周梨槃特のブログ

いつまで経っても修行中

三原城城壁文書16

    一六 吉川仁保元棟書状(折紙)

 

         ]罷出之御事候之間、此段内々候、申頼存まいらせ候べく候、

 以上、

        ]事候、仍我等事、竹田殿御療治為可得御扶助、至三原可罷上

 之由、先日隆景様致言上候之処、御懇被仰聞忝存候、近比乍御造作方角無案内之

 御事候之条、万事貴所を頼存候、随爰元罷立候儀者、来月四日聢可罷立

 候也、路次[      ]其元迄も二日程に可参存候之条、其御狭量□候、

 自某元三原迄之中間、数多所宿居被仰付候給候者、可畏存候、勿論爰元を罷立

 候ハん時、則貴所へ飛脚を以可申入候之条、不能細筆候、恐々謹言、

         (日)      宮内太輔

       六月□        元棟(花押)

 (後闕)

 

 「書き下し文」

 〜?〜事候ふ、仍て我等の事、竹田殿御療治御扶助を得べきため、三原に至り罷り上るべきの由、先日隆景様へ言上致し候ふの処、御懇に仰せ聞けられ忝く存じ候ふ、近ごろ御造作しながら方角無案内の御事に候ふの条、万事貴所を頼み存じ候ふ、随て爰元罷り立ち候ふ儀は、来月四日しかと罷り立つべく候ふなり、路次〜?〜其元までも二日程に参るべく存じ候ふの条、其の御狭量(校量?)□候ふ、某元より三原までの中間、数多宿居する所仰せ付けられ候ひて給ひ候はば、畏み存ずべく候ふ、勿論爰元を罷り立ち候はん時、則ち貴所へ飛脚を以て申し入るべく候ふの条、細筆する能はず候ふ、恐々謹言、

 〜?〜罷り出づるの御事に候ふの間、此の段内々候、申頼存まいらせ候べく候、以上、

 

 「解釈」

 〜?〜ことです。そこで、私たちのことですが、竹田殿に治療してもらう件で、あなた様にお助けいただきたいために、三原にやって来て、そちらへ向かうつもりでいることを、先日隆景様へ言上しましたところ、ご自身の配下に丁寧に言い聞かせなさったことをありがたく存じております。近頃おもてなしをしながらも、その方法についてはよく知らないということですので、あらゆることであなた様を頼り申し上げます。そこで、こちらを出発する件ですが、来月四日にちゃんと出発するつもりです。経路は〜?〜そちらまで二日ほどで参上できると思いますので、ご推察ください。こちらから三原までの間に、たくさんの宿泊場所の準備をご命令になってくださるなら、ありがたくもったいなく存じます。もちろんこちらを出発するようなときには、すぐに貴方様のところへ飛脚でお知らせするつもりですので、これ以上詳しく書くことは致しません。恐々謹言、

 〜?〜そちらに向かいますので、この件は、内密にお願いします。お頼み申し上げます。以上、

 

*書き下し文・解釈ともに、よくわかりませんでした。