周梨槃特のブログ

いつまで経っても修行中

朽木文書2

『朽木家古文書』2

 

*ワードやエクセルの文章をそのままコピペしただけなので、きちんと表示されていない部分も多々あります。そして、今後それを改善するつもりもありません。

 

 永正十五(一五一八)年九月日付棟別銭・加増銭集帳(八一一)

           (前欠)
   貳百文       中務
   貳百文       左近二郎大夫
   貳百文     清三  馬二郎大夫
   百文        坂下馬二郎
   貳百文       平四郎
   百文        畠中
   百文        源三郎大夫
      以上五貫貳百文

   壱貫九百文     椋川惣十九間
   貳百文 □百文御免  左近三郎大夫
   貳百文       二〔大郎カ〕郎□□大夫
      以上貳貫三百文

   貳貫八百文     麻生惣二十八間
   貳百文       左衛門九郎
   百文  百文御免   三郎大夫
   百文  百文御免  小坂 左近大郎
   百文  同    □□  左近二郎
      以上三貫三百文

   三貫四百文     地子原惣三十四間
   三百文       四郎左衛門
   貳百文       五藤左近
      以上参貫九百文

   四貫百文      洞谷惣四十一間
   弐百文     家一  藤二郎大夫
   百文       同 平五郎
   四百文     犬丸  右衛門
   三百文      同 右衛門五郎
   弐百文      同 助四郎
   弐百文      同 四郎五郎
   弐百文      同 北右衛門二郎
   弐百文      上 右近
   弐百文      同 弥二郎
   弐百文      同 近藤次大夫
   百文       同 五之瀬
      以上六貫四百文

   二貫七百文     平良小川廿七間
   弐百文     平良  ひた地三郎
   百文       同 セはりくり
   三百文     小川  山腰
   弐百文      同 宮前右衛門
   百文        と谷右衛門
      以上三貫六百文

   三貫七百文     栃生惣卅七間
   五百文      畑 弥二郎左近
   四百文       紀藤三左近
   四百文       宮内
   三百文      畑 谷川左近
   貳百文       五藤四郎
   貳百文       藤三郎
   百文      日尾  藤九郎
   百文      柚木  刑部四郎
      以上五貫九百文

   壱貫八百文     村井惣十八間
   三百文       次郎大郎
   二百文       泉大夫
   百文        刑部四郎
      以上貳貫四百文

   一貫七百文    市惣十七間
   二百文      又四郎右衛門こん屋三郎左近両三人  
      以上壱貫九百文

  惣以上四拾八貫文之内
  三十四貫三百文   棟別銭
  十三貫七百文    加増銭
  并四十八貫文
  永正十五年戊寅九月日古川修理進     守国(花押)

※田代、仲村(村落)・(領主2)論文

 

 永正十五(一五一八)年十一月吉日付四二寸銭納分日記(八一〇)
 (端裏書) 「進上朽木 永正十五年同郷内」
    四二寸銭 御屋形様江直ニ御納
    分之日記之事
     合永正十五年丙寅十一月吉日
     椋川分
  二月廿四日 四十文   御請取あり 山のいも廿本代
  三月廿日 四十文   同     同いも代
  三月日 十四文   同     同いも代
  九月廿九日 六文    同     なめすゝき代
  六月十日 百文    同     油くさの代
  十二月廿四日 四十文   同     山のいも代
   三百(カ)七十六文      やりの柄六本代
  十一月十四日 三百文   同     朝夕渡
   弐百五十文       地下政所(カ)屋給候
   百五十文        庭はきに給候
   │││││(紙継目裏花押)│││││
   百文          算用祝給候
  十二月廿四日 七十文    正月御用  小豆代
   壱貫文        中間 二郎兵衛給候
    并貳貫五百四十文

