五 繁澤元氏書状(切紙)
以上
爲二今年之祝儀一被二申越一、殊百疋祝着存候、遠方被二存寄一之処本望候、尚重々
可レ申、以上、恐々謹言、
三月十日 元氏(花押)
善明 進之候
「書き下し文」
以上
今年の祝儀として申し越さる、殊に百疋祝着に存じ候ふ、遠方より存じ寄せられるる
の処本望に候ふ、尚ほ重ね重ね申すべし、以上、恐々謹言、
「解釈」
以上
今年のお祝いとして送ってくださった百疋は、とくに満足しております。遠方から思いを寄せてくださったことは本望です。なお、くれぐれもお礼を申し上げます。以上、謹んで申し上げます。