周梨槃特のブログ

史料紹介という修行

自殺の中世史3─9 〜経済苦は自殺の超歴史的原因か?〜

応永二十五年(一四一八)三月八日条(『図書寮叢刊 看聞日記』1─199) 八日、霽、(中略) (中院) 抑三条坊門大納言通守卿去月十日令二自害一、以二小刀一喉吭かき切云々、春日祭 上卿事被レ仰、難二治故障一之由申、猶現見被レ仰、窮困過法難レ叶之…

高橋祥友著書

高橋祥友「自殺未遂の実態」 (『自殺未遂─「死にたい」と「生きたい」の心理学』講談社、2004、79〜83頁) *単なる備忘録なので、閲覧・検索には適していません。 また、誤字・脱字の訂正もしていません。 P79 死への恐怖感が低くなる 前項とも…

楽音寺文書60 その2

六〇 安芸国沼田庄楽音寺略縁起写 その2 *『広島県史』の読点の打ち方を変更したところがあります。 純友此時據二備前州釜島城一、妨二往来之船一奪二運送之資一、倫実率二官軍一攻二 釜嶌一尽レ力闘戦賊勢熾盛官軍敗積、或打二落海底一或斬二倒船中一、倫…

楽音寺文書60 その1

六〇 安芸国沼田庄楽音寺略縁起写 その1 *『広島県史』の読点の打ち方を変更したところがあります。 安芸国沼田庄楽音寺縁起 歓喜山楽音寺奉二 朱雀帝詔一志度司〈藤原」倫実〉所レ建之精舎也、扇二毘首羯磨 〔絵〕 (平)(藤原)(云脱) 風一稽二文会之…

遊行と巡礼

五来重『遊行と巡礼』(角川選書、1989年) *単なる備忘録なので、閲覧・検索には適していません。 また、誤字・脱字の訂正もしていません。 第1章 歩く宗教 P8 1 一所定住と一所不住 宗教には日常化された面と、非日常的で異常な面とがある。しかし…

楽音寺文書59 その6(終)

五九 安芸国沼田庄楽音寺縁起絵巻写 その6 *送り仮名・返り点は、『県史』に記載されているものをそのまま記しています。ただし、大部分の旧字・異体字は常用漢字で記載しました。本文が長いので、6つのパーツに分けて紹介していきます。 この縁起の研究…

池の水ぜんぶ抜く大作戦!?

【史料1】 康正三年(1457)七月二十二日・八月四日条 (『大乗院寺社雑事記』1─195・204頁) 廿二日 一社頭神人共高山ノ池ヲカユ、為祈雨也、然間高山ノ上計ニ大雨下テ、山計ノ外 無其儀、希事也、(後略) 四日 (中略) 一龍花院方於天満拜殿…

楽音寺文書59 その5

五九 安芸国沼田庄楽音寺縁起絵巻写 その5 *送り仮名・返り点は、『県史』に記載されているものをそのまま記しています。ただし、大部分の旧字・異体字は常用漢字で記載しました。本文が長いので、6つのパーツに分けて紹介していきます。 この縁起の研究…

中世被差別民の装い

河田光夫『中世被差別民の装い』 (河田光夫著作集・第二巻、明石書店、1995) *単なる備忘録なので、閲覧・検索には適していません。 また、誤字・脱字の訂正もしていません。 P29 鎌倉末期、弘安頃(1278〜87)成立といわれる『塵袋』には、…

楽音寺文書59 その4

五九 安芸国沼田庄楽音寺縁起絵巻写 その4 *送り仮名・返り点は、『県史』に記載されているものをそのまま記しています。ただし、大部分の旧字・異体字は常用漢字で記載しました。本文が長いので、6つのパーツに分けて紹介していきます。 この縁起の研究…

「青」の民俗学

筒井功『「青」の民俗学 地名と葬送』(河出書房新書、2015年) *単なる備忘録なので、閲覧・検索には適していません。 また、誤字・脱字の訂正もしていません。 第1章 南東からの指摘 P14 沖縄には、よく知られているようにグスクと呼ばれる場所が至る…

楽音寺文書59 その3

五九 安芸国沼田庄楽音寺縁起絵巻写 その3 *送り仮名・返り点は、『県史』に記載されているものをそのまま記しています。ただし、大部分の旧字・異体字は常用漢字で記載しました。本文が長いので、6つのパーツに分けて紹介していきます。 この縁起の研究…

自殺の中世史3─8 〜喧嘩と自殺〜

応永二十年(一四一三)二月十四日条 (『満済准后日記』上─13) 十四日。〈甲子。」風雨。〉法楽連歌。戌末刻武衛禅門宿所ニ於テ若党喧嘩。一方 当座死去ナカミネ名字。一方ウソウ名字。於門前自害云々。 「書き下し文」 十四日、〈甲子、風雨、〉法楽連…

楽音寺文書59 その2

五九 安芸国沼田庄楽音寺縁起絵巻写 その2 *送り仮名・返り点は、『県史』に記載されているものをそのまま記しています。ただし、大部分の旧字・異体字は常用漢字で記載しました。本文が長いので、6つのパーツに分けて紹介していきます。 この縁起の研究…

自殺関係論文一覧 その2

*単なる備忘録なので、閲覧・検索には適していません。 また、誤字・脱字の訂正もしていません。 2010.2 大山眞一 中世武士の生死観5 日本大学大学院総合社会情報研究科紀要10 日本大学 論文 63 天下を治める天皇家という公が源平武者の大義名分kとする…

