周梨槃特のブログ

史料紹介という修行

広島県史 古代中世資料編Ⅳ

極楽寺所蔵文書1

解題 当寺は佐伯郡廿日市町にある真言宗の寺院である。本文書の内容は室町時代の楽音寺と法持院に関するものが中心である。法持院は中台院とともに楽音寺の両門主として寺務を司った。法持院は梨子羽郷南方に、中台院は同郷北方にあって、それぞれ九坊の子院…

稲葉桂氏所蔵文書10(完)

十 小早川陽満弘景書状写 陽満書 文字分リ兼候ニ付、左之通り麁略写し置也、 (紙貳枚重) 弁海名主分之事、御申上候畢、和童様此処分リ不申 をハ御尋にて、可レ有二御 知行一候、若此内ゆわれ候て、ぬけくる合事と候ハヽ、そしらゆ事といたすりに被レ 分其…

稲葉桂氏所蔵文書9

九 梨子羽郷預所下文写 コヽニカキハンアリ 下 安芸国沼田庄梨子羽郷 補任付上毛 弁海名主職事 見月 右彼職者、可二孫鶴丸相伝一之由、就レ令二言上一、無二左右一被二宛下一之処、見月 帯二母儀和与状并代々宛文等一歎申之間、如レ元所三補二任当職一也、有…

稲葉桂氏所蔵文書8

八 梨子羽郷預所下文写 コヽニカキハンアリ 美作守殿御下文 宛行 沼田庄梨子羽郷弁海名主職事 源孫鶴丸 右以レ人補二任彼職一、有レ限年貢恒例御公事、任二先例一可レ致二沙汰一之状、 所レ仰如レ件、庄家宜承知敢勿二違失一、故以下、 (1338) 暦応元年九…

稲葉桂氏所蔵文書7

七 梨子羽郷預所下文写 コヽニカキハンアリ 宛行 梨子羽郷弁海名事 源信成所 右件名田、任二前中司富小路民部権大輔入道下知状之旨一、如レ元令二進退領掌一、 於二有レ限御公事一者、無二懈怠一可レ被レ致二其沙汰一、仍下知如レ件、庄家宜承知 敢勿二違失…

稲葉桂氏所蔵文書6

六 梨子羽郷預所下文写 コヽニカキハンアリ 宛行 梨子羽郷内羽坂門田 卅歩百姓職事 信成所 右以二彼仁一、補二任百姓職一処、有レ限於二所当御公事一者、任二先例一無二懈怠一 (マヽ) 可レ被レ致二其沙汰一之状、 (1334) 建武元年五月十二日 「書き下し…

稲葉桂氏所蔵文書5

五 某奉書写 コヽニカキハンアリ 弁海名三分二安堵事、御下文如レ此、依レ有二由緒一御下知之上者、縦雖レ有二 望申輩一、無二左右一不レ可レ有二御計一、可下令三存二知其旨一給上之由、被二仰下一 候也、恐々謹言、 十二月廿五日 □□奉 右衛門三郎殿 「書き…

稲葉桂氏所蔵文書4

四 梨子羽郷預所下文写 コヽニカキハンアリ 下 梨子羽郷内弁海名主職三分二事 定補 源信賢 右以二彼人一、所三補二任件職一也、可レ令二重代相伝一、仍御公事以下、任二先例一 可レ致二其沙汰一、地下宜承知敢勿二違失一、故以下、 (1333) 元弘三年十二月…

稲葉桂氏所蔵文書3

三 梨子羽郷預所下文写 コヽニカキハンアリ 町殿ノ御下文 下 梨子羽郷内弁海名主職事 源信賢 右以二彼人一、所三補二任名主職一也、有レ限年貢所当公事等、任二先例一可レ致二 其沙汰一、郷家宜承知敢以勿二違失一、故以下、 (1333) 正慶貳年後二月十二日 …

稲葉桂氏所蔵文書2

二 景経奉書写 信成申梨子羽郷弁海名間事、民部大夫奉書并七郎左衛門入道内々状如レ此、子細 (所ヵ) 見レ状候処、停二止違乱一、如レ元御安堵候て、可下令二下知一給上之旨仰レ候也、 仍執達如レ件、 (1321) (判) 元亨元年四月六日 景経在ー (マヽ) …