     麻生分
   参百五十文 御請取    桶□手間料春 秋分
   百四十二文 同      御祈祷時小豆両度
   卅四文   同   祈祷被遣候    山のいも代
   百文   請取小三郎    あふらくさ代
  十一月十四日 三百文   同      朝夕ニ渡
  二月廿五日 廿文           山のいも代
  七月一日 卅文           同いも代
  八月廿日 四十文          同いも代
  十二月廿二日 五十文          いも正月御用
     并壱貫七十文
   │││││(紙継目裏花押)│││││
      小川分
   七十二文         なめすき二十(カ)四本代
   百文           油草小三郎渡
      并百七十二文

      樫村分
   七十五文         いも代
   六十文          おりの板代
      并百卅五文

      大野分
   百七十文         油草代
   五十文          いゑのいも代
   五十文          同いも代
   卅文           くさむら代

   百文           あてひぬ木代
   卅文           山のいも代
  十一月廿八日 五十文          いも代
   │││││(紙継目裏花押)│││││
     并四百八十三文

     小坂上番分
   貳百文          大宮ひさ付御下行
   参百文          いゑのいもくさひら小むき一斗ぬきまて
     并五百文

   五百文          けい馬御下行
   百四十五文        いへのいも代宮前引
   四十六文         坊村山のいもいへのいも代
   六十文          柱三本代宮前給候
   参百廿二文        坊村大工給候
     并壱貫七十六文

   貳百文         十禅師 神主ひさつ主
   百卅文          すき板代給候
                     やとひ  給候
    │││││(欠損貼継裏花押)│││││
  十月七日 六十文  同京へ上候    滑□代
   五十文          いゑのいも正月御用
   百文   御請取アリ  小三郎    あふら草代
   貳百文          山口地下人引
      并七百四十六文

      洞谷分
  十一月十二日 参百文  御請取あり    朝夕渡
  九月廿三日 六十文  同       なめすき代
  十月十九日 百文   同       油草
  □月廿日 □□文  同       山のいも十七本代
  八月廿日 卅六文  同       同いも十八本代
  九月[ ] 卅文   同       同いも代十五文
   □□文  同       なめすき五升代
  十二月廿七日 五十文  同       いゑのいも□本代
          (後欠)

※仲村(領主)論文

 

 大永二(一五二二)年十二月十八日付米下行帳(八一九)

          (前欠)
 六斗五升四合          肴魚代
弐斗六升            小豆代
三石    十二月廿六日     林紀三郎方へ渡
 壱石              八田甚兵衛方へ
 五斗              初瀬川方へ渡
 三石              針畑へ渡酒分
 三石五斗八升          岩神太郎五郎へ
壱斗弐升            於洞谷在庄
                    針畑米請取時
拾六石四斗四升 二月より四月迄   紀三郎方へ度々渡
四斗              殿へ之かうし米
三斗              同 但上殿様
壱斗              五郎へまいるかうし米
                    平五郎大夫より
弐拾三石五斗一升四合四月より   小川式部丞方へ請取
 七石              椋川連判米
拾石              荒川連判米
 │││││(紙継目古川守国裏花押)│││││
 拾二石             地子原連判
 拾石              洞谷連判米
八石四斗六升八合六夕      平良・小川連判米
拾石              栃生連判米
五石              村井連判米
 五石              古川連判米
壱石              岩神連判米
弐石              野尻連判米
六石三斗六升六合五夕      欠米分
   已上百卅石六斗三合一夕
定残拾七石三斗五夕       針畑未進分か
大永貳年 七拾石四斗六升八合六夕     郷内連判本米
三拾五石弐斗三升四合三夕    利 平
并百弐拾三石五斗三合四夕之内
         拾七石三斗五夕針畑本米
 │││││(紙継目古川守国裏花押)│││││
  同方々へ渡申米之事
   合大永弐年十二月 日
拾五石             御陣兵粮米御供米
                      本利渡
拾五石             三重生借米
                   宮川二郎左衛門方借
 弐拾二石五斗七升七合      竹渓様御中陰
 十二月十七日                  御下行分
 弐石九斗四升二合八夕      兵粮米
                   八田方へ渡
 八斗五升            岩神太郎五郎かたへ
                      代一貫文分
五斗              日置隼人方子千菊
                      借用分
  已上五拾六石八斗六升九合八夕
 定残六拾六石六斗三升三合六夕
           但郷内未進在之
 大永貳年十二月十八日         古川修理進   守国(花押)
                    小川式部丞   吉行(花押)

