周梨槃特のブログ

史料紹介という修行

東禅寺文書16

十六 弁海名内年貢注文 (端裏書) 「小足」 弁海名一丁九反三百歩内 船木村〈只神田」除一段〉一丁六反三百歩〈赤三百卅歩」損六反小十歩」辻損 一反〉 尾原村 二段〈不六十歩」損小〉 以上一丁八段三百歩 損不二反百十歩 一斗二舛五合上分〈代一舛九合五夕…

下園壮太著書

下園壮太『人はどうして死にたがるのか』(文芸社、2003年) *単なる備忘録なので、閲覧・検索には適していません。 また、誤字・脱字の訂正もしていません。 1 感情のプログラム P20 私たちの体には、この原始人の生活にうまく適応するための仕組みが備…

中世版“お迎え現象”? 〜早死の予感〜 (Premonition of premature death)

文明二年(1470)四月二十八日条 (『大乗院寺社雑事記』4─424頁) 廿八日 (中略) (閻) 一伝聞、当社西屋地蔵拜見者奉レ見二焔魔王一事有レ之、其躰ハ必早世云々、 (房) 先年仙観⬜︎如レ之奉レ見レ之、不レ久而他界了、今度東北院僧正又如レ此…

東禅寺文書15

十五 弁海名内私注文 (端裏書) 「弁海名田職事」 弁海名内私注文 道光分 道教跡 六百 六百 除 屋敷一所 上士前田 一段 同大町 神田町三 コウ屋岡田一段 油木坪畠一反 弥二郎作田一貫一反半 同作畠 一反半 石町田小五百 同田九十歩五百 林一所神迫 味原半分…

東禅寺文書14

十四 弁海名名主職知行注文 (端裏書) 「名主職之内」 三分二ノ公事足ハ失原殿給分助太郎分 弁海名内 三分一ノ公事足ハ九郎大夫持て候 御公事足之外ニ和気知行候之名主職内ぬけ候分 田一段〈御代管分とて」末松殿知行〉 畠一段〈名主のさたし候鳥銭桑代花 …

東禅寺文書13

十三 弁海名主職知行注文 一弁海御公事足之外名主職よりもとさた仕候分 料足二貫文領家公領 米九斗〈地頭年貢」是ハ失原殿給分いまは無そく〉 小公事物代 (矢ヵ) 桑代花代鳥銭等以上二百文是も失原殿とられ候 文料麦四舛 大豆二舛 道祐方へ調候 以上名子分…

命は大事

『正法眼蔵随聞記』一ノ六 (『日本古典文学全集27』小学館、1971年、321頁) (前略)また、病も治しつべきを、わざと死せんと思うて、治せざるも、また、外道の見なり。仏道には、命を惜しむ事なかれ、命を惜しまざる事なかれと云ふなり。より来…

東禅寺文書12

十二 賢阿譲状 譲与 梨子羽郷南方弁海名内田畠林屋敷并下人雑具等事 合 左衛門五郎 一所田四段 〈額坪大道ヨリ上」弥六作まて〉 一所田貳段 横田 一所田参段 羽坂地頭御門田五段内 上ノヨリ 一神田内自屋敷前助太郎作ノ上まて三とほり 但三分二定 一助太郎作…

東禅寺文書11

十一 小早川隆景書状 (安芸) 為二厳島節分一、為二名代一有二社参一、御祈念憑入候、委細従二両人一所レ可レ申レ 候、恐々謹言、 極月廿六日 隆景(花押) (捻封ウハ書) 「 左衛 東禅寺 まいる 隆景」 「書き下し文」 厳島節分のため、名代として社参有…

東禅寺文書10

十 小早川興景申渡状 依二蟇沼寺一四分一之儀、度々蒙レ仰分特寄進状披見候、更以雖下不レ及二分別一 候上、貴僧之儀者、別而御辛労事候条、為二其賞一、向後者四百疋之内百疋合力 申候之間、三百疋御納専一候、弥祈念之儀可レ為二肝心一之状如レ件、 (1535…