稲葉桂氏所蔵文書1

解題 鎌倉時代後期から室町時代にかけての弁海名に関する史料は約二十通あり、楽音寺・東禅寺・弁海神社・稲葉桂氏の各所蔵文書の中にみることができる。 本文書は十通あり、明治七年原本を県庁へ進達した時の写であるが、うち九通は鎌倉時代末期から南北朝…

弁海神社文書2(完)

二 弁海名得分取帳 (安芸豊田郡) 永和元年〈乙卯〉取帳 弁海名一丁九反三百歩 永和之帳前 弁海分 領家分延米 二石七斗七合 吉書 四百七十七文 地頭分同 九斗八舛一合 吉書 百六十文 領家代 九斗六合八夕 吉書 七十文 地頭代 一斗四舛三合 公文分 三斗三舛…

弁海神社文書1

解題 当社の創立年代は不詳であるが、男山(石清水)より勧請した八幡をまつるという。周辺が小字弁海(豊田郡本郷町)であり、この称がある。弁海は中世の弁海名に由来する地名であろう。今川了俊の『道行ぶり』にこの辺のことを記し、男山八幡宮とみえるの…

蟇沼寺文書14(完)

十四 僧鏡賢譲状 (端裏書) 「楽音寺西方譲状 □□□僧鏡賢」 譲与 楽音寺西方寺務職三分二事 僧頼真所 右於二寺務職一者、依レ為二師資相承之職一、鏡賢令二伝領一地也、而間弟子頼真仁 三分二相二副手継文書等一所レ令二譲与一也、於二有レ限寺役等一者守二…

蟇沼寺文書13

十三 賢阿譲状 (前闕) 「 (弥ヵ) 一畠一所□二郎作 一畠一所ミや木野か作 一林一所〈アツし原」但半分宛〉 但公方之所当ニ宛也、又桑代拾貳文宛、 うとし 一中四郎屋敷畠 此所当者毎年上貳斗文料貳舛也 一林一所〈神の迫」半分宛〉 但両人寄合て別合て無…

蟇沼寺文書12

十二 楽音寺例時懺法并念仏番置文 (端裏書) 「楽音寺置文」 定 (安芸沼田庄) 楽音寺例時懺法并念仏番闕如置禁制帳〈文事〉 右守二結番之次第一、雖レ為二一時一日一、無二懈怠一可レ致二勤行一、例時懺法者 及二薬師経一、已後於二念仏番一者不レ可レ過…

蟇沼寺文書11

十一 金剛仏子尊範外五名連署置文并座主増恵証判 (前闕) 「 (座主増恵ノ裏花押アリ) 一如法経間事 自二河原観如方一買得田地三段号行本、為二尊範後生菩提一所レ令二寄進一也、経衆 与同心奉二寄合一、遂二検注納所一当如法経中時料仁可レ被レ用レ之、此…

蟇沼寺文書10

一〇 楽音寺院主良承申状 安芸国沼田庄梨子羽郷内楽音寺院主権律師良承謹言上 (職) 欲下早任二譜代相伝之旨一下中賜安堵之 令旨上当寺院務識兼懸木御前学頭職事 副進 一通 寺務職相伝系図 (藤原) 右当寺者 朱雀院御願所、天慶年中為二純友追討之勅願一、…

蟇沼寺文書9

九 源内覚右連署譲状并沙弥西道証判 (端裏書) (を) 「□とやさとのゝゆつりしやう」 ゆつりわたす元末名之事 合一反六十歩者むかい田なり 半卅歩後家分 但後家一期後さやくそ女 下人さやくそ女後家 半卅歩田ハをとやさとのにつくへき也、 をうとしの林後…

蟇沼寺文書8

八 某安堵状 梨子羽郷楽音寺免田内午所田地五段者、頼賢相伝由申レ之、然者早如レ元令二 安堵一、有レ限御年貢等可レ致二其沙汰一之状如レ件、 (1318) 文保貳年四月十日 (花押) 「書き下し文」 梨子羽郷楽音寺免田内午所田地五段は、頼賢相伝の由之を申…

