周梨槃特のブログ

史料紹介という修行

仏通寺文書42

    四二 小早川隆景書状   ○包紙ハ東大影写本ニヨル

 

   (包紙ウハ書)

   「             小早川

    仏通寺

        御門派中     左衛門佐隆景」

 

    (版木)

 法華之判規全部致進之候、閫外不出之被重物注記、於

 摺写者可本望候、若向後磨滅之節者、被子々孫々之有雕刻

 無断絶之様加守護譲積善余慶事仰候、恐惶謹言、

     (1566)

     永禄九年五月一日    左衛門佐隆景(花押)

    仏通寺

        御門派中

 

 「書き下し文」

 法華の版木全部之を寄進致し候ふ、閫外不出の重物に補せられ注記に載せ、摺写されらるるに於いては本望たるべく候ふ、若し向後磨滅の節は、子々孫々に催され雕刻有り、断絶無きの様守護を加へ譲られ積善余慶の事を仰する所に候ふ、恐惶謹言、

 

 「解釈」

 法華経の版木すべてを寄進致します。寺外不出の宝物に指定して記録に記載し、ご摺写してくださるなら満足です。もし今後版木が摩滅するときには、子々孫々にご催促になって彫刻し、断絶することがないように守って後代へお譲りになり、積善余慶の教えをお伝えになってください。以上、謹んで申し上げます。