二九 小早川頼平寄進状
奉二寄進一 楽音寺四季大般若経免田
事
合壹町貳段者横枕前中坪
右為三 聖朝安穏天下太平民屋」豊稔万民快楽頼平心中所願皆」令二満足一、所二
寄進一如レ件、
(1333)
元弘三年五月廿二日 民部丞平頼平
(花押)
「書き下し文」
寄進し奉る 楽音寺四季大般若経免田の事
合わせて一町二段てへり、横枕前の中の坪、
右聖朝安穏・天下太平・民屋豊稔・万民快楽・頼平の心中所願、皆満足せしめんが為、寄進する所件のごとし、
「解釈」
寄進し申し上げる、楽音寺四季大般若会の免田のこと。
都合一町二段。横枕の前の中の坪。
右、聖朝安穏・天下太平・民屋豊稔・万民快楽・私頼平の心中所願、すべての望みを満たすために、寄進するところである。