周梨槃特のブログ

史料紹介という修行

仏通寺正法院文書4

四 小早川元平寄進状 仏通寺正法院領所々、或本物返、或年記永地之事、於二自今已後一者、不レ可レ 有二其煩一者也、殊徳政等事、堅可レ令二成敗一、然者可レ為二新寄進一之状如レ件、 (1481) 文明十三年正月十日 掃部助元平(花押) 「書き下し文」 仏通…

自殺の中世史3─19 〜石清水神人の強訴と自殺〜

応永三十二年(1425)八月十五日条 (『薩戒記』2─209) 十五日、辛巳、天晴、午終剋花山院中納言〈持忠、放生」会上卿、〉自八幡送 使者曰、昨日焼亡太驚存、殊近々間心苦存之処、無別儀云々、抑放生会神人昨日依 致強訴被召籠了、件神人子、今朝於…

仏通寺正法院文書3

三 真田頼澄売券 売渡申永代下地之事 合参段者 〈坪 真良之内」かきの木つほ、梅木坪」くろはさ〉 右件下地者、為二仏通寺之正法院領一、除二臨時天役万雑公事一、限二永代一売渡申 所実也、殊為二頼澄今世後世費一、寄進ニ申定上者、聊忌(忩)劇候共不レ可…

仏通寺正法院文書2

二 真田弘通売券 売渡申本銭返下地之事 (安芸豊田郡) 坪者本郷之内源内林 合参段代拾五貫文 三段八斗代 (安芸豊田郡) 右田地依二要用有一、仏通寺智泉院祠堂分仁、沽却申所実也、但雖レ有二本銭一、 (康正二年) (寛正六年) 自二丙子歳一至二乙酉歳一…

仏通寺正法院文書1

解題 当院は、仏通寺山内五派の一つである。長享元年(1487)、小早川扶平が宗綱恵統を開祖として開いたものである。一号・七号文書のほかは三原市立図書館蔵の写真から採録した。 一 真田則通売券 (則通) (花押)(花押) うり渡申候本銭返下地之事 …

仏通寺文書45(完)

四五 福島正則合力米給与状 ○東大影写本ニヨル 仏通寺僧〈扶持方之事」并帋子之代之事〉 五人扶持 (含暉) 一 がんき院 七石ハ帋子之代 四人扶持 (永 徳) 一 やうとく院 五石ハ同 四人扶持 (肯 心) 一 かうしん院 五石者同 四人扶持 (長 松) 一 ちや…

仏通寺文書44

四四 小早川隆景制札写 ○住持記ニヨル 制札 仏通寺 右当山中竹木採用之事、堅令二制止一事、若此旨諸郷違背之村於レ有レ之者、従二 寺家一可レ有二注進一、対二其地下地中一遂二糺明一、其内族之者、則時可レ処二 罪科一者也、仍如レ件、 (1588) (隆景) …

貧乏神と福の神 (God of poverty and God of fortune)

文明十五年(1483)六月二日条 (『大乗院寺社雑事記』8─26頁) 二日雨下、 (中略) 一石さ衛門尉罷下、京都無殊事、和泉堺福天十六七人、各女房也、入上京之由申 (貧乏ヵ) 云々、真実拜見者在之云々、又京都之賓法神五六十人男也、各鸎・ニワ鳥ヲ…

仏通寺文書43

四三 仏通寺珪岳書状 ○東大影写本ニヨル (包紙ウハ書) 「 仏通寺 小早川左衛門佐殿 貴答 珪岳」 醍醐上味経之板木全函、於二 当山一可レ被レ成二寄置一之旨、撰者文月二日為十乗坊 (マヽ) 真田景久使節、入持来至二明潔ニ一殊 御判各致頂載候事、前代未…

仏通寺文書42

四二 小早川隆景書状 ○包紙ハ東大影写本ニヨル (包紙ウハ書) 「 小早川 仏通寺 御門派中 左衛門佐隆景」 (版木) 法華之判規全部致三寄二進之一候、閫外不出之被レ補二重物一載二注記一、於レ被二 摺写一者可レ為二本望一候、若向後磨滅之節者、被レ催二…

