周梨槃特のブログ

史料紹介という修行

楽音寺文書27

二七 比丘尼浄蓮寄進田畠坪付 (塔用) 楽音寺たうゑうをまいらする 田畠事 合田一丁内 福弘五反内 〈さゝハら三反」屋敷 二反〉 うち田 二反 一善 二反 紙すきか垣内 一反 福連畠 番匠四郎跡畠横枕 右坪付如件、 (1291) 正応四年〈辛卯〉二月十九日 毗丘…

楽音寺文書26

二六 比丘尼浄蓮寄進状 寄進 楽音寺三重宝塔建立助成田事 合壹町者〈羽坂村八段内三所合、」大門興二反内田皆在二四至堺一〉 右件田者、尼浄蓮之先祖相伝私領也、」而為二 関東将軍家次浄蓮并向後」当郷 相伝輩現当二世悉地成就一、割二」別本門田内壹町一、…

楽音寺文書25

二五 小早川陽満弘景同盛景連署寄進状 (端裏書) 「漆原御寄進状」 奉二寄進一 楽音寺領田之事 右意趣者、奉二為天地長久御願円満、」殊者信心施主子孫繁盛増長・」福寿 祈祷料一而、梨子羽郷〈南方〉漆原」石代八段永代当寺令二寄附一所也、」但此内 (釈…

楽音寺文書24

二四 小早川陽満弘景同盛景連署寄進状 (端裏書) 「十王免寄進状」 奉二寄進一 楽音寺内十王堂免田事 (横) 右為二浄琳禅尼後菩提一、梨子羽郷」南方模枕石代壹段、永代彼堂」令二寄附一所 也、毎月十日廿七日勤二」仏供灯油一、以二余分一上葺破壊時」可…

幽霊の正体

『別冊太陽 日本のこころ98 幽霊の正体』(平凡社、1997) *単なる備忘録なので、閲覧・検索には適していません。 また、誤字・脱字の訂正もしていません。 P34 諏訪春雄「日本の幽霊」 幽霊は死人が生前の姿でこの世に出現したものである。人間で…

特集 変女・奇女! 〜ホラーとジェンダー〜

*変女? 変なる女? 奇女? 奇しき女? いったいどのような読み方をしていいのかもわかりませんが、とにかく奇妙な女が現れました。 【史料1】 応永二十二年(1415)七月二十三・二十六日条 (『満済准后日記』上─72頁) 廿三日。〈己丑。天晴。〉相…

楽音寺文書23

二三 小早川盛景寄進状 (端裏書) 「結縁灌頂免寄進状 竹原殿」 奉二寄進一 楽音寺領畠之事 右志者、於二 薬師如来御宝前一、毎年」不レ闕可レ令レ修二結縁灌頂一、依レ有二 (郎) 所願一為二」彼灯油并塩噌一、梨子羽郷〈南方〉太良丸名之内」山田畠伍段…

楽音寺文書22

二二 小早川陽満弘景寄進状 奉二寄進一 楽音寺領田事 右彼下地者、梨子羽郷南方」分作内壹段六十歩、除二諸役一永代」令二寄附一所也、 (灌頂) 願念志趣者、毎年」不レ闕二結縁汀領一、而信心大施主平氏女、」現当二世諸願円満 而已、 (1442) 嘉吉貮年壬…

戦争論

西谷修『100分で名著 ロジェ・カイヨワ 戦争論』(2019年8月) *単なる備忘録なので、閲覧・検索には適していません。 また、誤字・脱字の訂正もしていません。 第1回 近代的戦争の誕生 P13 そして再び戦争の危機が近づいてきた1937年、カイヨワはバタイ…

楽音寺文書21

二一 小早川陽満弘景寄進状 (端裏書) 「結縁頂免寄進状 竹原殿」 奉二寄進一 楽音寺領結縁灌頂免事 (横) 右頼春僧都為二本願主一、依レ有二承旨一、」梨子羽郷〈南方〉模枕石代貮段、除二 諸役一」永代当寺令二寄附一所也、於二彼法事一」者、頼春之任二…