※高村(支配)論文

 

 大永三(一五二三)年八月吉日付年御屋形諸納帳并加地子大豆算用状(八一六)

  (端裏書)「納米大豆帳  大永貳年」
  納 御屋形諸納帳之事
    合大永貳年十一月吉日
   七合升定
八石七升九合六夕      椋川御年貢
参石九斗          麻生 同
 壱石壱斗四升九合      本庄 同
壱斗九升九合五夕      洞谷庄ワキ
三斗七升二合        地子原領家
 五斗七升          麻生領家
 │││(紙継目小河式部丞吉行裏花押、以下同)│││
 三石貳斗壱升七合      本庄領家
               但林方より請取
 九斗三升五合        洞谷半在家
  已上拾八石四斗貳升貳合壱夕
是ヲ賣買升ツゝメテ残定
 拾貳石八斗九升五合五夕

   彦升にて納定
 拾壱石壱斗八升七合五夕   畠田御年貢
四石八斗四升五夕      河原田同
 六斗   池畝       林方
五石三斗四升        飯田方より彦升   
 ││││(紙継目裏花押)│││││
  已上貳拾壱石九斗六升八合
 是ヲ賣売升延定
  貳拾貳石八斗四升七合貳夕

   新開升定
 壱石            宮川与一方
 五斗            麻生岩越
 四斗八升          洞谷半在家
 五斗五升          麻生節物
 壱斗五升          御中間衛門三郎
 三斗七(マヽ)舛七舛五合      椋川節物
 貳拾四石八斗六升五合壱夕  新開分
  已上廿七石九斗貳升壱夕
 ││││(紙継目裏花押)│││││
 是ヲ売買延 貳拾八石壱斗九升九合三夕

  (賣売カ)
   □□升定
 七斗六升          洞谷大谷
 壱石八升          河原三段田
 貳斗五升          犬丸衛門もつか下地
 五斗            市風呂田
 五斗            大郎左衛門かち左衛門
 六斗七升          洞谷中野
 四斗貳升          連蔵坊より
 五斗六升          勝林坊
                (カ)
 三石    庄田分      宗快
 ││││(紙継目裏花押)│││││
  已上七石七斗四升

  納惣已上七拾壱石六斗八升弐合
               (カ)
   此内七石壱斗六升八合 分一給候
   定残而六拾四石五斗壱升四合
     廿石七斗壱升四合 殿之上之御蔵より請取申候分   
  惣都合 八拾五石弐斗弐升八合

 ││││(紙継目裏花押)│││││

   納 加地子大豆之事
      (永脱)
     合大貳年十月吉日
    八合升定
 五斗五升五合       洞谷半在家
 貳石三斗八升八合     椋川
 貳石七斗貳升三合     麻生
 貳石貳斗五升八合     本庄
 六斗           洞谷庄ワキ
 四斗八升         平良
 三石三斗五升五合     林畠
 四斗七升         同職使田
 壱石四斗三升 賣売升    洞谷中野
 ││││(紙継目裏花押)│││││
 三斗七升五合       椋川節物納
  已上拾五石六斗壱升四合