仏通寺文書41

四一 小早川隆景書状 ○東大影写本ニヨル (端裏捻封ウハ書) (慶岳) 「 日名内但馬入道殿 〆 隆景 真 田 大和守殿 」 (版木) 法花経判規仏通寺江寄進候、委細十乗坊相含候間、有二相談之一、末代重宝ニ成候 (真田景久ヵ) 様能々可レ被三申二渡之一、然…

歴史・民俗・宗教系論文一覧 Part3

*単なる備忘録なので、閲覧・検索には適していません。 また、誤字・脱字の訂正もしていません。 出版年月 著者 論題 書名・雑誌名 出版社 媒体 頁数 内容 注目点 2004 清水克行 織豊政権の成立と処刑・梟首観の変容 室町社会の騒擾と秩序 吉川弘文館 著書 …

歴史・民俗・宗教系論文一覧 Part2

*単なる備忘録なので、閲覧・検索には適していません。 また、誤字・脱字の訂正もしていません。 出版年月 著者 論題 書名・雑誌名 出版社 媒体 頁数 内容 注目点 1968 永原慶二 村落共同体からの流出民と荘園制支配 永原慶二著作選集3 吉川弘文館 著書 250…

仏通寺文書40

四〇 小早川氏奉行人連署書状 就二向上寺夫丸之儀一、両度蒙レ仰之条、遂二披露一、対二彼百姓四人一為二 (向上納所) 公事恩一、田数可レ被レ遣之由、致二口才一相調候、今度之儀ハ文賀長々被レ成二 (文賀) 御逗留一、別而御辛労候、御分別所レ仰候、猶…

気になる狛犬 その3(未完)

鳥取県東伯郡琴浦町宮場「春日神社」 *出雲型親子狛犬 *子獅子のみ 佐賀県小城市小城町松尾「須賀神社」 *岩狛(岩乗り狛犬) 佐賀県小城市小城町松尾清水「清水山見瀧寺宝地院」 *肥前狛犬 *岩狛(岩乗り狛犬) 佐賀県小城市小城町岩蔵「岩蔵天山神社…

仏通寺文書39

三九 浩雲周養書状 ○東大影写本ニヨル 本寺山境御究之 旦命御判之儀申調進二覧之一候、定而惣山中之御安堵不レ可レ 過レ之候哉、以二此上一或者寺家廻、或者道路阡陌其外及樹木竹林、致レ全二 御壹通旨一、為レ各堅有二制止一而可レ被二相守一事、乍レ恐肝要…

仏通寺文書38

三八 小早川隆景制札 仏通寺山境新傍尓之事 東者、大人之足跡、三道祖、馬胡木田尾杖衝場大池之畝、備後安芸之道祖神限 南者、龍王正面之畝、水呑場塔之岡簑打越限 西者、従二柿木谷東之畝一、船石之前通、岡者古道高良田尾炭𥧄天池西畝 ヲツハカクシ高坂之…

高橋著書

高橋昌明『定本 酒呑童子の誕生』(岩波書店、2020年) *単なる備忘録なので、閲覧・検索には適していません。 また、誤字・脱字の訂正もしていません。 第1章 酒呑童子の原像 P3 そもそも「鬼」という外国の文字(漢字)に翻訳された日本語には、オニと…

仏通寺文書37

三七 浩雲周養書状 ○東大影写本ニヨル 又昨日之御書只今進レ之候、寺家ニ可レ被二留置一候、 (マヽ) 当寺代官三郎左衛門役目 殿様御判頂載之事、今度山御定之御一行対二寺家一被レ 出砌候之間、以二昨日首尾一伺申候之処、被レ任二先 御判之旨一如レ此被レ…

自殺の中世史3─18 〜神人大将の切腹〜

応永三十一年(1424)十月十四日条 (『図書寮叢刊 看聞日記』3─65) 〔議〕 十四日、晴、(中略)抑八幡神人騒動不思儀又出来、去十一日権別当坊 (照清) 〈号東」竹、〉庭前木を栽、其前を神人無礼罷過之間、若党共咎之、神人立帰 悪口、結句腰刀…

