一四 宮某書状(切紙)
(逗留) (普請)
返々たまゝゝ此かた御とうりうにて候ニ、そこもと御ふしん御くつろきも
候ハて、さなから申しまいらせ候事にて候、かしく、
(昨日)
きのふより後御そううけ給候ハす候、もしゝゝとの[ ]にもしの御はし事も
候ハヽ、おほせ事候へく候、あまりニ候へとも此色々心さし御めにかけ申候、
おかしくて候、又々かしく、
(ウハ書)
「たか景さま 宮
まいる 人々御中
「書き下し文」
昨日より後御左右うけ給はり候はず候ふ、もしもしとの[ ]にもしの御はし事も候はば、仰せ事候べく候ふ、あまりに候へとも此の色々心ざし御目に掛け申し候ふ、おかしくて候ふ、又々かしく、
(追而書)
返々たまたま此の方御逗留にて候ふに、其元御不審御くつろぎも候はで、さながら申し参らせ候ふ事にて候ふ、かしく、
「解釈」
昨日より後、お指図をお聞きしておりません。もしも〜?〜こともございますなら、ご命令があるはずです。度を超えてはおりましても、こちらのさまざまなお礼の品をお目にかけ申し上げます。風情がございます。またまたかしく。
「追而書」
たまたまこちらにご逗留でございますので、あなた様はご不審でおくつろぎにもならないでいらっしゃるでしょう。そうではございますが、こちらから申し上げることでございます。かしく。
*書き下し文・解釈ともに、よくわかりませんでした。