  同大豆下行日記
    合大永貳年卯月廿日
 壱斗二升 御馬大豆      与五郎渡
 三斗五升 同        同
 三石壱斗二升壱合方々にて借申分     同五月より八月迄度々渡     
 壱斗            林畠祝言
 五斗            同職使畠祝言
 四斗五升          飯田方去年引替被引候に   
 四斗九升五合        慈光院より返上殿少将殿候
 壱斗            椋(カ)川先納引
 三斗           [  ]用
 ││││(紙継目裏花押)│││││
 五升            椋川収納
 五升            麻生収納
 四升            領家収納
 五升            本庄収納
 三石賣売舛定味噌御用         御ちの人江渡
 九斗            卿殿布施
 九斗            兵部卿殿布施
 三斗            聖布施
 壱斗            (カ)きやう一
 壱斗            なつとう
 一斗四升五合        たうふ
 四斗五升          正月たうふ
 五升            節分
九月より十一月迄 壱石三斗     馬大豆   与五郎渡
十二月より三月迄 三石壱斗八舛八合 馬大豆   同
 ││││(紙継目裏花押)│││││
 壱石五斗五升八合      夏中引替利平
               返弁

    已上拾七石二斗六升七合

 納已上拾五石六斗壱升四合
 残而壱石六斗五升三合 大永三年夏之御借分
 此升壱石五斗四升三合 大永元年未進     与五郎請取私ハ下行不用
  大永三年八月吉日     小河式部丞  吉行(花押)

※仲村(領主2)論文、湯浅論文、西田論文、翻刻に違いあり

 

 大永三(一五二三)年八月吉日付料足納帳(八一七)
  (端裏書)「大永二年御料足納帳之算用状
  大永二年算用状小河」

  御屋形御料足諸納帳之事
    合大永弐年四月吉日
  弐拾四貫五百文 此内二貫八百文引物殿へ過まいる分        川狩銭     
  壱貫五百文          大郎五郎かたより  殿被上山料足請取申候
  拾貫文            入谷売山代
  弐拾貫文此内七貫五百文殿へ過まいる分           奥烟炭かま銭
  壱貫九百文  此外百文引物   (カ)板負年貢銭
  一貫五百文此内百五十文下行    商人銭
  貳百文            馬宿銭
  四百文            椋川地子銭
  六貫文            近寸銭
  六貫文            領家四二寸
  五拾九貫六十文此内八貫九百文万引物殿へ過まいる分        本四二寸     

    已上百三拾壱貫百六十文
    此内弐拾貫三百五十文万引物     又殿江過まいる分
    定残而百拾貫八百十文万御下行算用申候
 大永二年夏中借申本也   此外弐拾三貫四百五十七文河副管兵衛方   上候御借銭にて下行
    此内四貫四百五十七文ハ殿様御料足私預申候分使申
   惣都合百三拾四貫二百六十七文
  大永参年癸未八月吉日   小河式部丞   吉行(花押)

 進上 御屋形様

※仲村(村落)論文、仲村(領主2)論文。翻刻に違い有り

 

 大永三(一五二三)年八月吉日付料足下行帳(八一八)

  御屋形様御料足御下行帳之事
    合大永貳年卯月吉日

     卯月分
 卯月廿三日 壱貫文        御しようふかまいり御親子三人
 卯月日 壱貫文        かつうニ被下行
  百文         かつうニ御見参時さうめん
  貳百文        大内番木銭さうし銭路銭十五日分左衛門五郎渡 
  五十文        田中殿御出時鮒鮓五代
     已上貳貫三百六十文

    五月分
  四百文        節句もちい米代
  百五十文       同上殿まいるもちい米代
  五十文        はうちやう一
  │││││(紙継目小河吉行裏花押)│││││
  四百文        節句御肴夕朝
  一貫文        伊勢御代官参渡
  六百文 御太刀代    吉孫大夫両度まいり候
  百文         かわらけ代渡
  百文         御しやうふ刀はくふ
  九十文        しやうし帋の代御ちの人渡
  百四十文       二番京炭代三番共
  百三十文       同あつ紙代三番共
  二百文  夕朝分    節句ニ御中間衆肴
  廿文         す
  五十文        吉酒兵庫殿より下候者時   
  五百文        塩代去年みそ分
  四百廿一文      大内番十五日両人分
  │││││(紙継目裏花押)│││││

