四 楽音寺座列次第規式
(端裏書)
「楽音寺座烈次第」
六円覚房
五明道房 五戒円房
四蓮乗房 四定月房
三乗円房 三法泉房
二乗性房 二心浄房
一明了房 一和尚
北東 南東
北西 南西
一寂蓮房 一道円房
二境妙房 二法乗房
三境乗房 三寂法房
四乗光房 四明静房
五遺教房
六知道房
(裏書)
「
右於二自今已後一者守二此之旨一、不レ可レ有二前後錯乱之儀一、於下若背二此旨一、
致二自由着座一之輩上者不レ可三領二知坊敷一者也、仍レ之状如レ件、
(1303)
乾元貳秊癸卯卯月 日 法印覚禅(花押)
「書き下し文」
右自今已後に於いては此の旨を守り、前後錯乱の儀有るべからず、若し此の旨に背き、自由着座を致すの輩に於いては、坊敷を領知すべからざる者なり、之により状件のごとし、
「解釈」
右、今後についてはこの取り決めを守り、その順番を混乱させることがあってはならない。もしこの取り決めに背き、自由に着座する者がいれば、僧坊やその敷地を領有してはならないのである。よって、座並の規則は以上のとおりである。