一一 清唯外三名連署規式 ○東大影写本ニヨル
(端裏書)
「仏通寺住持式」
安心上座 道文書記
咸一侍者 永存蔵主
周竹侍者 禅慶上座
仏通天寧両寺住持、老僧四員交代、十二年後此六人、次第可レ令二住持一者也、
依二衆評議一、老僧四人加レ判、
(1423)
応永三十年三月十四日 玄胤
慧統(花押)
真知(花押)
清唯(花押)
「書き下し文」
仏通・天寧両寺の住持、老僧四員交代す、十二年後此の六人、次第に住持せしむべき者なり、衆の評議により、老僧四人判を加ふ、
「解釈」
仏通寺・天寧寺両寺の住職は、我ら老僧四人が交代で就任する。十二年後はこの六人が、順次住職となるべきである。評定衆の評議により、我ら老僧四人が判を加える。
*『仏通寺住持記』にはほぼ同文の文書が書き写されています。その返り点や送り仮名を参考にして、書き下し文や解釈を作っています。
なお、この文書については「仏通寺住持記 その9」でも紹介しています。