  四十文        鯛一かけ若州商人時
  百文         吉酒若州より商人時
  五十文 若州より中村参候時くしあわひい[ ]
  廿文  同時      なまいか
  卅五文 同時      市次郎渡魚代
  五百文        古河宗兵衛方御路銭
  百文         しやうふ刀御祝言まいり候
  卅文         まい彦大郎若州江路銭
  三百文        料帋代御ちの人渡
  三百文        横山殿御出時吉酒
  百文         □□三郎次郎路銭鷹の参候時   
  百十文        若州より関之渡御使参候時はたこせん 
  百文         横山殿御出時さうめん
  五十五文 横山殿御出時  貝蚫七はい
  │││││(紙継目裏花押)│││││
  二百文  同時     大たひ八こん
  五十文  同時     すらき二こん
  六十文  同時     度たひ五持
  八十文  同時     大さは十二
  廿文   同     あち十
  四十文  同     さは□すし五
  卅文   同     のし
  廿文   同     ちひ魚四れん
  七十文  同     鮒鮓三
  卅文   同     小あち五十人夫用
  卅文         飯田又五郎方若州江路銭       
  百文         三郎次郎路銭同時
  四百文        飯田又五郎方返弁太刀代     
  │││││(紙継目裏花押)│││││
  十四文        五度入七代
  三百文        徳阿ミ渡蔵大夫用
  百文         □□□夫吉酒代
     已上七貫九百六十貳文

     六月分
  五十文        蔵大夫座者参候時さうめん    

 

 

 

    已上七拾四貫五百七十三文

   惣都合以上百三拾四貫貳百六十七文
 御屋形江納料足已上百拾貫八百十文
  │││││(紙継目裏花押)│││││
   残而 貳拾三貫四百五十七文御借銭
   此内 拾九貫文者 河副管兵衛方ニて御借銭本銭分  
   大永貳年五月ニ九貫文七月ニ十貫文
   同 四貫四百五十七文 殿様御料足使申私ニ御預候分 

  大永参年癸未八月吉日 小河式部丞  吉行(花押)

 進上御屋形様

※藤木論文

 

 大永三(一五二三)年八月吉日付日野御陣用米下行帳(八二〇)

    日野御陣御米下行帳之事
     合大永貳年八月十六日
 八月八日 四石壱斗         八田方渡
 八月廿三日 四石七升三合       帯刀方渡
 九月四日 壱石八斗八升       八田方
 九月十九日 貳石三斗九升       帯刀方渡
 十月七日 貳石三斗六升       八田方渡
 八日 四斗貳升         同帯刀方渡買候米分 
 八月廿日 壱石六斗九升       同渡
 □ 壱石八斗         与三郎渡
 正月十四日 九斗           八田方渡
 (八斗七合カ) □□□□         同
二月十六日  八斗  御中間左衛門五郎渡  東殿御出陣時
 同廿日    (壱石六斗カ)
  □□□□         御中間与三郎渡
 │││││(紙継目裏花押)│││││
 三月日 八斗七升 しやうもつかたより 帯刀方渡
 三月日 八斗六升七合       同渡

   已上貳拾三石八斗三升四合

 此兵粮米返弁日記
 十五石          (栃生) とちうの(判米脱カ)郷連    
 弐石八斗度々出        殿之御蔵より
               春まいる分 
 弐石三升四合        度々買候参分
 四石八斗是ハ未返弁上申     河副管兵衛方にて借米      

  已上貳拾四石六斗三升四合
  此内八斗ハ河副管兵衛方借米之利平
 大永参年八月吉日   小川式部丞    吉行(花押)

※藤木論文

 

 大永五(一五二五)年十二月吉日付御屋形飯米万御米下行帳(八二六)
 (端裏書) 「御屋形参米御下行帳之大永五年事   」
   御屋形御飯米萬御米下行帳事
     合大永五年

