十一 小早川隆景書状
(安芸)
為二厳島節分一、為二名代一有二社参一、御祈念憑入候、委細従二両人一所レ可レ申レ
候、恐々謹言、
極月廿六日 隆景(花押)
(捻封ウハ書)
「 左衛
東禅寺 まいる 隆景」
「書き下し文」
厳島節分の為、名代として社参有り、御祈念憑み入り候ふ、委細両人より申すべき所候ふ、恐々謹言、
「解釈」
厳島社の節分会のために、私隆景の名代としてお参りし、お祈りを頼みます。詳細については、使者の二人から申し上げなければならないことがあります。以上、謹んで申し上げます。