六 小早川隆景書状
至二此間一者厳嶋、山中衆下向、炎天之時分御気⬜︎儀候、次用段之儀、従二両人一
可レ申候、御同心可レ爲二祝着一候、猶日名内源三可レ申候、恐々謹言、
七月一日 隆景(花押)
福成寺 一山中
「書き下し文」
此の間に至りては、厳島に山中衆下向す、炎天の時分に御気⬜︎儀に候ふ、ついでに用段の儀、両人より申すべく候ふ、御同心祝着たるべく候ふ、猶ほ日名内源三申すべく候ふ、恐々謹言、
「解釈」
この間、厳島に山中衆が下向した。炎天の時分にお気遣いくださいました。次いで、話し合いの件について、両人から申すはずです。こちらとお心を合わせてくださることに満足しております。なお、日名内源三が申し上げるはずです。以上、謹んで申し上げます。
*さっぱり解釈できませんでした。
「注釈」
「日名内源三」─三原市本郷町南方に拠点をもつ小早川氏の被官か。
「用段」─「用談」のことか。