      正月分
   七石九斗四升八合   五石二斗八舛八合 定飯貳石六斗     臨時
              井上飯米共

      二月分
   六石二斗六升四合   五石九舛四合 定飯一石七舛四合 臨時
              井上飯米共

   三斗  売買升     三月節句
   三斗  同      同赤飯米
   六斗一升七合     河そへ御陣立兵粮
   三斗         五人御飯米はいる
   二斗七升       大内番御中間小番飯米


   五斗         御いち御料人江まいる御飯米
       下用已上九石四升七合

      四月分
   六石八斗一升四合   五石三斗一舛 定飯米一石五斗四舛 臨時 
   三斗         御五人まいる
   二斗  売買升     少将殿(カ)酒に下渡
   九斗二升六合 同   みそかうし
       下用已上七石一斗一升四合
       売買已上壱石一斗二升六合

      五月分
   六石八斗一升六合   五石一斗三舛九合 定飯米壱石六斗七舛七合 臨時 
   三斗  売買升     ちまき
   五升  同      若州江ちまき
   四斗  同      節句酒米
   一斗五升 同      御きたう酒米
   三升         米負人夫飯米
   二升五合       同
   貳斗  売買升     ちまき
   壱斗  同      同若州江ちまち
       下用已上七石八斗四升三合
       売買已上七斗

      六月分
   六石八斗一升六合   五石三斗八舛八合 定飯一石二斗八合   臨時
              井上飯米共

   一斗五升  売買升   ミな月酒
   三斗    同    □〔殿カ〕□□御ちんてまいる
   五升    同    御ちの人渡
       売買已上五斗

      七月分
   六石九斗二升五合   五石九斗二舛 定飯  一石二斗四舛五合 臨時
              井上飯米共

   壱斗  売買升    盆酒
   四斗  同      十三日御せかき
       売買升五斗

      八月分
   六石七斗三升     四石九斗三舛 定飯壱石八斗   臨時
              井上飯米共

   壱斗         下殿へまいる
   六升         御ちの人渡御肴用
   四升         同
   一斗         す□米
       売買已上貳斗

      九月分
   六石四升四合     四石三斗二舛四合 定飯壱石七斗二舛   臨時
   三斗  売買升     節句酒米
   三斗  同      赤飯米
   一斗五升 同      御きたうの酒
   貳斗  同      もちい米
       売買已上九斗五升

      十月分
   七石五合       五石六斗四舛 定飯  壱石三斗六舛五合 臨時
              井上飯米共

   貳斗四升八合     下殿へまいる
   三升二合       同
       下用已上七石二斗八升五合

      十一月分
   七石九斗七升     五石一斗二舛   定飯貳石六斗七舛五合 臨時
   貳斗七升       大内番飯米
   三石  売買升     節酒米
       下用已上八石二斗四升

      十二月分
   七石四斗九升壱合   五石四斗   定飯貳石五舛一合 臨時
              井上飯米共

   三斗     売買升  そへの米
   四石七斗二升五合 同 もちい米
   三斗五升     同 しやかう米
   五升       同 祝言
   一斗       同 もちいこ
   壱石       同 中間衆酒
   四石  下用     井口・紀三郎・大郎五郎五郎四郎・三郎兵衛飯米
   四石四斗 売買 弥四郎殿 古川新五郎方・初瀬川方甚九郎方・□□□□  
   二斗   同     あち屋かたへ
   壱石五斗 同     宗悦江利平返弁
   四石五斗 同     飯田方江彦舛引替利平算用
   貳石 同       宮川与一方      大き殿御合力米御かけ候
   〔斗〕四舛五升       (カ)まゝ分
   壱石八斗       新開引替利平
   三斗五升       畠田引替利平
   壱石五升       みそかうし
   八斗六升  下用    くはり米
   二石         連蔵坊江布施算用
   四斗一升七合     椋川収納肴
  〔四カ〕 □斗一升二合     麻生収納肴
     下用已上拾二石八斗一合
      売買已上廿五石一斗五升四合

