周梨槃特のブログ

史料紹介という修行

仏通寺文書22

    二二 一笑禅慶書状写(切紙)

 

 貴寺御病気ニ而、其地へ御出被御養生之由、御尤ニ存候、当夏者暑も別而

 酷敷御難儀推察申候、次第ニ御快然之段珍重ニ候、願而も宜様ニ申進候へ

 候、即久以書中申通、御無沙汰に打過申候、甲山ゟ人参伝承仕候故、

 早々如此御座候、不宜、

       七月五日       一笑軒

      肯心禅主監 几下

 

 「書き下し文」

 貴寺御病気にて、其の地へ御出で御養生に成らるるの由、御尤もに存じ候ふ、当夏は暑さも別して酷しく御難儀推察し申し候ふ、次第に御快然の段珍重に候ふ、願ひても宜しき様に申し進らせ候へと申し候ふ、即ち久しく書中を以て申し通さず、御無沙汰に打ち過ぎ申し候ふ、甲山より人参り承仕に伝へ候ふ故、早々に此くのごとく御座候ふ、宜しからず、

 

 「解釈」

 あなた様がご病気で、そちら(甲山?)へお出かけになりご養生になっているのは、当然のことだと存じ上げております。この夏は暑さも格別に厳しく、お苦しみになっていると推察し申し上げます。次第にご快復になっていることは、めでたいことでございます。どうかよろしくお伝えください、とあなた様の使者に申し上げました。しばらくの間、手紙を送り申さず、不義理のまま時が経過してしまいました。甲山からあなた様の使者が参り、当寺の承仕に事情を伝えましたので、急いでこのようにお手紙を認めました。不一。