蟇沼寺文書7

七 沙弥眞阿売券 (端裏書) 「□やしきのうりけん おきの五郎入道 正和三」 売渡屋敷之事 在壹所 四至〈限東万才家 南限大道」限西小路 限北大道〉 宛直銭五貫文者〈在四郎太郎売券案」是ノ通候」但正文ハ眞阿ニ留此、〉 右件於レ地者、相互ニ依レ有二用要一…

蟇沼寺文書6

六 一宮修正会勤行所作人注文 (1314) 正和三年五月十八日 一御宮正月御修正勤行所作人注文事 一初夜導師 一人 平坂寺付十十道一人 一呪願師 一人 〈有羽寺」又大長寺〉 一守護人 三人 江良 平坂 舜海 一後夜導師 一人 学頭付従僧一人 一三十二相頭一人 定…

蟇沼寺文書5

五 四郎太郎友氏嫡子孫六連署売券案 (端裏書) 「四郎太郎売券案」 「正文ハ眞阿ニ是留」 (売 渡) うりわたし候地の事 在壹所者 限東万才助家 限南大道 四至 限西小路 限北大道 宛直銭伍貫文 即時請取了、 (相 互) (沼田)(市) 右件の地ハあひたかい…

蟇沼寺文書4

四 楽音寺座列次第規式 (端裏書) 「楽音寺座烈次第」 六円覚房 五明道房 五戒円房 四蓮乗房 四定月房 三乗円房 三法泉房 二乗性房 二心浄房 一明了房 一和尚 北東 南東 北西 南西 一寂蓮房 一道円房 二境妙房 二法乗房 三境乗房 三寂法房 四乗光房 四明静…

蟇沼寺文書3

三 某仏供米等注文 (前闕) 「 僧膳料 白米五斗 清酒三斗五舛分 乃米七斗 濁酒三斗五舛分 乃米三斗五舛 一二季彼御仏供一日分白米一舛宛 白米一斗四舛 一六月十八日講米 乃米二斗 一毎日御仏供一月分三舛宛 白米三斗六舛 一八月十六日 八幡御祭料物 御供料 …

蟇沼寺文書2

二 僧頼賢仏供米等注文 (前闕) 「 一二月十一月鎮祭両度御散米乃米六舛 已上白米一石七斗分 乃米二石一斗二舛五合 乃米一石七斗七舛 已上乃米三石八斗九舛五合 残五石九斗九舛一合 一畠四反已六舛代 所当二斗四舛 交分一斗六舛八合 延四斗八合已燈油也 一…

蟇沼寺文書1

解題 蟇沼寺は東禅寺の旧称である。本文書は弘安五年(1282)から至徳元年(1384)までの十四通からなっているが、鎌倉時代末期から南北朝期にかけての蟇沼寺に関するものを主体とし、楽音寺に関するもの五通が加わっている。 本文書は東禅寺文書と…

東禅寺文書19(完)

十九 東禅寺寺領注文 ○東大影写本ニヨル 定 東禅寺 所当米年貢等 小足 合 一 所当米四反上一石 吉書百六十八文 公事物 二斗八舛二合四舛 林代 二百文 一 畠二反 所当 麦二斗 大豆二斗 以上 池迫分 七 一 所当米二反小上■斗 吉書八十文 五 公事物 一斗八舛八…

東禅寺文書18

十八 弁海名内知行注文 弁海名内門田五反ハもとよりぬけ候、 一助太郎分田五段大 同人分 畠一段 屋敷一所 林〈屋奥」風呂奥〉 麻畠 以上失原殿御恩にて候、下地進候、 是ハ元道端持分内公事免ニて候、 一弥二郎作田一段半 畠一段半 一藤九郎作田一段六十歩 …

東禅寺文書17

十七 弁海名内不知行在所注文 (譲分ヵ) 弁海名内御[ ]之外又金剛坊不知行之在処之分 一田一段 柳坪末松殿知行 一田半 堀田末松十郎二郎知行 一畠一段 田九十歩 味原末松道玖知行 一林一所 味原末松道玖知行 一林一所 神迫末松十郎二郎知行 一小林一所 小…