   下用惣已上九拾壱石七斗三升四合
   是ヲ売買ツヽムル定
     七拾三石三斗八升八合
   売買惣已上三拾壱石六斗四合
  并惣都合百四石九斗九升弐合
   当年御納所分九拾五石四升三合一夕
   残而九石九斗四升八合八夕御借米也

    大永四年御借米分
 弐拾六石四斗三升八合 本米
 拾三石弐斗一升九合  此利平
    已上卅九石六斗五升七合
  去年当年御借米本子算用
   已上四拾九石六斗五合八夕
  此内段銭以返弁申候分
    弐拾四石 代三拾貫文分    且々返弁申候
  定残而弐拾五石六斗五合八夕
  拾六石二斗    日野陣兵粮河副方在御質物ハ麻生郷夫替
  并惣已上四拾壱石八斗五合八夕御借米也
 大永五年拾二月吉日   小河式部丞   吉行(花押)
 進上

※仲村(領主2)論文

 

 天文十一(一五四二)年十二月吉日付冬御給分帳(八三二)

     冬御給分帳
      合天文拾壱年十二月吉日
   五貫文        上様江参
   貳貫文        御乳ノ人
   一くわん文 いま[ ]
   壱貫文        御局
   一くわん五百文 こか[ ]
  (墨抹) ■■五百文      (墨抹)小□ふ殿 ちやあ
   三百文        祢□
   (墨抹)壱貫五百文      (墨抹)□□□殿
   九百文        こちい
   五百文        おこ
  (カ) 三百文        むまかい
   壱貫文        二人之小雑子
   壱貫文        ちい
  (墨抹) 六□文       (墨抹) □□ 
    以上拾三貫五百文四貫五百文
        (墨抹)

     殿原衆か〔へカ〕た□  
   貳貫文     八田新兵衛□□□□
              (墨抹)

   壱貫文     同大郎次郎
   壱貫五百文   簗瀬六郎右衛門尉

         (後欠)

※藤木論文

 

 天文二十(一五五一)年十二月吉日付冬御給分帳(八三八)

     冬御給分帳事
   合天文二拾年十二月吉日
   五貫文     上様江参
  正月十日渡申 貳百疋     御局
   貳貫文     御乳人
  正月廿日渡申 壱貫三百文   さいしやう
   七百文     ちい
   七百文     梅かい
   五百文     おこ
   二五百文     小さうし
   三五(墨抹)百文     御こい
 六百文   此以上拾三貫貳百文

    殿原衆かたへ
御ちねんくわん   貳■文     八田一助
   貳貫文     八田甚兵衛尉
   貳貫文     石田新兵衛尉
   壱貫五百文   築瀬六郎衛門尉
   貳貫文     飯田新右衛門尉
   貳貫文     同五郎左衛門尉
   貳貫文     宮川与介
  五百文かへのゑほし 壱貫文     (墨抹) 千見 
   壱貫文     近藤甚介
   二貫文     同甚衛門
  三五百文     吉阿弥
   貳貫文     古川六郎
        
    此以上拾六(墨抹)四貫文八貫文
       (墨抹)

   御中間かた
  五百文 壱貫文     五郎兵衛
  六百文 壱貫文     与四郎左衛門
   壱貫五百文   源次郎
   壱貫八百文   四郎左衛門
   壱貫文     孫左衛門
   壱貫文     又衛門
   壱貫文     三郎次郎
   壱貫文     五郎衛門
   貳貫文     小次郎
   六百文     (カ)□郎左衛門
   □□文     き藤次
   壱貫五百文   四郎衛門
   壱貫文     さい若
  三百文 五百文     五郎左衛門
    此以上拾七五貫六百文

 ※仲村(村落)論文

 

 年未詳近江朽木庄田畠所当注文(八六〇)

       (前欠)
 [  ]        飯田□
  壱段         飯田□
  小          聖厳
  大          御中間与四郎
  壱段         善祐
  一畝と大       川成