楽音寺文書20

二〇 小早川仲好寄進状 (端裏書) 「一宮御寄進状 仲好」 奉二寄進一 一宮学頭分并供僧職事 合田壹町壹段大〈并畠六反」林等事〉 右彼六名者、依レ為二梨子羽郷南方大郎丸名之内一、」一円寄二付楽音寺南方院主 頼真一処也、」仍於二彼名一者、令三停二止万…

自殺の中世史3─3 〜自殺の先例化 分析編〜

以前、「自殺の中世史2─13・14 〜現世の浄土と自殺〜」という記事で、嘉元二年(1304)に石清水八幡宮で起きた「大山崎神人集団切腹事件」を紹介しましたが、またしても同様の事件が起きてしまいました。ただ今回の場合、事件の概要についても、切…

自殺の中世史3─2 〜自殺の先例化 史料編〜

【史料1】 応安四(一三七一)年四月九日条 (『後愚昧記』2─32頁) (三善廣衡) 〔率〕 九日、(中略)良證語曰、八幡宮神人閉籠之間、社務卒勇士押寄之処、件閉籠神人 等切腹之間、神殿・神宝以下悉触穢了、希代事候也云々、 【史料2】 応安四(一三…

楽音寺文書19

一九 小早川仲義寄進状 奉二寄進一 安芸国布田庄梨子羽郷 楽音寺瓦葺免事 合参段〈梨子羽郷南方太郎丸名内」坪者針田参段〉 右依レ有二先祖宿願一、始奉二寄進一処也、」但本堂瓦葺成就以後者、可レ為二末代」 修理料所一者也、仍天長地久・国土」泰平、殊者…

楽音寺文書18

一八 小早川仲義相計状 うしろまへたかくほうか」つくりにて候へく候、 梨子羽郷〈南方〉太郎名」之内、りやう所分の田一反、」山田ほうしニはからい (蟇沼) 候、下」地者大かいらに御たつね」候てめされ候へく候、但」ほうしひきぬ (楽音寺) かくをんし…

楽音寺文書17

一七 小早川仲義臨時天役免状 (蟇沼)(楽音) (棟) ひきぬかくおん寺、両寺之段」銭宗別之事、永代をかき」りてさしおき申候、但 (臨時天役) 公方」むきの事ハ、任二先例一可レ有二御」沙汰一候、仍両寺りんしてんやくの」 めん状如レ件、 (1395) 応…

楽音寺文書16

一六 沙弥某下知状 楽音寺燈油田壱町伍段、」任二正検使免状并坪付之旨一、」為二僧戒乗沙汰一、向後 無二」相違一令二領知一、可レ被レ致二御祈」祷之丁寧一之状如件、 (1281) 弘安四年正月廿一日 沙弥(花押) 「書き下し文」 楽音寺燈油田壱町伍段、正…

楽音寺文書15

一五 梨子羽郷楽音寺新燈油田坪付 (花押) 梨子羽郷 楽音寺新燈油田坪付事 安宗名 二里十坪三反六十歩 同十四坪一反三百歩 六里廿九坪一反六十歩 十二里十四坪二反六十歩 (半) 十二里十八坪一反六十歩 十八里十五坪斗 久弘名 十八里十八坪四反小 十一里廿…

楽音寺文書14

一四 沼田庄領家下文 (花押) (安芸豊田郡) 下 沼田庄梨子羽郷 可下早以二当郷安宗久弘名出田壱 町五反一〈坪付在」別紙〉引二募楽音寺燈油 田一致中祈祷上事 右相二当正検一、以二彼出田一、為二祈祷一、限二永代一」所レ令三奉二免件料田一也、 然則為…

神の油断とそのお詫び

【史料1】 嘉吉三年(一四四三)十二月九日条 (『図書寮叢刊 看聞日記』7─93頁) 〔執〕 九日、晴、(中略)抑祇園修行夢想ニ造内裏遅々、急速可有沙汰之由、祇園被示、 執行召仕下女 〔託〕 其後物付俄物狂、沙を食して詫宣云、内裏炎上之日ハ祇園守護…

