周梨槃特のブログ

史料紹介という修行

2018-06-24から1日間の記事一覧

厠の尼子さんとその眷属 ─足のない幽霊の初見について─ (The Yokai that appeared in the court)

【史料1】 応永二十五年(一四一八)十月二日条 (『看聞日記』1─234頁) 二日、晴、 (中略) (称光天皇) 去比禁中はけ物あり、女房腰より下は不見半人也、主上大便所ニて被御覧云々、 〔違〕 (白川) 其以後御遣例、此化人主上、資雅朝臣ニ有御物…

自殺の中世史 21 ─分析視角・課題・展望 その5─ (Analytical standpoint, Issues and future prospects in my suicide research 5)

【その5】 ここまで、だらだらと個人的な悩みを書いてきましたが、悩みは独白するだけでもある程度スッキリするものです。当たり前のことかもしれませんが、私は今後、自殺を「行為」とみなし、①自殺の原因・理由動機、②自殺の目的動機、③目的遂行のために…

自殺の中世史 20 ─分析視角・課題・展望 その4─ (Analytical standpoint, Issues and future prospects in my suicide research 4)

【その4】 そうすると、「自殺念慮」という欲求は、いったいどこから生まれてきたのでしょうか。なぜ、人間は成長とともに死を望むようになるのでしょうか。こうした問題について1つの答えを与えてくれるのが、坂田登氏の論文(8)です。これは、生やセッ…

自殺の中世史 19 ─分析視角・課題・展望 その3─ (Analytical standpoint, Issues and future prospects in my suicide research 3)

【その3】 さて私は、自殺によって実現される事態・価値を自殺の「目的」と表現しましたが、ダグラス(Jack D.Douglas)という社会学者は、同様のものを自殺の「社会的意味」として追究しています。本来はダグラスの原著に目を通すべきなのですが、英語の著…

自殺の中世史 18 ─分析視角・課題・展望 その2─ (Analytical standpoint, Issues and future prospects in my suicide research 2)

【その2】 このような自問自答を書き連ねてきて、1つ気づいたことがあります。それは、私が何を目的に自殺の原因を追い求めてきたのか、ということです。とても単純すぎて意識にのぼらなかったのですが、どうやら私は「自殺を止めたい」ようです。「原因」…

自殺の中世史 17 ─分析視角・課題・展望 その1─ (Analytical standpoint, Issues and future prospects in my suicide research 1)

【その1】 なんとなく気づいていたのですが、予想通り、「因果連鎖の問題」(1)に陥ってしまいました。「風が吹けば桶屋が儲かる」ではないですが、桶屋が儲かったのは、ネズミが桶をかじったからなのか、猫が減ってネズミが増えたからなのか…、盲人が三…

芸藩通志所収田所文書10(完)

一〇 石井末忠軍忠状 末忠申 (貼紙) 「頭中将顕忠卿之判」 (花押) (賜) 安藝国在廳石井七郎源末忠申合戦事、馳二参伯州船上一、依三下二預四月十四日 忝 綸旨一、付二頭中将家御手一致二度々合戦一畢、此上者爲レ蒙二恩賞一、可三 下二預御一見状一候…

芸藩通志所収田所文書9

九 後醍醐天皇綸旨 源末忠可レ致二合戦之忠一、於レ有二勲功一者、可レ被レ行二勧賞一者、綸旨如レ此、 悉レ之、 (元弘三年) (高倉光守) 八月十四日 勘解由次官(花押) 「書き下し文」 源末忠合戦の忠を致すべし、勲功有るに於いては、勧賞を行はるべし…