小坂井敏晶著書 その4

小坂井敏晶『増補 責任という虚構』(ちくま学芸文庫、2020年) その4 *単なる備忘録なので、閲覧・検索には適していません。 また、誤字・脱字の訂正もしていません。 補考 近代の現原罪 P410 遺伝/環境論争が心理学で繰り広げられてきた。それは家庭…

小坂井敏晶著書 その3

小坂井敏晶『増補 責任という虚構』(ちくま学芸文庫、2020年) その3 *単なる備忘録なので、閲覧・検索には適していません。 また、誤字・脱字の訂正もしていません。 第5章 責任の正体 P269 近代個人主義が普及し、個人と集団を同一視する形での集団…

小坂井敏晶著書 その2

小坂井敏晶『増補 責任という虚構』(ちくま学芸文庫、2020年) その2 *単なる備忘録なので、閲覧・検索には適していません。 また、誤字・脱字の訂正もしていません。 第2章 死刑と責任転嫁 P127 犠牲者が苦しむ具体的姿に接しない者は心理的軋轢を逃…

小坂井敏晶著書 その1

小坂井敏晶『増補 責任という虚構』(ちくま学芸文庫、2020年) その1 *単なる備忘録なので、閲覧・検索には適していません。 また、誤字・脱字の訂正もしていません。 はじめに P5 人間が主体的存在であり、自己の行為に責任を負うという考えは、近代市…

東禅寺文書9

九 茂義打渡状 正月十三日御礼二月十二日到来、委細承候了、 抑梨子羽郷内乃力名公方御年貢等、御二寄進蟇沼寺一之由、先以目出存候、如二 此事一仏陀御寄進之上、公私御祈祷候之間、急速打渡候了、其子細定被二注進一候 欤、恐々謹言、 二月十七日 少尉茂義…

東大寺真言院のヒ・ミ・ツ

長禄四年(1460)三月二十二日条 (『大乗院寺社雑事記』2─252頁) 廿二日 (中略) 一東大寺真言院披見之、彼院ハ新禅院知行也、(中略)又真言院之西ニ阿伽井在之 (掘) (阿脱) 善無畏三蔵ノ被堀所也、仍件井ヲ天人来テ令応護彼天人ノ足跡伽井…

東禅寺文書8

八 小早川弘景寄進状 東禅寺御寺領段銭之事、権律師増威御一期之間、奉二為年始歳末之愛染供一 寄進者也、如レ此申定候上者、雖二公方之儀一不レ可レ有二違乱一候、然者子孫長久 奉レ憑二御祈祷一候也、恐々敬白、 寛正五(1464) 十二月十五日 弘景(花押)…

キレイ?な現象 その4(未完)

岡山県新見市哲西町矢田谷地内「鯉が窪湿原」 エゾミソハギ サワギキョウ タムラソウ サギソウ ビッチュウフウロ カワラナデシコ 赤 カワラナデシコ 白 ムラサキニガナ コツクバネウツギ ミゾソバ キセルアザミ シモツケソウ ジュンサイ 広島県山県郡安芸太…

東禅寺文書7

七 僧頼信譲状并小早川弘景証判 譲与 (職) 梨子羽郷内南方楽音寺東禅寺并一宮学頭識事 右、於二彼両寺并一宮学頭識一者、依レ為二重代相伝之住持識一、相二副代々御判 (寄) 并寺家奇進之重書等一、所三譲二与弟子頼春一明鏡也、仍有レ限寺役等、任二先例…

東禅寺文書6

六 小早川仲義寄進状 (端裏書) 「竹原殿安芸四郎仲義寄進状号天[ ] 当寺院主頼真」 奉二寄進一 羽 安芸国沼田庄梨子○郷 東禅寺椎鐘免事 合田貳段者〈梨子羽郷南方太郎丸名内」坪者六郎丸垣内二段〉 右意趣者、奉二為天地長久 国土泰平一、永代奉二寄進一…

