周梨槃特のブログ

いつまで経っても修行中

三原城城壁文書10・11

    一〇 小早川氏奉行人連署年貢残米書立状

 

(天)            (去)

 □正九辛巳由宇郷御年貢段銭□辰之残米請遣方有御算用残物之事

 米八百三拾五俵一斗六合    有之

(大)

 □豆四拾四俵一斗九舛八合   在之

 米二拾六俵       銀子遣残にて

   右書立如件、

    (1582)              (尊継)

   〈天正十」壬 午〉正月十七日   飯田讃岐守(花押)

                      (景俊)

                    横見和泉守(花押)

     由宇之

       慶浦 まいる

 

*書き下し文と解釈は省略します。

 

 

 

    一一 小田高清書状

 悴家被拘候可預御指南候、向後於国隠へ申候之条、不能一二候、恐々謹言、

       卯月十二日        高清(花押)

(切封ウハ書)

「   (就栄)

  岡 和 泉 守殿      小田民部少輔

  井上又右衛門尉殿 御返報      高清」

 

 「書き下し文」

 悴家拘られ候ひ御指南に預かるべく候ふ、向後国に於いて隠さへ申し候ふの条、一二にする能はず候ふ、恐々謹言、

 

 「解釈」

 我が家はそちら様とかかわりまして、ご指南に預かろうと思います。今後、自国では隠し続け申し上げますので、この件を詳らかにすることはできません。

 

*『三原城城壁文書(楢崎寛一郎氏舊蔵)』11号文書と同じ。