周梨槃特のブログ

いつまで経っても修行中

とある解答例

 近畿大学・法学部 スポーツ推薦

 

平成28年訂正文】

 スポーツ庁は、2020年の東京オリンピックパラリンピックに向けてトップスポーツの強化に力を入れている。しかし、それだけがスポーツ庁の役割ではない。

 私は、スポーツ庁は、誰もがスポーツを楽しめる環境を整えることにも力を入れなければならないと考える。これは、生涯スポーツの普及につながるだけでなく、糖尿病等の生活習慣病の予防や、健康寿命を延ばすことにとても効果的だ。その他にも、(削除)様々なスポーツの競技人口が増えれば、そのスポーツ全体の強化につながる。例えば、野球の日本代表が好成績を残せているのは、(削除)国内の団体競技で競技人口が上位にあり、選手層豊かなことが主な理由だと考える。しかし、今までは運動をしようという呼びかけだけで終わっていた。これでは、どのようなスポーツを選んでよいのかわからないだろう。だから、各種スポーツの魅力や健康効果を具体的に広報し、国民に体験してもらう機会を増やしていく必要があると考える。

 そのためには、まず学校体育、運動部活動などの問題解決に取り組まなければならない。学校体育の中でも、とくに小学校では、1人の先生がほとんどの教科を1人で教えているので、スポーツに経験の少ない先生が体育を教えることもありえる。それでは、スポーツの良さを教えることが難しくなる。スポーツ庁は、そのような先生にスポーツの魅力や指導法教えて、生徒に伝えられるようにしなければならない。また、運動部活動では(削除)体罰問題などの問題ある。これは日本代表でも起きている問題であるため、解決の難しい根深い問題である。

 こうした問題を解決するには、スポーツ庁文部科学省や大学などの教育機関と連携しながら、指導における倫理観や方法論、医科学的知識をもった指導者の育成に取り組まなければならないと考える。

 

 

【平成29年訂正文】

 世界各国は、パラリンピックでのメダル獲得に向けた強化に本腰を入れている。 しかし、日本の支援は各国に程遠く、障害者スポーツへの理解も浅い。障害を理由にスポーツ施設の利用を制限されたことがある選手が2割もいれば、知的障害者だと周りに知られたら(削除)いじめられるとしてパラリンピックに出ることを隠している選手もいるほどだ日本には、障害者や障害者がスポーツをすることへの偏見がまだまだ残っている。パラリンピック(削除)選手は、残された機能を最大限に生かすという理念のもと、自身の可能性を追求している。私は、こうした目標が偏見によって妨げられるのは大きな問題だと考える(以下、ほぼ改変)

 このような問題を解決するためには、国民全体の意識を変えていく必要があると考えられる。障害者スポーツについての偏見を取り除き、理解を深める啓発活動を、スポーツ庁や日本パラリンピアンズ協会などが連携して、いま以上に行っていかなければならない。そして、やはり大切なのは、選手たちが世界大会で結果を残すことである。勝利至上主義という批判は重々承知しているが、パラリンピックリオ大会での活躍に続き、世界パラ陸上ロンドン大会では、多くの選手が金メダルを獲得した。かつて、これほどまでに障害者競技が世間の注目を集めたことがあっただろうか。

 結果を残したからこそ、障害者スポーツが注目され、選手たちの日々の努力や練習環境の不備にも関心が集まり、報道もされるのだ。これは健常者のマイナースポーツでも同じであろう。そして何より、障害を抱えた選手たちが優れた能力を発揮し、人間のさらなる可能性を見せるところに、私たちは感動を覚える。スポーツには、障害の有無という垣根を越えていく力があるのではないだろうか。

 私は、まず障害者スポーツをメジャースポーツに変えていく必要があると考えている。メジャーになれば、障害者がスポーツをすることは当たり前になる。そのためには、やはり結果が必要だ。練習環境を整備し、選手の強化に努めることが、共生社会を実現する第一歩になると考える。

 

 

2014年 近畿大・法学部 スポーツ推薦

 

 スポーツ界において、ドーピングが様々な競技に広がっている。この理由として考えられるのが、試合の結果により巨額のお金が貰えることにある。例えば、オリンピック等の大きな大会では、良い成績を残すことで、名誉を与えられることや、国からの報奨金がでる。しかし、結果を出すことができる選手でなければその努力に見合った名誉や、お金をもらうことができない。そのため、大きな結果を求める選手、年齢を重ねるにつれて身体能力が衰えている選手等が結果を求めるのにドーピングを利用することもある。

 ドーピングが禁止されるべき理由は、ドーピングがそのスポーツのモラルに反した行為だからである。仮にドーピングが違反にならないとしたら、ほとんどの選手がドーピングで身体能力を高めるだろう。しかし、ドーピングをすればスポーツは選手の能力や、技能を競うものでは無くなり、これはだれでもお金さえかければ簡単に結果を出すことができてしまう。したがって、ドーピングはそのスポーツのモラルに反する。加えて、ドーピング薬は選手の身体をむしばむ。よって、ドーピングをすることは選手のためにならない。また、他の選手と平等でなくなるため、スポーツそのものをダメにしてしまう。

 私は、ドーピング根絶に向けてドーピングをした選手のさらなる厳罰化や、薬物検出の確実化、日本アンチ・ドーピング機構や、世界反ドーピング機関、日本製薬団体連合会の3者の努力が必要になると考えた。まず、ドーピングをした選手の厳罰化をする事は、薬物検出方法の確実化と合わせると、ドーピングをした選手を確実に見つけて、厳罰化をすることにより再犯を防ぎ、抑止力となることができると考えた。加えて、3者が積極的にドーピング根絶を呼びかけることによってドーピングが無くなると考えた。

 以上の事が、ドーピングを根絶し、スポーツの価値を守ることができると考えた