自殺の中世史3─10 〜親子不和の責任と自殺〜

応永二十五年(1418)六月十五日条『東院毎日雑々記』 (『大日本史料』第7編32冊、235頁、https://clioimg.hi.u-tokyo.ac.jp/viewer/view/idata/850/8500/02/0732/0235?m=all&s=0235) 十五日、〈甲午〉、(中略)高畠布袋五郎入道切腹死云々、与…

東禅寺文書5

五 小早川仲好安堵料足免状 (継) (堵) 安芸国沼田庄梨子羽郷南方内蟇沼寺院主職繾目安緒料足事 右、於二彼安堵料足一者、自二往古一雖レ令レ致二其沙汰一、依レ有二各別宿願一、 自二仲好代始一而至二子々孫々一、所レ令三停二止之一者也、不レ可レ有二…

黒の魅力(未完)

東禅寺文書4

四 小早川仲義充行状 (端裏書) 「竹原殿仲義 御判」 充行 (院) 梨子羽郷南方内王子員主職事 右、蟇沼寺之為二末寺一之条、代々無二相違一之処、聊転変刻彼員主職雖レ被レ改、 如レ元本寺へ所レ被二返付一也、於二員主職一者、沼部僧令二領知一、有レ限寺…

東禅寺文書3

三 預所橘朝臣契状 (端裏書) (作) 「蟇沼寄進契約状 暦応三〈庚辰〉正十一 美作前司殿 上⬜︎分」 (安芸豊田郷) 契約 沼田庄梨子羽郷内蟇沼寺寄進事 右、捧二宝治二年之寄進状一、賢祐寂仏来善乃力寄進之事歎申間、任二彼状一令二 下知一畢、仍頼慶者出…

中世の祟りは連座制か!? (Curse that spreads)

長禄三年(1459)四月九日・十四日条 (『大乗院寺社雑事記』2─133頁) 九日 (超) 一越昇寺ノ塔坊自焼云々、自越智方竹木等払之、奈良中人夫悉以衆中ヨリ加下知、 遣彼在所云々、希代事也、本堂炎上歟之由風聞、事実者以外事也、平城天皇第一 皇子…

東禅寺文書2

二 預所橘朝臣寄進状 奉二寄進一 (豊田郡) 安芸国沼田庄梨子羽郷内蟇沼寺〈今者」号二東禅寺一〉修理料所寂仏来善乃力名事 右当寺者、為二十一面観世音尊像一霊験是新也、而炎上之後、久不レ終二土木功一之 旨、依レ被二聞食及一、且任二宝治二季寄進状之…

東禅寺文書1

【東禅寺文書】 解題 当寺は真言宗の古刹で、行基開基と伝えている。沼田庄内で、この寺と関係の深かった楽音寺や弁海神社の近くに所在している。旧名を蟇沼寺というが、暦応四年(1341)の沼田庄の預所橘朝臣寄進状に「蟇沼寺今者号東禅寺」と見えるか…

楽音寺文書60 その3(完)

六〇 安芸国沼田庄楽音寺略縁起写 その3 *『広島県史』の読点の打ち方を変更したところがあります。 天子下問曰賊徒之為レ似レ何也、対曰殆非二人倫一如二鬼神一已、帝曰夫如二鬼神一 則以二仏力一可レ闘也、卿再征補二前敗之咎一、倫実弥感二医王之霊験一…

自殺の中世史3─9 〜経済苦は自殺の超歴史的原因か?〜

応永二十五年(一四一八)三月八日条(『図書寮叢刊 看聞日記』1─199) 八日、霽、(中略) (中院) 抑三条坊門大納言通守卿去月十日令二自害一、以二小刀一喉吭かき切云々、春日祭 上卿事被レ仰、難二治故障一之由申、猶現見被レ仰、窮困過法難レ叶之…