周梨槃特のブログ

史料紹介という修行

蟇沼寺文書4

四 楽音寺座列次第規式 (端裏書) 「楽音寺座烈次第」 六円覚房 五明道房 五戒円房 四蓮乗房 四定月房 三乗円房 三法泉房 二乗性房 二心浄房 一明了房 一和尚 北東 南東 北西 南西 一寂蓮房 一道円房 二境妙房 二法乗房 三境乗房 三寂法房 四乗光房 四明静…

賀茂大明神のお引っ越しとその本所

文明二年(1470)五月二日条 (『大乗院寺社雑事記』4─425頁) 二日 (中略) 一伝聞、賀茂大明神者御在国、御領加賀国ニアリ、元弘等大乱之時例云々、御正躰・御神宝以下、悉以奉納唐櫃等、社官等奉相具之、各在国、希有事也、当社本所ハ当国葛木賀…

蟇沼寺文書3

三 某仏供米等注文 (前闕) 「 僧膳料 白米五斗 清酒三斗五舛分 乃米七斗 濁酒三斗五舛分 乃米三斗五舛 一二季彼御仏供一日分白米一舛宛 白米一斗四舛 一六月十八日講米 乃米二斗 一毎日御仏供一月分三舛宛 白米三斗六舛 一八月十六日 八幡御祭料物 御供料 …

手段と目的の逆転

『正法眼蔵随聞記』二ノ十三 (『日本古典文学全集27』小学館、1971年、354頁) 示に云はく、人は思い切つて、命をも捨て、身肉・手足をも斬る事は、なかなかせらるるなり。しかれば、世間の事を思ひ、名利・執心のためにも、かくの如く思ふなり。…

蟇沼寺文書2

二 僧頼賢仏供米等注文 (前闕) 「 一二月十一月鎮祭両度御散米乃米六舛 已上白米一石七斗分 乃米二石一斗二舛五合 乃米一石七斗七舛 已上乃米三石八斗九舛五合 残五石九斗九舛一合 一畠四反已六舛代 所当二斗四舛 交分一斗六舛八合 延四斗八合已燈油也 一…

自殺の中世史3─11 〜喧嘩と自殺 Part2〜

【史料1】 応永二十七年(1420)八月二十二日条 (『増補史料大成 康富記』1─113) 廿二日戊午 晴、 (中略) 後聞、今日於八幡御山櫻本坊、土岐宮内少輔ト同右馬頭ト及喧嘩、宮内少輔既 自害、右馬頭被疵云々、室町殿御参籠中之間、以外上下騒動云…

意志と行為 ─自殺史料の分析に意味はあるか?─

私は以前、「自殺の中世史17〜21」という記事で、自殺史料の分析視角・課題・展望をまとめたことがあります。ところが、関連文献を読んでいくうちに、いくつか考え直さなければならないことに気づいたので、ここでいったんまとめておこうと思います。 前…

蟇沼寺文書1

解題 蟇沼寺は東禅寺の旧称である。本文書は弘安五年(1282)から至徳元年(1384)までの十四通からなっているが、鎌倉時代末期から南北朝期にかけての蟇沼寺に関するものを主体とし、楽音寺に関するもの五通が加わっている。 本文書は東禅寺文書と…

東禅寺文書19(完)

十九 東禅寺寺領注文 ○東大影写本ニヨル 定 東禅寺 所当米年貢等 小足 合 一 所当米四反上一石 吉書百六十八文 公事物 二斗八舛二合四舛 林代 二百文 一 畠二反 所当 麦二斗 大豆二斗 以上 池迫分 七 一 所当米二反小上■斗 吉書八十文 五 公事物 一斗八舛八…

東禅寺文書18

十八 弁海名内知行注文 弁海名内門田五反ハもとよりぬけ候、 一助太郎分田五段大 同人分 畠一段 屋敷一所 林〈屋奥」風呂奥〉 麻畠 以上失原殿御恩にて候、下地進候、 是ハ元道端持分内公事免ニて候、 一弥二郎作田一段半 畠一段半 一藤九郎作田一段六十歩 …

