一、例時懺法者 及二薬師経一、已後於二念仏番一者不レ可レ過…

酒匂著書

酒匂由紀子『室町・戦国期の土倉と酒屋』(吉川弘文館、2020年) *単なる備忘録なので、閲覧・検索には適していません。 また、誤字・脱字の訂正もしていません。 序章 P2・3 土倉・酒屋の定義が曖昧。土倉・酒屋が金融業を独占的に行なっているわけでは…

神仏に対する冒涜罪

文明二年(1470)六月廿六日条 (『大乗院寺社雑事記』4─451頁) 廿六日(中略) 一随心院殿之若狭寺主相語、祇薗炎上以来、神躰五条邊ニ奉入之、彼神躰ハ以全躰 黄金奉鋳之、牛頭形躰、希有本尊也、然而社人奉碎之売買了、此事無其隠之間、 彼社人…

蟇沼寺文書11

十一 金剛仏子尊範外五名連署置文并座主増恵証判 (前闕) 「 (座主増恵ノ裏花押アリ) 一如法経間事 自二河原観如方一買得田地三段号行本、為二尊範後生菩提一所レ令二寄進一也、経衆 与同心奉二寄合一、遂二検注納所一当如法経中時料仁可レ被レ用レ之、此…

蟇沼寺文書10

一〇 楽音寺院主良承申状 安芸国沼田庄梨子羽郷内楽音寺院主権律師良承謹言上 (職) 欲下早任二譜代相伝之旨一下中賜安堵之 令旨上当寺院務識兼懸木御前学頭職事 副進 一通 寺務職相伝系図 (藤原) 右当寺者 朱雀院御願所、天慶年中為二純友追討之勅願一、…

気になる狛犬 その2(未完)

佐賀市本庄町大字本庄「本庄神社」 佐賀県佐賀市大和町大字久留間「男女神社」阿々型・合掌型狛犬 *向かって右側の狛犬は、合掌しているように見えます。

ことばの文化史 その2

『ことばの文化史』中世3(平凡社、1989年) *単なる備忘録なので、閲覧・検索には適していません。 また、誤字・脱字の訂正もしていません。 公方 無用の物ども 公方の語 鎌倉中 いかがわしき公方 法螺を吹く はじめに 諸天善神歓喜せん 罪障消滅 仏…

ことばの文化史 その1

『ことばの文化史』中世1(平凡社、1988) *単なる備忘録なので、閲覧・検索には適していません。 また、誤字・脱字の訂正もしていません。 高声と微音 一 大声と小声 二 微音─ささやき声 三 忌避される高声 四 高声の積極的役割 五 「高声」をめぐる…

蟇沼寺文書9

九 源内覚右連署譲状并沙弥西道証判 (端裏書) (を) 「□とやさとのゝゆつりしやう」 ゆつりわたす元末名之事 合一反六十歩者むかい田なり 半卅歩後家分 但後家一期後さやくそ女 下人さやくそ女後家 半卅歩田ハをとやさとのにつくへき也、 をうとしの林後…

蟇沼寺文書8

八 某安堵状 梨子羽郷楽音寺免田内午所田地五段者、頼賢相伝由申レ之、然者早如レ元令二 安堵一、有レ限御年貢等可レ致二其沙汰一之状如レ件、 (1318) 文保貳年四月十日 (花押) 「書き下し文」 梨子羽郷楽音寺免田内午所田地五段は、頼賢相伝の由之を申…

自殺の中世史3─12 〜殉死未遂〜

応永二十九年(1422)閏十月二十三日条 (『図書寮叢刊 看聞日記』2─237) 廿三日、晴、 (中略) (忠嗣) 抑聞、此間近衛前関白最愛妻室他界、不堪悲歎太閤欲切腹、人々刀奪取留之、 其後被切本鳥、不能取留、則被出家云々、頗狂気歟、雖悲歎如此…

蟇沼寺文書7

七 沙弥眞阿売券 (端裏書) 「□やしきのうりけん おきの五郎入道 正和三」 売渡屋敷之事 在壹所 四至〈限東万才家 南限大道」限西小路 限北大道〉 宛直銭五貫文者〈在四郎太郎売券案」是ノ通候」但正文ハ眞阿ニ留此、〉 右件於レ地者、相互ニ依レ有二用要一…

マイケル・S・ガザニガ その3

マイケル・S・ガザニガ『人間とは何か 脳が明かす「人間らしさの起源」』上・下 (ちくま学芸文庫)筑摩書房、2018年 *単なる備忘録なので、閲覧・検索には適していません。 また、誤字・脱字の訂正もしていません。 第8章 意識はどのように生まれる? P1…

マイケル・S・ガザニガ その2

マイケル・S・ガザニガ『人間とは何か 脳が明かす「人間らしさの起源」』上・下 (ちくま学芸文庫)筑摩書房、2018年 *単なる備忘録なので、閲覧・検索には適していません。 また、誤字・脱字の訂正もしていません。 第6章 芸術の本能 P35 芸術の起源は…

マイケル・S・ガザニガ その1

マイケル・S・ガザニガ『人間とは何か 脳が明かす「人間らしさの起源」』上・下 (ちくま学芸文庫)筑摩書房、2018年 *単なる備忘録なので、閲覧・検索には適していません。 また、誤字・脱字の訂正もしていません。 第4章 内なる道徳の羅針盤 P200 脳…

蟇沼寺文書6

六 一宮修正会勤行所作人注文 (1314) 正和三年五月十八日 一御宮正月御修正勤行所作人注文事 一初夜導師 一人 平坂寺付十十道一人 一呪願師 一人 〈有羽寺」又大長寺〉 一守護人 三人 江良 平坂 舜海 一後夜導師 一人 学頭付従僧一人 一三十二相頭一人 定…

気になる狛犬 その1(完)

京都府宮津市「丹後一宮・元伊勢 籠神社」 福井県小浜市「明通寺の山祇神社」 長野県長野市「戸隠神社 宝光社」 佐賀県佐賀市西与賀町「八龍社」 佐賀県佐賀市西与賀町「若宮社」 広島県福山市新市町「素盞嗚神社」 山口県防府市鈴屋「宇佐八幡宮」 山口県防…

蟇沼寺文書5

五 四郎太郎友氏嫡子孫六連署売券案 (端裏書) 「四郎太郎売券案」 「正文ハ眞阿ニ是留」 (売 渡) うりわたし候地の事 在壹所者 限東万才助家 限南大道 四至 限西小路 限北大道 宛直銭伍貫文 即時請取了、 (相 互) (沼田)(市) 右件の地ハあひたかい…

蟇沼寺文書4

四 楽音寺座列次第規式 (端裏書) 「楽音寺座烈次第」 六円覚房 五明道房 五戒円房 四蓮乗房 四定月房 三乗円房 三法泉房 二乗性房 二心浄房 一明了房 一和尚 北東 南東 北西 南西 一寂蓮房 一道円房 二境妙房 二法乗房 三境乗房 三寂法房 四乗光房 四明静…