    已上貳貫三百■廿七文
   大野在家分
  三畝         諸□□□□□候

    已上九十三文
   樫村かいと名
  三段大          御屋形さま
  半            御屋形さま
  大            清張庵
    已上一貫貳六十百■二文
   与一大夫半在家
  三段七畝々半
  二段           与一大夫分本田
    已上一貫七五十百■四文
   岩神道泉在家
  野々田一段        宮河方
  小            同
  半            同
  小            端方
  二畝      上との様の御あらほり宮前ニ馬四郎
  一段           はたほこ九郎ゑもん方
  一段           川成とこなつ
  一段           栃川成講の河原
  一段           中□四郎殿
  一段           □□□□□□□
  大畠           〔権〕 言現の前宮河方

    已上貳貫六百■卅文
   障子大夫
  二反畠          法□院
  一段           川成
  小            上殿様へ参

    已上五百五十五文
   宮前刑部三郎本田
  一段           宮河かもん方
  一段           大津方

    已上五百廿文
   なかわし本田
  一段二畝と半       上殿さま参

    已上三百廿文
   野尻左藤次分
 畠 一段           日置方
  半            飯田方
  小            宮河□方
  小            宮前衛門

    已上 百四十文
   小坂名
  一段大          保徳院
  半            大竹方
  一段           西殿
  一段小          の田殿
  小            宮川与一方
  一段           御中間刑部大郎
  二段           川成はたほこ
  四畝小          宮川方
    已上貳貫百六十四文■■■  
   小坂在家
  一畠段半          興聖方
  二段           日置方
  四段八畝         宮河方
  廿四歩          道珎
  小            近房方
  小            三郎衛門
  一段半          大性房
  小            与一大夫忠永両人
  小            孫大郎左こ
  一段半          八田方
  四畝           御りやうさま中しや殿両人
  小            端方
  田小            □わの□与一方
  大            大宮ふしや田
  半            □□□堂
  半            しんまん堂
  小坂畠八反        御屋形さま
  畠一反          山中方
    已上貳貫二百廿八九十文
   宝谷分 三畝      新開ろくろし
  一段           宝霊院参御庵参
  一段[   (墨抹)        ] 御しんさう
  半            同
  一段一畝         御屋形さま
  大            御しんさう
  二畝と半         新開分
    已上一貫七百八十一文
   地子原分
  一段           わらひ野方
  一段半          中つかさ
  七畝           五藤四郎本田
  五反七畝         祐徳本田
  四反           いか方
  五反■二畝        御しんさうへ参

    │││││(紙継目欠損)│││││

  半            長尾方
  壱反           修理助殿

    已上九百■十六文
   坊村刑部五郎       新田
  大            古河方端方 両人
  壱反小          ようかい田
  八畝と大         仁王経田

    已上八百九十二文
   左近九郎大夫分
  小            栃生ふかせ河成
  小            守谷口河成
  三畝           新開宮川与一方

    已上二百八十五文
   岩神道泉分       本田
  □反           中殿

    已上五百廿文
   善阿弥分半在家
  壱段半          岩神堂本河成
  壱段半          上様
  半            同上様参
  二畝           宮河方
    已上壱貫五百十七文
   源四郎分半在家
  一段           川成
 [  ]          上様へ参

   │││││(紙継目欠損)│││││

    已上五百文
   服山新開内妙連
  五十五文         宮河馬尉方
  十文           連蔵坊
    已上七十七文
   宮前之三郎大夫分本田
  半            御屋形様
  半十八歩         宮〔掃〕河□部方
  大            日置方

    已上四百六十九文
  坊村 刑部五郎分本田
  半            御しんさま
  壱反           上殿様
  半            川成
   │││││(紙継目欠損)│││││
    已上五貫三百廿六文
   栃生分
  四百五十文        にきりふち谷引申候
  半            宮川丹後方
 [(墨抹)    ]       [(墨抹)    ]
    已上五百六十五文

        (後欠)