応仁の乱

呉座勇一『応仁の乱』(中公新書、2016年) *単なる備忘録なので、閲覧・検索には適していません。 また、誤字・脱字の訂正もしていません。 P7 かくして興福寺の僧侶は、出自によって明確に区別されるようになった。摂関家出身者は「貴種」と呼ばれ、とん…

楽音寺文書13

一三 日名内慶岳書状(折紙) 呉々、夫丸同前之」在所も於二御尋ニ一者、可レ」有二御座一之条、為二 御心得一」候、雲州御陣之時」被二仰出一旨も」候する哉、 法持院御抱京市」夫丸長々被二留置一候」条、対二貴所一御理」雖レ被レ仰候、 彼出入御」無二案…

楽音寺文書12

一二 寶□書状 預二御札一候、畏入存候、」抑 若宮御経免田地段」別之事、致二催促一之由蒙レ」 仰候、此事ハ去年閣被レ」申候之間、其分候之処、如レ此」承候、不二存知仕一候 間、不レ可レ及二」御沙汰一候歟、 内裏反銭」事ハ可レ有二御沙汰一候、追而」可…

楽音寺文書11

一一 毛利氏検地奉行人連署書状 楽音寺従二二王門一寺内之」検地、守護不入之御理」承候、当時何篇相替候」条、 重畳雖下用二捨千万一候上、」子細有レ之、御寺内之通、」堅蒙レ仰候之間、任二 先例一候、」恐惶謹言、 天正十八年 卯月八日 元相(花押) 庚…

自殺の中世史3─1 〜称賛された自殺〜

応安四(一三七一)年四月一日条 (『後愚昧記』2─31頁) 〔北小路万里小路〕 一日、智恵光院辺騒動、相尋之処、土佐国住人佐川〈仮名、実名」不知之、〉居住 (細川頼之) 件寺中、而執事為四国管領之間、仰可発向南方之由之処、固辞之間、為誅伐、差遣 …

楽音寺文書10

一〇 小早川隆景巻数并守札返事(折紙) 為二在陣祈念一、巻」数并守札被二送」越一令二祝着一候、殊両」種音信之通御」懇 之儀候、此表諸」所任二存分一候之条、太」慶候、恐々謹言、 極月五日 隆景(花押) ] ]返章 「書き下し文」 在陣祈念として、巻数…

楽音寺文書9

九 小早川弘平自筆書状 (院) 来春御上洛あるへきなと、」内々御物語共候、さやうに候ハヽ、」法持ゐんたん そく候ハんと」推量申候、然処鷹のとまり」さしをき可レ申候由承事候、心得」 申候、それさまへたいし、法持院」分のとまり閣申候、左も候ハヽ」御…

楽音寺文書8

八 小早川弘平自筆書状 尚々御注文進之候、此下ニ」書写候て可レ給候、惣て時儀を」具にあそハし 候て、残候て其分」可レ被二申遣一候、 又志芳並瀧寺」より源十郎かたへ、」如レ此申越候、為御」披見進之候、 昨日者以二書状一令レ申候処、委」細御返事之趣…

楽音寺文書7

七 小早川弘平自筆書状(折紙) 尚々存る子細候て」如レ此申候、思召分」らるへく、」かしく、 (備後御調郡) 連々礼儀を無沙汰候間、与風」因島江罷渡候、軈而々々帰宅」仕可二申承一候、仍 度々承候つる」金剛坊事、年内之儀者、」先々如レ今にて被レ置候…

中世若狭のラップ現象 ─竈が吠えた!─ (The rap phenomenon)

嘉吉三年(一四四三)十一月十三日条 (『図書寮叢刊 看聞日記』7─84頁) 十三日、晴、(中略)抑若狭有社頭伊勢、贄殿竈、去八九月之間連日吠、社人卜 (武田信賢) 之、九月廿二三日之間ニ可有大乱云々、守護ニ注進令祈祷、果而内裏炎上、謀反 人露顕、…