自殺関係論文一覧 その1

*単なる備忘録なので、閲覧・検索には適していません。 また、誤字・脱字の訂正もしていません。 出版年月 著者 論題 書名・雑誌名 出版社 媒体 頁数 内容 注目点 1938.10 新渡戸稲造 勇・敢為堅忍の精神 武士道 岩波文庫2014.1 著作 45 しかしながら、武士…

歴史・宗教系論文一覧

*単なる備忘録なので、閲覧・検索には適していません。 また、誤字・脱字の訂正もしていません。 出版年月 著者 論題 書名・雑誌名 出版社 媒体 頁数 内容 注目点 1256? 北条重時 極楽寺殿御消息 中世政治社会思想上 岩波書店 著書 326 道理のなかに間違い…

人文・社会学系論文一覧

*単なる備忘録なので、閲覧・検索には適していません。 また、誤字・脱字の訂正もしていません。 出版年月 著者 論題 書名・雑誌名 出版社 媒体 頁数 内容 注目点 1987 佐伯啓思 時間の身振り学 筑摩書房 著作 おそらく、物を書くことの本来の意味は、人々…

双頭蓮

康正三年(1457)七月十九日条 (『大乗院寺社雑事記』1─193頁) 十九日 (中略) 一去十三日上北面専親大安寺ノ東池ヨ杉山ノ池リ双頭蓮ヲ取進、希代ノ蓮也、今日 家門一条殿ニ上進之、去年相国寺ノ山門ノ前ノ池ニ開了、一天下ノ為見物了、 又去月末…

興福寺

*単なる備忘録なので、閲覧・検索には適していません。 また、誤字・脱字の訂正もしていません。 「大乗院寺社雑事記」(『角川新版日本史辞典』より) 興福寺大乗院門跡の尋尊・政覚・経尋3代の日記。約190冊。1450─1527(宝徳2─大永7)にわ…

楽音寺文書59 その1

五九 安芸国沼田庄楽音寺縁起絵巻写 その1 *送り仮名・返り点は、『県史』に記載されているものをそのまま記しています。ただし、大部分の旧字・異体字は常用漢字で記載しました。本文が長いので、6つのパーツに分けて紹介していきます。 この縁起の研究…

楽音寺文書58

五八 比丘尼浄蓮自筆寄進添状 ◯東大影写本ニヨル (浄蓮) (花押) (楽音寺) (田) (畠) (寄進) (意趣) (塔) (造営) かくをんしへ、このたと、はたけとを、よせまいらす、いしうハたうの御さうゑい (塔) (浄地坊) (計) の御ためなり、た…

キレイ?な現象 その3(未完)

ウチの田んぼ 黒の魅力 広島県尾道市瀬戸田町生口島 白いツツジ 港の堤防 ポピー 2020.5.14の太陽 コマツヨイグサ ムラサキシキブ 弓削島

楽音寺文書57

五七 小早川隆景書状(切紙) 猶々在陣之儀候之間、万々憑存候、 若宮御造営之事申談之様候、然者頃可レ被二相初一之条、為二奉行一横見助右衛門尉 差出候、万端被二仰聞一、頓御造畢、可レ為二祝着一候、猶彼者可レ申候、恐々謹言、 卯月十九日 隆景(花押…

自殺の中世史44 ─中世の説話10(魂と肉体の二元論)─

「飛騨国猿神止生贄語第八」『今昔物語集』巻二十六 (『日本古典文学全集』23、小学館、1974、552〜554頁) 「原文」 今昔、仏ノ道ヲ行ヒ行僧有ケリ。何クトモ無ヒ行ケル程ニ、飛騨国マデ行ニケリ。 而ル間、山深ク入テ、道ニ迷ニケレバ、可出…

経覚

酒井紀美『経覚』(吉川弘文館、2020年) *単なる備忘録なので、閲覧・検索には適していません。 また、誤字・脱字の訂正もしていません。 目次 はしがき 第一 父の遺誡と九条家での幼い日々 一 経覚の誕生と九条家の相続関係 二 九条家での幼い日々 三…

楽音寺文書56 その2

月のべ 安楽坊分 大坪 田一反 米一石一斗 助三郎 同所 同領 畠廿歩 代十四文 同 人 同所 月光坊分 寺田 田四畝 米三斗六舛 二郎兵へ 念仏田 勝実坊分一反壹畝十歩 目王丸 田壹反一畝十歩 米八斗四舛 弥 七 六名 畠壹町二反九畝 代貳貫五百八十文 孫 七 中屋…

中世の身体

ジャック・ル=ゴフ『中世の身体』(藤原書店、2006年) *単なる備忘録なので、閲覧・検索には適していません。 また、誤字・脱字の訂正もしていません。 序 身体史の先駆者たち ミッシェル・フーコー ─「生の権力」の下での身体 P33 フランクフルト…

楽音寺文書56 その1

五六 法持院領検地帳 丙 法持院領検地帳 申 法持院領検地野取帳之写 苗代か坪 まつゑ 田貳反八畝 米三石六斗八舛 壽 濟 手所 田中 田六畝廿歩 米八斗 十郎兵衛 同所 田三反五畝 米三石五斗 同 人 かわら免 おうか 田貳反三畝十歩 米三石五斗 宮 内 さやさき …

チョー、ハカザキ! ─筋金入りのキス魔と悪口由来の隠語─ (A kissaholic in Medival Japan)

文正元年(一四六六)閏二月五日条 (『蔭凉軒日録』2─93・94) 五日 前二月晦日。以二寛正年号一見レ改二文正一云々。(中略) 前夕招二安富勘解由左衛門之次。所司代多賀豊後守東坊。浦上美作守。巣河次郎。 宗湛。慶阿弥一。小宴談笑消レ日。入レ夜…