東禅寺文書17

十七 弁海名内不知行在所注文 (譲分ヵ) 弁海名内御[ ]之外又金剛坊不知行之在処之分 一田一段 柳坪末松殿知行 一田半 堀田末松十郎二郎知行 一畠一段 田九十歩 味原末松道玖知行 一林一所 味原末松道玖知行 一林一所 神迫末松十郎二郎知行 一小林一所 小…

東禅寺文書16

十六 弁海名内年貢注文 (端裏書) 「小足」 弁海名一丁九反三百歩内 船木村〈只神田」除一段〉一丁六反三百歩〈赤三百卅歩」損六反小十歩」辻損 一反〉 尾原村 二段〈不六十歩」損小〉 以上一丁八段三百歩 損不二反百十歩 一斗二舛五合上分〈代一舛九合五夕…

下園壮太著書

下園壮太『人はどうして死にたがるのか』(文芸社、2003年) *単なる備忘録なので、閲覧・検索には適していません。 また、誤字・脱字の訂正もしていません。 1 感情のプログラム P20 私たちの体には、この原始人の生活にうまく適応するための仕組みが備…

中世版“お迎え現象”? 〜早死の予感〜 (Premonition of premature death)

文明二年(1470)四月二十八日条 (『大乗院寺社雑事記』4─424頁) 廿八日 (中略) (閻) 一伝聞、当社西屋地蔵拜見者奉レ見二焔魔王一事有レ之、其躰ハ必早世云々、 (房) 先年仙観⬜︎如レ之奉レ見レ之、不レ久而他界了、今度東北院僧正又如レ此…

東禅寺文書15

十五 弁海名内私注文 (端裏書) 「弁海名田職事」 弁海名内私注文 道光分 道教跡 六百 六百 除 屋敷一所 上士前田 一段 同大町 神田町三 コウ屋岡田一段 油木坪畠一反 弥二郎作田一貫一反半 同作畠 一反半 石町田小五百 同田九十歩五百 林一所神迫 味原半分…

東禅寺文書14

十四 弁海名名主職知行注文 (端裏書) 「名主職之内」 三分二ノ公事足ハ失原殿給分助太郎分 弁海名内 三分一ノ公事足ハ九郎大夫持て候 御公事足之外ニ和気知行候之名主職内ぬけ候分 田一段〈御代管分とて」末松殿知行〉 畠一段〈名主のさたし候鳥銭桑代花 …

東禅寺文書13

十三 弁海名主職知行注文 一弁海御公事足之外名主職よりもとさた仕候分 料足二貫文領家公領 米九斗〈地頭年貢」是ハ失原殿給分いまは無そく〉 小公事物代 (矢ヵ) 桑代花代鳥銭等以上二百文是も失原殿とられ候 文料麦四舛 大豆二舛 道祐方へ調候 以上名子分…

命は大事

『正法眼蔵随聞記』一ノ六 (『日本古典文学全集27』小学館、1971年、321頁) (前略)また、病も治しつべきを、わざと死せんと思うて、治せざるも、また、外道の見なり。仏道には、命を惜しむ事なかれ、命を惜しまざる事なかれと云ふなり。より来…

東禅寺文書12

十二 賢阿譲状 譲与 梨子羽郷南方弁海名内田畠林屋敷并下人雑具等事 合 左衛門五郎 一所田四段 〈額坪大道ヨリ上」弥六作まて〉 一所田貳段 横田 一所田参段 羽坂地頭御門田五段内 上ノヨリ 一神田内自屋敷前助太郎作ノ上まて三とほり 但三分二定 一助太郎作…

東禅寺文書11

十一 小早川隆景書状 (安芸) 為二厳島節分一、為二名代一有二社参一、御祈念憑入候、委細従二両人一所レ可レ申レ 候、恐々謹言、 極月廿六日 隆景(花押) (捻封ウハ書) 「 左衛 東禅寺 まいる 隆景」 「書き下し文」 厳島節分のため、名代として社参有…