仏通寺文書36

三六 小早川隆景制札 ○東大影写本ニヨル 制札 仏通寺 一山境者被レ任二四至傍尓一、可レ令二禁制一事 一山河殺生禁断之事 一樵夫等手物及二口論一者、早可レ有二注進一事 一春秋於二野山一放火者、尋捜交名可レ有二注進一之事 一門前左右之植木採用之事 右所…

仏通寺文書35

三五 仏舎利粒等注文写 ○住持記ニヨル 舎利塔之内数之事 大皿 一ヶ 小皿 二ヶ 盞子 二ヶ 大壺之内九十九 仏舎利粒 小壺之内七粒 愚中和尚舎利 角壺之内四十六粒 以上壺数三之内百五十貳粒也、 又小壺一ヶ有 (1555) 天文廿四年乙卯二月十五日 長松派之時与…

川本著書

川本慎自『中世禅宗の儒学学習と科学知識』(思文閣出版、2021年) *単なる備忘録なので、閲覧・検索には適していません。 また、誤字・脱字の訂正もしていません。 序章 P3 一 中世禅宗の二つのイメージ 日本中世の禅には、二つの大きくかけ離れたイメー…

仏通寺文書34

三四 毛利元就禁制 ○東大影写本ニヨル 禁制条々 仏通寺 一毛利人数濫妨狼藉事 一竹木採用之事 一喧嘩之事 右堅加二制止一訖、於二違犯之輩一者、可レ処二厳科一者也、仍制札如レ件、 (1548) 天文十七年十月十七日 右馬頭(花押) 「書き下し文」 一つ、毛…

仏通寺文書33

三三 蓮花寺真正書状 仏通 蓮華御契約之儀、随二先代之筋目一、即以二末世一無二相違一申談所也、以二 此旨一新寄進而御智行之在所、師檀ニ申宣者也、恐惶敬白、 享禄五稔壬辰(1532) 正月十九日 真正(花押) 進上 仏通寺 参 衣鉢侍者閣下 「書き下し文」 …

天狗のイタズラ その5 〜戦を起こす天狗〜 (Tengu's mischief ─part5)

文明十五年(1483)正月二十日・晦日・二月二日・四日条 (『大乗院寺社雑事記』7─488・493頁) 廿日夜雪下、(中略) 一当山天狗タヲシ自旧冬度々在之、若宮拜殿衆大略聞之云々、凡先々モ細々在之 事也、非可驚事也、故上座法眼隆舜ハ正シク於若…

仏通寺文書32

三二 真田敬賀制札添状 ○東大影写本ニヨル (端裏書) 「十七ヶ条添状」 就二山中悪事一、以後之制札老僧様申二合興平一以二判形一被レ申候、已後之事者 以二此筋目一堅可レ被二仰付一事千万目出度候、此旨違乱於二悪事一者、一段従二 此方一可二申付一候、…

呉座著書

呉座勇一『戦争の日本中世史』(新潮社、2014年) *単なる備忘録なので、閲覧・検索には適していません。 また、誤字・脱字の訂正もしていません。 第一章 蒙古襲来と鎌倉武士 P21 だが、承久の乱の後、鎌倉幕府は平和な時代を迎える。唯一の例外は、宝治…

仏通寺文書31

三一 小早川興平并祥誾外九名連署制札 ○東大影写本ニヨル (端裏書) 「制札」 御許山仏通寺制札 一当住持番衆諸塔主、堅可レ被三相二守先師之規式一事、 (不器之仁)(事) 一諸派出番納所等、不レ可レ被レ任二□□□□一□、 一当納所一回之間、寺家細大雑務件…

仏通寺文書30

三〇 前潮音山主真庵野衲栄淳跋文写 ○住持記ニヨル (前闕ヵ) 「 右当寺規模者、檐間額榜寺産帳券年月行事式目年月定案作法、諸回向集捴二挍割簿一、凡列刹可有所之物全備矣、悉是吾祖一咲老衲之筆跡而、先輩之聚首所レ令二議定一也、爰有二不審之一件一為…