東禅寺文書10

十 小早川興景申渡状 依二蟇沼寺一四分一之儀、度々蒙レ仰分特寄進状披見候、更以雖下不レ及二分別一 候上、貴僧之儀者、別而御辛労事候条、為二其賞一、向後者四百疋之内百疋合力 申候之間、三百疋御納専一候、弥祈念之儀可レ為二肝心一之状如レ件、 (1535…

小坂井敏晶著書 その4

小坂井敏晶『増補 責任という虚構』(ちくま文庫、2020年) その4 *単なる備忘録なので、閲覧・検索には適していません。 また、誤字・脱字の訂正もしていません。 補考 近代の現原罪 P410 遺伝/環境論争が心理学で繰り広げられてきた。それは家庭環境…

小坂井敏晶著書 その3

小坂井敏晶『増補 責任という虚構』(ちくま文庫、2020年) その3 *単なる備忘録なので、閲覧・検索には適していません。 また、誤字・脱字の訂正もしていません。 第5章 責任の正体 P269 近代個人主義が普及し、個人と集団を同一視する形での集団責任…

小坂井敏晶著書 その2

小坂井敏晶『増補 責任という虚構』(ちくま文庫、2020年) その2 *単なる備忘録なので、閲覧・検索には適していません。 また、誤字・脱字の訂正もしていません。 第2章 死刑と責任転嫁 P127 犠牲者が苦しむ具体的姿に接しない者は心理的軋轢を逃れ、…

小坂井敏晶著書 その1

小坂井敏晶『増補 責任という虚構』(ちくま文庫、2020年) その1 *単なる備忘録なので、閲覧・検索には適していません。 また、誤字・脱字の訂正もしていません。 はじめに P5 人間が主体的存在であり、自己の行為に責任を負うという考えは、近代市民社…

東禅寺文書9

九 茂義打渡状 正月十三日御礼二月十二日到来、委細承候了、 抑梨子羽郷内乃力名公方御年貢等、御二寄進蟇沼寺一之由、先以目出存候、如二 此事一仏陀御寄進之上、公私御祈祷候之間、急速打渡候了、其子細定被二注進一候 欤、恐々謹言、 二月十七日 少尉茂義…

東大寺真言院のヒ・ミ・ツ

長禄四年(1460)三月二十二日条 (『大乗院寺社雑事記』2─252頁) 廿二日 (中略) 一東大寺真言院披見之、彼院ハ新禅院知行也、(中略)又真言院之西ニ阿伽井在之 (掘) (阿脱) 善無畏三蔵ノ被堀所也、仍件井ヲ天人来テ令応護彼天人ノ足跡伽井…

東禅寺文書8

八 小早川弘景寄進状 東禅寺御寺領段銭之事、権律師増威御一期之間、奉二為年始歳末之愛染供一 寄進者也、如レ此申定候上者、雖二公方之儀一不レ可レ有二違乱一候、然者子孫長久 奉レ憑二御祈祷一候也、恐々敬白、 寛正五(1464) 十二月十五日 弘景(花押)…

キレイ?な現象 その4(未完)

岡山県新見市哲西町矢田谷地内「鯉が窪湿原」 エゾミソハギ サワギキョウ タムラソウ サギソウ ビッチュウフウロ カワラナデシコ 赤 カワラナデシコ 白 ムラサキニガナ コツクバネウツギ ミゾソバ キセルアザミ シモツケソウ ジュンサイ 広島県山県郡安芸太…

東禅寺文書7

七 僧頼信譲状并小早川弘景証判 譲与 (職) 梨子羽郷内南方楽音寺東禅寺并一宮学頭識事 右、於二彼両寺并一宮学頭識一者、依レ為二重代相伝之住持識一、相二副代々御判 (寄) 并寺家奇進之重書等一、所三譲二与弟子頼春一明鏡也、仍有レ限寺役等、任二先例…